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2017.11/25(Sat)

Op.415 ミクロス・ローザ:「ヴァイオリン協奏曲」 by ハイフェッツ;ヘンドル&ダラス交響楽団

ミクロス・ローザの名前から思いつくのは映画「ベン・ハー」。
ローザの作品にヴァイオリン協奏曲があることを知ったのは昨年のこと。
ブログ仲間の御方の記事でした。
記事を拝読するまでミクロス・ローザは映画音楽家とばかり思っていた自分。
ローザのヴァイオリン協奏曲に関心を抱き「いつか聴いてみたい」と想いつつ
とうとう今日に至ってしまいました。

ハイフェッツのBox(24枚組)の収録曲を見ていたところローザ作曲のヴァイオリン協奏曲が目に付きました。
ハイフェッツ、指揮ワルター・ヘンドル、ダラス交響楽団の演奏。
初めて目にする指揮者名、ダラス交響楽団の演奏も聴いたことがなかったような・・・。

            ミクロス・ローザ:ヴァイオリン協奏曲
       ハイフェッツ~コンプリート・ステレオ・コレクションより


             415:ミクロス・ロージャ:ヴァイオリン協奏曲 ハイフェッツ
                   (収録曲)

        ミクロス・ローザ:ヴァイオリン協奏曲 Op.24
        ミクロス・ローザ:協奏交響曲 Op.29
                  ヴァイオリンとチェロ、管弦楽のための主題と変奏
        アルトゥール・ベンジャミン:ロマンティックな幻想曲
      (録音:ヴァイオリン協奏曲 1956年3月27日 ロサンジェルス)

          第1楽章:Allegro non troppo ma passionato
          第2楽章:Lento cantabile
          第3楽章:Allegro vivace


このヴァイオリン協奏曲はハイフェッツの依頼で1956年に作曲されたそうです。
因みにローザは1929年にヴァイオリン協奏曲第1番を作曲しているとのこと。
初期の頃には室内楽作品を数多く作曲したそうです。
ハイフェッツの依頼で作曲されたこのヴァイオリン協奏曲は第2番になるそうです。
ハイフェッツのために書かれたこの曲は高度な技巧を必要とする難曲とのこと。
初演は1956年にハイフェッツ自身の演奏で行われたそうです。

尚、ローザはハイフェッツとピアティゴルスキーのために「ヴァイオリンとチェロ、管弦楽のための主題と変奏」(協奏交響曲 作品29)なども作曲したそうです。
このディスクのヴァイオリン協奏曲の次に収録(1963年録音:ハイフェッツ;ピアティゴルスキー)されていました。

曲を聴きローザにも関心が湧いてきましたので略歴を自分のメモとして。

           415:ローザ:ヴァイオリン協奏曲 (ハイフェッツ)Miklós Rózsa
                  Miklós Rózsa
            (1907年4月18日-1995年7月23日)

ブダペストで誕生したローザはライプツィヒ音楽院で学んだそうです。
1929年にヴァイオリン協奏曲第1番を作曲。
1931年、パリに移住(1931-1935年)
1937年、ロンドン滞在(1935-1940年)バレエ音楽を作曲。
最初の映画音楽を作曲したのもロンドンだったとのこと。
1940-1995年(1946年にアメリカ国籍に) 
アメリカ合衆国において映画音楽の作曲家として活躍。
1970年代終わりまで映画音楽の作曲を続けた、とのこと。


ハイフェッツ;ヘンドル&ダラス交響楽団で聴くローザのヴァイオリン協奏曲

オーケストラの重々しい響きにヴァイオリンが歌い始まる第1楽章。
ヴァイオリンの歌う旋律には民族音楽的(生誕地のハンガリー民謡風)な雰囲気が漂い親しみ易く、郷愁を感じるようです。
歌い続けるヴァイオリンに管楽器たちやハープも顔を出し。
シンバルの一撃に駆け抜けるように奏されるヴァイオリン。
ドラマティックな雰囲気を経てカデンツァでしょうか。
ヴァイオリンの独り言が終わりオーケストラとともに醸し出される夢想的な雰囲気。
ヴァイオリン、オーケストラが風を切るかのような勢いで閉じられる第1楽章。

第2楽章は先ず管楽器で奏され、すぐにオーケストラそしてヴァイオリンの登場。
淡々とした雰囲気で始まる第2楽章。
幻想的な雰囲気を醸し出すヴァイオリン。
その調べに美しさを加味するヴァイオリン。
語り続けるヴァイオリンに幻想的な趣を添えるかのような管楽器とハープ。
穏やかな静かな和みの楽章でしょうか。
歌うかのようなヴァイオリンで静かに閉じられる第2楽章。

覇気のあるオーケストラの響きで始まる第3楽章。
奏するオーケストラに加わる打楽器やトランペット。
闘争的な雰囲気が漂うような劇的な趣。
打楽器の連打の後にやっとヴァイオリンの登場。
躍動的な雰囲気。ユーモラスな雰囲気も感じます。
打楽器の連打をリズム、伴奏として奏されるヴァイオリン。
多種の楽器たちとの応答を経てヴァイオリンの調べに漂うに叙情的な雰囲気。
歌い始めるヴァイオリン。
曲想が覇気を感じさせるかのように変わりオーケストラに加わるシンバルの強打。
オーケストラとヴァイオリンの覇気を伴った気迫のうちに迎える曲の終わり。


新鮮な感じを受けたヴァイオリン協奏曲です。
ハイフェッツのヴァイオリンの音色の柔らかさ。
今更、言うのも気が引けますが、一般的に耳にする音色よりも硬さがなく
柔らかく繊細に音を紡ぎ出しているようでとても好感を抱きました。
このBoxの数枚を聴き進んでいる現在、ハイフェッツのヴァイオリンに惹かれるばかり。

ローザのこのヴァイオリン協奏曲でもハイフェッツのヴァイオリンの音色の柔らかさ、繊細な演奏に耳を奪われるばかり。
心に残るのは第2楽章。瞑想するかのような、また幻想的な趣の調べを奏するハイフェッツのヴァイオリンが印象的。
滑らかに歌われる ヴァイオリンの歌 のように感じてしまいます。
第1、第3楽章の曲想でのリズム感は生き生きと伝わってきます。
デタッシェが殊更に明快に感じられ生き生きと躍動的な息吹を曲に吹き込んでいるようにも感じられます。
ダラス交響楽団のオーケストレーションは豪快さの表れでしょうか。

このBoxに出合うまでの長い間、ハイフェッツは自分にとって数在るヴァイオリニストの一人としか感じられなかったように思います。
一枚一枚を聴いているうちに遅ればせながらハイフェッツに惹かれている自分に気が付きました。
103枚組Boxの存在を知った時に必要なし・・・と結論付けたことを、この24枚組のBox を手にして後悔している有様。
ハイフェッツの多くの演奏を聴きたくなってきました。
ローザのヴァイオリン協奏曲の筈がハイフェッツ賛美になってきてしまったようです。

ローザのヴァイオリン協奏曲の次に収録されている作品29の協奏交響曲も聴いてみましたが、こちらもヴァイオリン協奏曲に勝るとも劣らない作品、魅力を感じています。

              

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : ミクロス・ローザ ヴァイオリン協奏曲 ハイフェッツ ワルター・ヘンドル ダラス交響楽団

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