♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.63 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 by ゲザ・アンダ&カラヤン(1954年)

過日の、カラヤン10CDボックスの中から今回はブラームスを。
ピアノ協奏曲第2番です。

ブラームス・・・いつも聴きたく思いCDを求めましても、一回聴きますと後は、
CDラックの中で眠り続けています。
聴いた時にはそれなりに、「良い」と思うのですが・・・。
どうも繰り返し聴く気持ちになれません。
一度、読みました推理小説を読み返すような、面白味がない感じがするのです。
例外はヴァイオリン協奏曲です。
ピアノ協奏曲になりますと、放送では聴いたことがありますがCDを手にしまして、
真剣?に聴くのは初めてという有様です。
ゲザ・アンダの演奏も初めて聴くものかと思います。


          ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
                       by
                 ゲザ・アンダ&カラヤン


               「ヘルベルト・フォン・カラヤン10CDボックス」

                   ゲザ・アンダ(P)
                   RAIローマ交響楽団
                   (録音 1954年 ライヴのようです)


第1楽章から、雄大で重厚なシンフォニックさ。
やはりこのような作品には惹かれてしまいます。
Wikipediaを見ましたら「ピアノ独奏を伴う交響曲」とも呼ばれているとの記述がありました。

作品も重厚なら、ゲザ・アンダのピアノも重厚な響き。
録音状態が「上」とは言えないながらも素晴らしいものではないでしょうか。
とにかくピアノの響きに魅せられてしまいました。
この作品はピアノ協奏曲の難曲だそうですが、
私はテクニックにつきましてはまったく分からないながらも、
作品の素晴らしさには大きな感銘を受けます。
オーケストラの方は、何か控えめな印象を受けます。
これは録音の所為でしょうか、ピアノに比しオーケストラの音像が遠く感じてしまいます。

最近では、カラヤンのCDを聴く時には録音当時のカラヤン、および周辺の出来事について知りたくなってしまいます。
逆に、カラヤン関係の本を読みまして、その作品のカラヤンの演奏を聴きたくなりましたり。
今回は前者の動機です。

この作品の録音時、1954・・・カラヤン46歳。
当時のカラヤンとその周辺の出来事は・・・。
2-3冊の書籍を手元にしつつ、受け売りになりますが。
備忘録的に以下を。

1954年4月にNHK交響楽団の招聘にて初来日。
一か月をかけて日本各地を回ったそうです。
同じ4月、トスカニーニが引退決意し、NBC交響楽団コンサートが最後のステージに。
9月19-20日、フルトヴェングラー指揮の最後のコンサート。
カラヤンはスカラ座で「ランメルモーアのルチア」で大成功を収める。
この年に、C.クライバーが、カール・ケラーという偽名でポツダム州立劇場でデヴュー。
一方、翌年1955年に再建されることになったウィーン国立歌劇場の音楽監督の座をめぐる争い。
クレメンス・クラウス、その対抗馬にナチに抵抗をして亡命をしていたE.クライバー。
ベームの急浮上にて、1月31日にベームが劇場総監督に決定の発表。
1955年11月5日-25日のウィーン国立歌劇場の再開記念公演に、
カラヤンは指揮を打診されたそうですが、ベームの引き立て役はご免とばかりに拒否をしたとか。
ザルツブルク音楽祭の方にもカラヤンは台頭を模索。
1956年3月22日の報道では、カラヤンが1957年からザルツブルク音楽祭芸術監督に就任と。
カラヤンにとっては、夢と理想に向かい、苦労苦心の多い時期だったのでしょうか。


さて、ブラームスに戻りまして、1858年にピアノ協奏曲第1番を完成させ、
この第2番は20年以上を経てからの作品とのこと。
解説書に依りますと従来の協奏曲との違う点を以下のように記述されています。
  ①協奏曲としては珍しい4楽章形式
  ②ピアノを完全に管弦楽に融合させている
   ピアノを華やか技巧的に活躍させ、絢爛とした効果を出すものではなく、
   ピアノが管弦楽に対して威張り、管弦楽の前景に立つものでもない。


と、以上のように解説がされているのですが、前述に重複しますが、
オーケストラは「ピアノさん、あなたが主人公ですから」などと言わんばかりに控え気味に感じてしまいました。

第2楽章の弾むピアノ、躍動するピアノの旋律はブラームスの作品かと疑うほど。
この作品の落ち着いた重厚さに加味された明るい朗らかさは、とても溌剌と感じられます。
ブラームスは1878年春、イタリア旅行の直後に、この作品のスケッチに取りかかっているそうです。
そのイタリア旅行で、ブラームスは深い感激を受けたようです。
春から夏に移行するイタリアの印象を音楽化して曲を書き始めたとのこと。
が、かの有名なヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ第1番などの作曲で、
こちらのピアノ協奏曲は中断をしていたとも。
再度、1881年3月にイタリアを訪問し帰国後の夏には曲が完成したそうです。

