2012.05/26(Sat)

Op.144 シューベルト:序曲全集第1集・第2集~「イタリア風序曲」D.590;591 by ベンダ&プラハ・シンフォニア

一昨年頃から気になっていたシューベルトの序曲全集の第1集と第2集。
クリスティアン・ベンダ指揮、プラハ・シンフォニアです。
一番のお気に入りである某指揮者のBOXセットの度重なる発売延期に伴い
送料節約のケチ作戦にて
こちらの2枚のCDもBOXセットと共に心中をしておりました。

第1集、2集ともに抒情性と荘重さを兼ね備えた旋律の数々。
また、明るい爽やかさをも、もたらしてくれるようで
耳を傾けていて気分も軽くなるようです。


      ● シューベルト:序曲全集第1集 ベンダ&プラハ・シンフォニア

               シューベルト:序曲全集第1集 ベンダ&プラハ・シンフォニア

                (録音:2006年11月10-11日
                 プラハ、アルコ・ディーヴァ=ドモヴィナ)


第1集にはシューベルトが10代の頃の作品が収録されているとのことです。
第1集で特に耳を奪われたのは『4年間の歩哨勤務』の序曲です。
以前クリストフ・シュぺリング&ダス・ノイエ・オーケストラで
聴いた際に田園風景を彷彿とさせる牧歌的な調べの序曲がとても気に入りました。
今回聴いたベンダ&プラハ・シンフォニアよりもお気に入りの演奏かも知れません。

  

      ●シューベルト:序曲全集第2集 ベンダ&プラハ・シンフォニア


               序曲全集第2集 クリスティアン・ベンダ&プラハ・シンフォニア

                        (収録曲)

             序曲ニ長調 D.556
             イタリア風序曲ニ長調 D.590
             イタリア風序曲ハ長調 D.591
             劇音楽『魔法の竪琴』D.644より序曲「ロザムンデ」
             歌劇『双子の兄弟』 D.647より序曲
             序曲ホ短調 D.648
             歌劇『アルフォンソとエストレッラ』D.732より序曲
             歌劇『謀反人たち(家庭戦争)』D.787より序曲
             歌劇『フィエラブラス』D.796より序曲

                  クリスティアン・ベンダ指揮 
                  プラハ・シンフォニア
 
             (録音:2006.11月10-12 
                 プラハ、アルコ・ディーヴァ=ドモヴィナ)


第2集には以上の9曲が収録されています。
序曲全集の第1集、第2集に収録されているオペラで聴いてきた作品は
前述しましたが、第1集収録のシューベルト初期作品の
ジングシュピール『4年間の歩哨勤務』と初期のオペラ『サラマンカの友人』。
そして第2集収録の中期作品の『双子の兄弟』と
シューベルトの円熟期の『フィエラブラス』。
まだ4作品しか聴いていないのですが魅力深いものをを感じている昨今です。

関心を抱いていたこちらの序曲全集。
いずれの序曲にも今迄、聴いてきたオペラに通じるものがあるように思いました。
溌剌とした爽やかさや清々しさや
歌心溢れる調べ、親しみを感じる旋律の数々でしょうか。

第2集より、重点的に聴いていたのが2曲の「イタリア風序曲」です。

作曲は1817年11月とのこと。
シューベルトは20歳頃でしょうか。
D.591 ハ長調の作品の初演は1830年3月21日に
シューベルトの兄のフェルディナント・シューベルトの指揮で
ウィーンのラントハウスザールに於いて、とのことです。


演奏会用序曲で完成されたものは以下の7曲があるそうです。
D.12,26,470 この3曲は序曲全集の第1集に
D.556,590,591,648 は序曲全集第2集に収録されていました。

以上の7曲のうち題名が付けられているのは2曲の「イタリア風序曲」だけとのこと。

2曲の「イタリア風序曲」のうちD.590 か D.591 のいずれかは不明だそうですが
1818年3月1日の公開演奏での新聞批評は次のようだったそうです。

  「シューベルト氏の序曲は好評を受けた。
   それはイタリア趣味、とりわけ、その新しい独裁者ロッシーニに
   倣って作曲されている。」

解説書に依ると
当時のウィーン音楽界はロッシーニ旋風が吹き荒れていたそうで
シューベルトのこの2曲の作品もロッシーニに倣って作曲されているとのこと。
イタリア国内で熱狂的な拍手を受けたロッシーニのオペラは
1816年にウィーンで『ひどい誤解』が上演されて以降
ウィーンの聴衆を虜にしたそうです。
聴衆を虜にし、またシューベルトも1816年にウィーンで上演された『タンクレディ』に
魅了されたそうです。
そのアリアの一部をD.590 ニ長調の「イタリア風序曲」に取り入れたとのことです。
また、シューベルトはロッシーニのオペラで特に『オテロ』に深い感銘を受けたことを
1819年3月19日付の友人への手紙に記していたそうです。


●イタリア風序曲 ニ長調 D.590
 
アダージョで始まる序曲は抒情的で懐古調な印象を受け
美しく、懐かしさを呼び覚ますような調べに始まり
軽やかで流麗な旋律に転じ
心と頭の清涼剤でしょうか。

●イタリア風序曲 ハ長調 D.591

やや威厳のある序奏に戸惑いつつ耳を傾け
第1主題での爽やかな明るさ、
そして楽しい調べに心も弾んできます。

書曲全集の第1集、2集の各作品
また特に2つの「イタリア風序曲」は
爽やかで清々しく、楽しいシューベルトの調べに出合うことができる喜びを与えてくれるようです。



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