2010.10/04(Mon)

Op.68 ベッリーニ:歌曲集 by デニス・オニール

ウェールズ出身のテノール歌手、デニス・オニールが歌うイタリア歌曲集の3枚のCD。
この夏、ドニゼッティ歌曲集で始まりまして、(記事は→コチラに

次に、ヴェルディ歌曲集。(記事は→コチラに

そして3枚目になります今回、最後はベッリーニです。


                       ベッリーニ:歌曲集
                         by
                     デニス・オニール


              ベッリーニ:歌曲集byデニス・オニール

                1 思い出
                2 蝶々
                3 幼い日の夢

                 (3つの室内用アリエッタ)
                4 (第1曲)熱烈な願い
                5 (第2曲)私のフィッレの悲しげな面影
                6 (第3曲)銀色の淡い月よ(優雅な月よ)

                7 陽気な水夫
                8 帰れ、愛しのフィッリデよ

                 (6つの室内用アリエッタ)
                 9 マリンコニア、やさしいニンフ
                10 行け、幸せな薔薇よ
                11 愛をもたらす麗しのニーチェ
                 12 捨てられた我が身

                  
                (6つの室内用アリエッタ)
                13 もし、私ができなくても
                14 私の美しい偶像よ、お願い
                15 喜ばせてあげてください
                16 あの石に刻んだ時

                 デニス・オニール(T)
                 イングリッド・サージェナー(P)

               (録音:1997年2月 ロンドン、セント・シラス教会)




オニールのテノールで聴いてきました歌曲集。
ドニゼッティ、ヴェルディそしてこのベッリーニ。
期待をすることがなかったが為に、最後になりましたのがベッリーニの歌曲集。
ところが、一番のお気に入りになってしまいました。

特に第1曲目の<思い出>と第6曲目の<優雅な月よ>は、
今まで聴いてきました歌曲の中でもベストに入るものになりました。
伴奏のピアノ・・・ピアノが美しいと感じることは少ないのですが、
この2つの歌のピアノ伴奏は、とにかく美しく感じられます。
ピアノが奏でる穏やかに流れるような、優しげで簡素な旋律に相俟って、
歌の持つ深い抒情性は、心の奥にまで刻み込まれるようです。

オニールのテノールですが、ドニゼッティやヴェルディの歌曲よりも、
ベッリーニに関しましては素直に耳を傾けることができました。

ベッリーニの作品ではピアノ伴奏付の歌曲が知られているとのことですが、
ほとんどCDを見かけることがありません。
数十曲の歌曲があり、イタリア歌曲の重要なレパートリーにもなっているそうなのですが・・・。
こちらの一枚のCDを聴きまして、ベッリーニの歌曲には、
ドニゼッティの歌曲のようなドラマティックさはありませんが、
豊かな叙情性に、尽きせぬ魅力を感じます。
オペラ以上の魅力を抱きます・・・と言っては語弊があるかも知れませんが。

お気に入りになりました<優雅な月よ>
作詞者は不詳とのことで、ナポリ時代の1819年-1827年の作品。
歌の内容は、
 
  熱く激しい恋心に苦しむ男が、岸辺や花を優しく照らし出している月に、
  自分の胸の思いを託すところを歌ったもの。

だそうです。

このナポリ時代のベッリーニは、ナポリのサン・セバスティアーノ王立音楽院で、
17歳の時より故郷のカターニャ市の奨学金で学んでいたそうです。
1822年から音楽院の芸術監督及びオペラ作曲家であった、
ニコロ・ツィンガレッリの厳しい指導を受け、その教えを継承しているようです。

    「音楽の中心要素は旋律であり、
         それはできるだけ簡潔に着想されなければならない」


これがツィンガレッリの教えだったそうです。

続く「6つの室内用アリエッタ」(CDトラック番号、9-12)は、
ベッリーニが、イタリア・オペラ界の寵児と言われたミラノ時代(1827-33年)。
名声の時代の作品だそうです。
聴いていますと、それ以前のナポリ時代の作品に親しみを抱くことができます。
もう少し聴き込んでみますと、印象も変わるような気もしますが。

第7曲目の<陽気な水夫>。
そのタイトル通りに明るく、陽気そのものの歌。
このCDの収録曲の中で、ホット一息の歌でしょうか。

ベッリーニの歌曲の素晴らしさを初めて知ることができ、
こちらのCDとの出合いには感謝です。


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : ベッリーニ 歌曲 デニス・オニール ヴェルディ ドニゼッティ 優雅な月よ 思い出

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