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2019.08/31(Sat)

Op.474 ハイドン「トランペット協奏曲」 by シュースター;ヘルムート・ミュラー=ブリュール&ケルン室内管弦楽団

先日、ハイドンのヴァイオリン協奏曲第1番を聴き
またウッカリと忘れていた「協奏交響曲」を改めて聴いて以来
ハイドンの協奏曲の世界に嵌り込んでいます。

ショップで6枚組の協奏曲全集が目に付き入手をしてからすでに半月が経ってしまいました。
いざ、届いたもののどの曲から聴こう?と、愉しい迷いに。
いつもお邪魔をさせていただいているブログを訪問させていただいた際に
トランペット協奏曲について良い評価をされていられるのを拝読し
演奏者は違いますが、トランペット協奏曲から聴き始めてみました。
この曲もまた初めて聴くものです。
ユルゲン・シュースターのトランペット。
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮、ケルン室内管弦楽団
指揮者、演奏者もすべて私にとっては初めての出会いです。

ハイドントランペット協奏曲
ミュラー=ブリュールケルン室内管弦楽団 

474:ハイドントランペット協奏曲~協奏曲全集 ミュラー=ブリュール&ケルン室内管(6CD)
(収録曲)

ホルン協奏曲ニ長調 Hob. VIId:3
チェンバロ協奏曲ニ長調 Hob. XVIII:2
二重協奏曲ヘ長調 Hob. XVIII:6
トランペット協奏曲変ホ長調 Hob. VIIe:1

ユルゲン・シュースター(Tp)
ヘルムート・ミュラー=ブリュール指揮
ケルン室内管弦楽団
(録音:2000-2007年)


第1楽章:Allegro 変ホ長調 4/4拍子
第2楽章:Andante 変イ長調 6/8拍子
第3楽章:Finale. Allegro 変ホ長調 2/4拍子


作曲されたのは自筆楽譜によると1796年だそうです。
ハイドンが1795年夏に2回目のイギリス旅行から帰った翌年に作曲され
作曲した協奏曲のなかでは最後の作品になるとのことです。

ハイドンが管楽器のために作曲した協奏曲(「協奏交響曲」は除外)には
以下の作品があるそうです。
協奏曲はホーボーケン番号、Hob.ではⅦ になるとのこと。

フルート協奏曲(1曲)ニ長調:消失 Hob.Ⅵf.1
ファゴット協奏曲(1曲)調性不明:消失
ホルン協奏曲(3曲)ニ長調:現存 1762年作曲 Hob.Ⅵd.3
             ニ長調:消失 Hob.Ⅶd.1
2つのホルンの協奏曲変ホ長調:消失 Hob.Ⅶd.2
トランペット協奏曲(1曲)変ホ長調:現存 1796年作曲 Hob.Ⅶe:1

このトランペット協奏曲はナチュラル・トランペットのために書かれた曲ではなく
ウィーンの宮廷トランペット奏者アントン・ヴァイディンガー(Anton Weidinger 1766–1852)が発明、完成させた有鍵トランペットのために作曲されたそうです。
ハイドンの時代にはバロック時代の名人芸的奏法は衰退し、トランペット協奏曲の創作が減っていたとのことです。
そのような折りにヨーロッパ中に名声を確立したヴァイディンガーが出現したそうです。
ヴァイディンガーは半音階の吹奏が可能な有鍵トランペットを開発したとのこと。
彼はハイドンやフンメルに協奏曲の作曲を依頼したそうです。
ハイドンは有鍵トランペットの特性を活かし半音階のフレーズや自由な転調を駆使して書かれているとのことです。
このように綴っている私自身、有鍵トランペットについてまだ理解ができていないのですが・・・。
ヴァイディンガーの依頼で作曲されたフンメルのトランペット協奏曲とともに古典派を代表するトランペット協奏曲、とのことです。

初演は1800年3月28日 ウィーンのブルク劇場におけるヴァイディンガーの慈善演奏会に於いて行われたそうです。
自筆楽譜はウィーン楽友協会図書館所蔵 。


ユルゲン・シュースターのトランペット
ミュラー=ブリューゲル&ケルン室内管弦楽団で聴く
ハイドンのトランペット協奏曲

清明で流れるようなオーケストラの旋律で始まる第1楽章。
ティンパニの活躍が活気のある雰囲気を醸し出し。
オーケストラによる呈示部が終わり、ソロ呈示部で独奏トランペットの登場。
前の呈示部で第1ヴァイオリンで奏された第1主題を再び吹奏する独奏トランペット。
正にトランペットの歌、歌うトランペットでしょうか。
その歌に活力を与えるかのようなオーケストラとティンパニ。
楽章に流れる活力には祝祭的な雰囲気も。 
カデンツァ(? 技巧的には感じられないが)のように独奏トランペットが奏され
トリルを経て短く力強いコーダで閉じられる楽章。

弦楽器たちが穏やかな主要主題を歌い始まる第2楽章。
この主題はシチリアーノ舞曲のリズムによっているそうです。
同じ主題を独奏トランペットが吹奏。
この主題の穏やかな親しみ易さ。
初めて聴く曲なのに何処かで聴いたような懐かしさも。
続いてオーケストラとトランペットの穏やかな会話。
冒頭の調べを奏する独奏トランペット。
オーケストラと独奏トランペットの穏やかな会話のうちに終わる第2楽章。
前楽章を聴き、ハイドンは良いなぁ、と独り呟き。
この楽章を聴き、ハイドンは本当に良いなぁ、と頷くばかり。

弦楽器が活発、明朗に奏される主題で始まる第3楽章。
主題を繰り返すオーケストラ。
このパートでは第2楽章では姿を消していたティンパニが現れ活力を添えるよう。
続く独奏トランペットが吹奏する軽快な第1主題。
明るく、愉しげに。
この楽章でもヴァイオリンとオーケストラは愉しげな会話を。
弦楽器たちは独奏ヴァイオリンを引き立てるかのよう。
活力のある第1主題が奏されつつ快活に迎える曲の終わり。


震撼させられる感動とは無縁ながらも
ハイドンの音楽に耳を傾けていると安堵感を抱きます。

指揮者、演奏者のすべてが私には未知。
落ち着いた音色で渋味さえ感じさせるユルゲン・シュースターが吹奏するトランペット。
この曲を通じトランペットの「歌」の魅力を再認識。
ヘルムート・ミュラー=ブリュール率いる&ケルン室内管弦楽団
独奏者と家庭の団欒のような印象を受ける演奏でしょうか。

このディスクに収録されている第1曲目のホルン協奏曲も初めて耳にする曲。
第1曲目から惹かれています。
楽しみにしていたヴァイオリン協奏曲の第3、第4番を後目に
他の作品に寄り道をして未だ辿り着くことができない、ということも
一つの楽しみになってきました。

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タグ : ハイドン トランペット協奏曲 ミュラー=ブリュール ケルン室内管弦楽団

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