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2011.08/31(Wed)

Op.108 シューベルト:合唱曲「小さな村」D.598 by カペラ・バヴァリア&サヴァリッシュ

凌ぎやすい日々が続きましたり、暑さが復活したりの今年の夏。
凌ぎやすさと暑さが目まぐるしく変わっているようです。
先週は、赤とんぼが一匹飛んでいました。
立秋、処暑も過ぎ、赤とんぼが秋の訪れを告げてくれたようです。
早くも、明日はもう9月、本当に早いです。


最近は、CDを購入することが激減しましたが
希望するCDが、すぐに決まる時もあれば、迷ってしまうことも多々あります。
迷うこともまた楽しい時間ではあるのですが。

シューベルトのミサ曲(ドイツミサ曲を含む)を探しておりましたのは5月頃でした。
ブログを拝読しまして感銘を受け聴いてみたくなりました。
先ず
「ミサ曲全集」としてゲオルギ・ロベフ指揮&ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団
合唱はブルガリア国立スヴェトスラフ・オブレテノフ合唱団のCDに内心決めつつも
収録されていない「ドイツミサ曲」で購入を迷っている間に
「宗教的、世俗的合唱作品集」サヴァリッシュ&バイエルン放送交響楽団、合唱団
が発売になり合唱作品集も魅力。
それに加えましてカペラ・バヴァリアとシュライアーとの重唱が数曲ありました。
魅力いっぱいのサヴァリッシュ盤に決まりました。

「ミサ曲」よりも先に合唱曲を先に聴いてみました。
小さな村」と「水の上の精霊の歌」です。
今日はお気に入りになりました「小さな村」を。



         シューベルト:「宗教的、世俗的合唱作品集]より
                 『小さな村』D.598(第2稿)
                       by
              カペラ・バヴァリア&サヴァリッシュ(P)


               シューベルト:世俗合唱曲集

                ●カペラ・バヴァリアのメンバー
                  Albert Gassner(T)
                  Anton Rosner(T)
                  Peter Schranner(Br)
                  Josef Weber(B)


嘗てLPでウィーン少年合唱団の歌う「小さな村」を聴いたことがありました。
残念ながら全く・・・記憶に留まるものもありませんでした。
カペラ・バヴァリアで聴く「小さな村」。
始めは聴いていましても特に感銘するものはなかったのですが
何回か聴くうちに虜になりました。
輸入盤の宿命?でしょうか、ブックレットには作品についての解説、の記載はありません。
の内容のすべては分からないのですが、心が休まります。
歌っているカペラ・パヴァリアの重唱も素朴で心が和みます。

この作品のドイチェ番号には ?? になってしまいました。
D.598 と D.641 の二つが目に付きました。
CDのブックレットではD.641になっており
他の解説書を見ますとD.598です。 

解説書などを読みましたところ
小さな村」には第1稿と第2稿があるとのこと。
第1稿では無伴奏
自筆譜が残されていない第2稿ではピアノ伴奏が付くようです。
そもそも、第○稿、異稿ではブルックナーに悩まされたものでした。
幾度も、稿の違いを聞きましても、読みましても未だに解らない有様なのです。

シューベルトにまで第○稿で悩み発生?!

ドイチェ番号に引っ掛かることもないのですが・・・。
解説書を読みましてやっと納得をしました。
第1稿初版ではD.598、再版の第2稿がD.641とされたそうですが
   同一曲の異稿として第1稿のD.598に統合された
とのことが記されていました。

はゴットフリート・アウグスト・ビュルガー(1747-94年)。
故郷の小さな村を讃える内容のとのことです。
シューベルトは137行のの中から第1稿では76行を
第2稿では52行を抜粋して作曲したそうです。

作曲は第1稿、1817年12月。
ウィーン、ケルントナートア劇場で1821年3月7日に初演され
初演時は無伴奏とのこと。
1822年9月8日にピアノ伴奏付で、グラーツのレドゥーテンザールで演奏されたそうです。
男声四重唱曲でテノール2、バス2 のピアノ伴奏付だったとのことです。

因みに
ウィーン初演時に第1テノールを歌った宮廷歌手ヨーゼフ・バルトに献呈をされたそうです。

「小さな村」の構成は3つの部分とのこと。

1部:アレグレット、ニ長調、3/4拍子。
歌い始めのの内容は
「僕はこの僕の小さな村を褒め称える」というものだそです。
詩は美しい村の牧場や畑地の田園風景を詠っているとのこと。
   
カペラ・バヴァリアで聴きますと
いつか、どこかで聴いたような・・・郷愁にも似た懐かしさを感じます。
とても親しみやすい旋律ですので心の中にスンナリと入って来てくれるようです。
聴いているだけで雑事を忘れ、歌が描く美しい村に誘われるようです。
カペラ・バヴァリアのメンバーの歌声は素朴に
田園の美しさを語リ歌いかけてくれるようです。

2部:アンダンティーノ、イ長調、2/4拍子。
詩は、丘の間を流れる小川や岸辺を彩る樹々の美しい光景を謳っているそうです。
カペラ・バヴァリアの歌で、魚が泳ぐ様子を謳っている部分では
歌声に躍動感が加味され、聴いていまして高揚感をも抱いてしまいます。
 
3部:アンダンテ・コン・モート、2/2拍子。
詩は美しい故郷に暮らすことのできる幸福を謳っている部分だそうです。
第1テノールから始まる輪唱は聴き惚れてしまいます。
終了の詩句は「おお、幸せよ、おお、幸せよ!」。
殊更強調することなく自然体で、ゆっくりと繰り返されるこの部分は心に染み入ります。
最後になってしまいましたがサヴァリッシュのピアノは控え目ながらも
カペラ・バヴァリアの存在感を引き立てているようです。

約4分半程の演奏ですが、引き込まれてしまいます。
いろいろな想いが心に浮かび募ります。
この作品のような素晴らしい故郷はありませんが
理想の故郷を見つけることができたような、喜ばしい錯覚を抱いてしまいました。
また
常日頃、ドタバタとした生活の中で忘れ去っている長閑さ。
時には、日々のことに追い回され疲れ果ててしまう心に 
長閑な時間の素晴らしさと大切さを感じさせてくれる歌 そして 詩。

きっと、いつまでも心に残る「小さな村」。
何処にも見出すことのできない大切なものが
この歌の中にあるような気がします。

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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : シューベルト 合唱曲 小さな村 サヴァリッシュ カペラ・パヴァリア ビュルガー

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