初演は、1881年11月9日。
ブダペスト、ブラームスのピアノ独奏。
アレクサンダー・エルケルという指揮者だったそうです。


重厚な第1楽章に続いて、 
第2楽章は何と明るく弾む旋律でしょうか。
第3楽章アンダンテでは、
ヴィオラ、チェロが奏でる旋律の抒情的な美しさ。
加わるゲザ・アンダのピアノ美しさが際立っているようです。
ピアノとクラリネットのパートでは牧歌的な雰囲気も漂い現実から引き離してくるようです。
第4楽章アレグレット・グラツィオーソでは舞曲風な旋律を奏でるピアノ。
オーケストラの存在感が弱いのが残念です。

ゲザ・アンダのピアノが素晴らしいと思います。
何より、若き日のカラヤンを聴きたいと思う望みが叶えられたのですから、
不平不満は言えません。が・・・。
音質が・・・残念な気がします。



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Comment

Re: ブラームス

ライトさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

私も同じくブラームスは苦手な口なのです。
カラヤンの指揮ということで、今回聴いてみましたら・・・ヴァイオリン協奏曲の次にお気に入りになりそうです。
冒頭のホルンの第一主題の動機と、それを受けるピアノ。
もう、冒頭から、ブラームス作品としては珍しく惹かれてしまいました。
どの楽章もピアノと管弦楽の応答が魅力的ですよね。

拙い記事(本人は必死の形相で)にも拘らず、この作品をお聴きくださりとても嬉しいです。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.09/12 20:20分
  • [Edit]

ブラームス

ブラームス、結構苦手なんですよね。
一部の曲はよく聴くんですが、残念ながらピアノ協奏曲第2番はその他の曲に入ってしまっています(@_@)

今回、こちらを拝見して改めて聴いてみたところですが、面白く聴くことができました。
冒頭のホルン(ですよね??)とピアノの対話が面白いと思いました。
これ、好きな曲の仲間入りをしそうな予感がします(^^)

luminoさまが今回の内容を書いて下さらなかったら、ずっと聴かずにいたかもしれません、感謝です!
  • posted by ライト
  • URL
  • 2010.09/12 16:28分
  • [Edit]

コメントありがとうございます

colorkoさん、こんにちは。
コメントをいつもありがとうございます。

解説書の受け売りばかりで、私自身初めて知ることも多くて・・・。
そうですよね〜、音楽は未来永劫に残るのですね。
いつも音楽(に限らず)を聴いていると、
芸術は長く、人生は短い・・・つくづく思ったりしています。

ブラームスのこの作品のCDは、私もこちらの記事の一枚しか持っていないんですよ。
一枚だけのCDでも、何回も、じっくりと聴きこむなら、
CDも、作品も、作曲家もきっと喜んでくれますよね。
他のCDも聴きたいのですが、私の場合は懐具合が・・・なのですが。

colorkoさんのコメントを拝読しまして、
久しく、10年以上も聴いていなかったブラームスのCD(チェロ・ソナタ)を聴いてみたくなりました。
大好きなチェロの音色に包まれて・・・。e-343
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.09/12 14:03分
  • [Edit]

NoTitle

>1858年にピアノ協奏曲第1番を完成させ、
この第2番は20年以上を経てからの作品

そういうものなのですか
20年...すごいです

と思いましたが
音楽はそのあときっと何百年何千年って残るのでしょうから
それを考えるとほんの瞬きほどですね

カラヤン...ブラームス...
音楽にうとい私にはどちらもCD1枚くらいしか
持っていません
それでも明日はブラームスを聞いてみようかな
って思いました
有難うございます

  • posted by colorko
  • URL
  • 2010.09/11 22:19分
  • [Edit]

Re: アンダ&カラヤンですか

burleskeさま、こんにちは。
コメントをありがとうございます。

こちらの演奏者で1967年のセッション録音があるのですね、知らずにおりました。
出来れば、そちらの録音で聴いてみたいですね、印象も変わるかもしれませんし。

カラヤン&リパッティのシューマン、興味あります。
ショップのHPで探しましたら、こちらのCDは幸いに見つかりました。
ありがとうございました。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.09/11 16:21分
  • [Edit]

アンダ&カラヤンですか

luminoさま、こんばんは。

アンダ&カラヤンのブラームスの2番には1967年のセッション録音盤がありますよ。美しい演奏で、これならカラヤンの指揮も堪能できると思います。
僕もこの演奏は気に入っています。

若い時代のカラヤンの演奏なら、リパッティとのシューマンのピアノ協奏曲が良いと思います。1948年の録音です。これは名演ですよ。

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