2012.03/29(Thu)

Op.137 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番 by ルービンシュタイン&グァルネリ弦楽四重奏団

春の日射しのように
柔らかな温かさを感じさせてくれる作品でしょうか。
ドヴォルザークピアノ五重奏曲第2番です。
以前から是非聴いてみたかった作品の一つでした。
前回に続いてルービンシュタイン・コンプリート・アルバムからです。

初めて聴く作品です。
曲の開始早々、予想以上に心を惹き付ける作品です。
第2楽章は絶句するほど、美しくも哀調を帯びた旋律に
軽快さが入り混じり完全に虜になってしまいました。
真に素晴らしい作品。

        ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番 イ長調 作品81
      ルービンシュタイン・コンプリート・アルバムより(CD115)


         ドボルザーク:ピアノ五重奏曲 ルービンシュタイン&グァルネリ四重奏団

                アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
                グァルネリ弦楽四重奏団

                       (録音:1971年)

        第1楽章:アレグロ・マ・ノン・タント イ長調 2/2拍子
        第2楽章:ドゥムカ アンダンテ・コン・モート 嬰へ短調 2/4拍子
        第3楽章:スケルツォ(フリアント)モルト・ヴィヴァーチェ イ長調 3/4拍子
        第4楽章:アレグロ イ長調 2/4拍子

            わんぱぐさん:ライン、ブルーの鳥


作曲は1887年8月18日から10月3日。
プラハの南方にあるヴィソカー村の別荘で作曲されたとのこと。
初演は1888年1月6日にプラハのクラブ会館で。

ドヴォルザークの五重奏曲は5曲あるそうです。
他にクラリネット五重奏曲 変ロ短調 は紛失とのこと。
作品81のピアノ五重奏曲第2番は名曲として知られているそうですが
名曲であることすら知らなかった疎さです。


各楽章を聴き

第1楽章
優しくも愁いを感じさせるピアノ伴奏とチェロの奏でる第1主題の
旋律を聴いた瞬間にこの作品の虜に。
第2主題もまた、一度耳にしたら忘れられない旋律。


第2楽章:ドゥムカはウクライナのバラード風の民謡形式とのことです。
解説に依ると
 「哀歌的、回顧的な性格を持ち、多くは穏やかな哀愁、寂寥感を湛え
  悲しい節と早い情熱的な節とが対照的に出てくる」

第1楽章を聴き、感極まるものを覚え
それ以上に惹かれる第2楽章・・・言葉が見つからないほどです。
はじめにピアノが紡ぎ出す旋律は
「美しい」という言葉以上の言葉がないものかと思わせる 美しさ。
ピアノは魔術師のようにこの楽章全体に「明」と「暗」を交差させ
ピアノに呼応するチェロも懐かしさを呼び覚ますよう。
そして明快さを感じさせる旋律に。
心を鷲掴みにされてしまいます。
大げさな表現になりますが、
この世に心をここまで惹き付ける旋律があるのか、と思ってしまいます。
とにかく大いに気に入り、この楽章だけをリピートして聴くこと3時間近くでした。


第3楽章:フリアントについての解説の引用です。
 「ボへミヤの民族舞曲で激しい節と甘美な節が交互に現れ、
  アクセントの付く急速度の活発な踊曲であるが、
  この楽章は必ずしもフリアントと典型的な例とはいえないようである。」

軽快な弦楽器とピアノで始まり明朗そのものでしょうか。
チェロ(でしょうか)のピツィカートを伴奏とするかのように
弾むピアノと他の弦楽器。
そしてまた現れる第1主題、ここでは明るい流麗な表情を見せてくれるようです。
聴いていて楽しい楽章です。


第4楽章:
ヴァイオリンとピアノが早いテンポで語り出す序奏。
ヴァイオリンが歌い出す心惹く第1主題は流麗です。
そして第2主題を奏でるヴァイオリンの軽やかな楽しさ。
ピアノが華やかさを加味しているようです。
活気を感じさせる楽章です。


流麗で美しい旋律 弾む軽快な旋律 そして 情熱的な旋律
相対立するような調べが融合され
聴いていて懐かしい郷愁のようなものを呼び覚まされつつも
楽しく時が流れ行きます。
いかなる旋律でも雄弁にピアノで語るルービンシュタイン
グァルネリ四重奏団が一体となり
その演奏に惹き込まれてしまいます。
素晴らしい時間を堪能させてくれるようです。

心に強く残る旋律を生み出すドヴォルザーク
やはり素晴らしいメロディ・メーカーとの思いを強くしました。
ドヴォルザークの作品には心を掴む旋律が多く感じられ
この作品を聴き、ますますドヴォルザークに惹かれました。

第2楽章のみならず、繰り返し聴くに従い
この作品は、この演奏は、いつでも手元に置いて聴きたい愛聴盤になりました。
まだ聴いたことがないピアノ五重奏曲第1番 作品7 の方も
是非、聴いてみたいものです。



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タグ : ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲 ルービンシュタイン グァルネリ四重奏団

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