2013.02/23(Sat)

Op.182 J.S.バッハ(フェルスター編曲、弦楽四重奏版):「平均律クラヴィーア曲集」~フーガ集 by エマーソン弦楽四重奏団

自分の事ながら信じ難いくらいに
J.S.バッハに明け暮れをするようになっているこの頃。
夜も日も明けない、というほど大好きなシューベルトの歌曲を気にしつつも。
今は・・・J.S.バッハ。

グールドで聴いた「ゴルドベルク変奏曲」。
その次にグールドとリヒテルで「平均律クラヴィーア曲集」を聴いて以来
「平均律クラヴィーア曲集」がすっかりお気に入りの作品になりました。


さて、「平均律クラヴィーア曲集」で弦楽四重奏に編曲をされたディスクが
目に留まりました。
演奏は エマーソン弦楽四重奏団です。
4声と5声のフーガを収録したフーガ集とのことで
弦楽四重奏による演奏には並々ならぬ関心を抱きました。

いざ聴いてみまして・・・予想を遥かに上回るもので好感度は100%です。



              「平均律クラヴィーア曲集」からフーガ集
                       by
                 エマーソン弦楽四重奏団


               平均律クラヴィーア曲集から4声のフーガ集

                  ユージン・ドラッカー(1st Vn)
                  フリップ・セッツァー(2nd Vn)
                  ローレンス・ダットン(Vla)
                  デイヴィッド・フィンケル(Vc)

                (録音:2007年12月 ニューヨーク)    


第1巻から4声のフーガ、10曲と5声のフーガ2曲
第2巻から4声のフーガ、11曲の計22曲が収録されています。

弦楽四重奏の編曲はエマヌエル・アイロス・フェルスター。
ショップ・サイトによると世界初録音になるとのことです。



                 エマヌエル・アイロス・フェルスター
              Emanuel Aloys Förster
                    Emanuel Aloys Förster
                (1748年1月26日-1823年11月12日)


編曲者のエマヌエル・アイロス・フェルスターについては未知でした。
「平均律」の弦楽四重奏版を聴き感銘を受け
編曲者であるフェルスターについて知りたくなりました。

Wikipediaによると
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンやシューベルトとほぼ同じ時代の
オーストリアの音楽教師であり作曲家だそうです。
ウィーン古典派の創作面を支えた作曲家に一人だったとのこと。
作品としては弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲、ピアノ四重奏曲など数多くあるそうです。

フェルスターは学んでいた修道院付属のギムナジウムの頃から
音楽の才能を見せていたそうです。
その少年時代から協奏曲やソナタを創作していたとのこと。

学生生活を終えてからは財務局の役人だった父親の事務所勤め 。
1766年から1768年まで徴兵された歩兵連隊では
軍楽隊のオーボエ奏者だったそうです。
徴兵後は生誕地のシレジアのオルガ二スト、音楽理論家の
ヨハン・ゲオルク・パウゼヴァングから音楽教育を受けたとのことです。

1779年にウィーンに行き作曲家、音楽教師として働き始めたそうです。
エレオノーレ・フォン・レツカとの結婚により
ウィーンの貴族社会と接触をするようになったとのこと。
シュパンツィヒ弦楽四重奏団を結成したり
モーツァルトやハイドンとも親交を結んだとのことです。
またカール・アロイス・フォン・リヒノフスキー侯爵を通じて
ベートーヴェンとも知り合いになり
ベートーヴェンはフェルスターを高く評価していたそうです。


エマーソン弦楽四重奏団で聴いたフェルスター編曲のフーガ集ですが
収録曲全体がまるで一編の弦楽四重奏曲のような錯覚に陥りました。
ディスク初めの数曲は恰もウィーン古典派、特にベートーヴェンの
初中期弦楽四重奏曲でも聴いている気分も束の間。
確固とした構築性を感じさせる旋律と演奏で
いつしか真剣な気分になってしまいました。

10曲目に収録されている第1巻中で最も長大な第24曲。
弦楽四重奏版で聴くと印象深いものがあるようです。
このフーガをバッハ自身はラルゴと記しているそうです。

第2巻でお気に入りの第1曲と第20曲、第24曲の各フーガは三声のために
編曲がなく残念に思いました。
第2巻終曲に近付き第22、23曲も聴き応えのある弦楽四重奏版であり
エマーソン弦楽四重奏団の演奏にも好感を抱きました。

ピアノ演奏の「平均律」も素晴らしく
フェルスターの編曲の弦楽四重奏版もまた魅力を感じさせられます。
聴き終えた後に充足感のようなものに包まれました。

フーガが身近なものとして感じられるようになってきました。
長年、バッハの「フーガの技法」は
そのタイトルから小難しい作品と思い ディスクを求めることもなく今日に至っています。
これを機会に「フーガの技法」のディスクを求めて聴いてみたくなりました。


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