♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

佐渡裕著:「僕はいかにして指揮者になったのか 」

「木枯らし1号」とニュースで耳にする時期になりました。
つい先週までは室内では半袖だったのですが、
急に気温が下がり、明日の気温は12月並みとの予報です。

今日10月27日(水)から11月9日(火)まで読書週間だそうで、
読書週間に因み?まして、今日は最近読みました本を。
佐渡裕著の「僕はいかにして指揮者になったのか」です。

佐渡裕氏を知りましたのは、ブログ仲間の御方の記事を拝読したのがキッカケでした。
昨年9月「佐渡裕とPACオーケストラ演奏会」との記事にて、
コンサートのご感想を拝読しました。
それ以前は、まったく私にとっては無知に等しい指揮者でした。
お名前も、「ユタカ」と読まず「ヒロシ」とお読みしていたほどの無知さ加減でした。
ましてや、バーンスタインの弟子ということすら・・・知らなかった有様です。
以来、佐渡裕氏は関心のある指揮者に。
演奏、CDよりも先に書籍を求めてみました。



              佐渡裕著「僕はいかにして指揮者になったのか」
                   (新潮社:2001年6月発行版)


佐渡氏の著書「僕はいかにして指揮者になったのか」を読み始めました頃、
ちょうど、NHK教育にて10月、4回シリーズでバーンスタイン没後20年記念、
 「こだわり人物伝」~愛弟子が語るバーンスタイン 
の放映にて佐渡氏のお話を興味深く聞きつつ、
TVと並行して本を読んでおりました。
このシリーズも本日、10月27日が最終回。

書籍から伝わってきましたのは、
とにかく、心底、限りなく、指揮することがお好きということ。
指揮することに対する限りない喜びと情熱。
そして何よりも音楽を愛する心。
とっても気さくなお人柄も魅力でしょうか。
人々との出会いにも恵まれ、幸運の女神はいつでも氏の友達であるかのようです。

氏がこちらの本を執筆された動機として、
次のようにお書きになっていられます。

  「クラシックが自分の小さな枠を取り払い、
   感性を縦横無尽に広げてくれること、
   そして、人生に幅と奥行きを作ってくれる力を持っていることを、
   クラシックが小難しくて苦手だと思っている人に
   知ってもらいたかったからである。」

因みに私自身、クラシックの中でも、特に現代音楽は、
小難しくて苦手と思っている一人です。
古典派を聴いていると一番安心していられるのですから、
救いようがないとの自覚も・・・。

氏は続けて次のようにも。

  「一番大切なのは、どれだけその人が音楽を愛しているかということであり、
   音楽をどう感じるかである。
   また僕にとっては、音楽を創る喜びを、指揮者という立場で
   どう表現できるかということだと思っている。」

その思い故に、バーンスタイン、小澤征爾と出会えたと思う、
とも記されていらっしゃいます。

手にしました書籍は2001年の出版。
1995年、30歳代の頃の執筆。
すでに15年が過ぎ去り・・・。
最近のニュースでは来年、2011年5月にベルリン・フィルの定期公演にて、
指揮をなさるということも昨今話題になっていましたようで。
先月には同じ新潮社よりこちらの書籍の再発売もされたようです。
売れっ子指揮者というところでしょうか。

書籍の佐渡氏のプロローグ、「演奏会ほど面白いものはない!」から、
『いっぺん演奏会に来いひんか?』の中で、
   
   「どんなに年数を重ねようが、近所のおばさんたちを
    気軽にクラシックの演奏会に誘えるような指揮者でいたいと思っている。」

このご自身の思いをお書きになられてから15年程経った現在、
志しを貫いていらっしゃるようですね。

一貫して、飾りっ気のない語りかけるような文章に先ず好感を抱きました。
読んでいまして、つい笑みが浮かんでしまいます。
お話がとても面白いのです。
ですが、ただ単に面白可笑しいだけではなく、随所にご自身のお考えが。
読んでいまして文章に引き込まれてしまいます。

クラシックの演奏会はこうでなければならないとか、
型にはまったことが大嫌い・・・と、佐渡氏。

氏の人生、考え方も型にはまらず、型破り のようにも感じられます。
型破りと言いましても、良い意味で。
指揮に対する情熱が型破りの原動力でしょうか。

小学生のころからコンサート鑑賞をされた話から、
辿ってきた道、出来事・・・自伝のようでもあります。
指揮者になるまでの道のり途上で、
出会いのあった邦人指揮者の方々とのお話も興味深いものがありました。
指揮者に留まらず、氏が出会い、影なりになって支えられた人々のことも生き生きと書かれています。
人の心を魅了してしまう、佐渡氏のお人柄。

中心の話題はやはりバーンスタイン
この書籍の終わりもバーンスタインの死と、
バーンスタインの死以来、指揮台に立つときのご自身の気持ちが書かれています。
「今夜が僕の引退公演!」とのタイトルで、次のように。
 
  「それ以来、どんな時でも、これが最後だ、
   一回きりの演奏会だと思って指揮台に立っている。
   たとえその日、何かがあって、
   指揮者生命が絶たれるようなことになったとしても、
   決して後悔しないために。
   というより、その日、そこに集まった聴衆とオーケストラと 、
   そして僕自身が音楽を楽しむことが、他の何よりも大切なことだと思うから。」

こちらの本を読んでいるだけで気分も楽しくなります。
音楽は楽しい
人生は楽しい
人生賛歌をしたくなる本でした。

ところで、書籍を読み終え佐渡氏の演奏を聴きたくなりましてCDを探してみましたが。
苦手な作曲家の作品が多く・・・尻込みをするばかりです。
こちらの本に出合えましただけでも幸いかと思います。



                           ぱたぱた:bird2すずめ(左)S
                     にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: 題名のない音楽会

メタボパパさま、こんばんは。
コメントを本当にありがとうございます。

「題名のない音楽会」を楽しまれていらっしゃるお子様たちとのことで、
私も時々、観るようになりました。
こちらの番組は、そうですね、気軽に楽しくクラシック音楽に接することができる機会になりますね。
演奏会に聴衆として足を運ぶ前に、佐渡氏の方から「題名のない音楽会」を通じて各家庭に演奏会の楽しさを贈ってくださっているようで。

メタボパパさまが開催される日曜会では一人でも多くのクラシック・ファンが増えることを望まれてのLPレコードを通しての啓蒙活動。
「題名のない音楽会」に託す佐渡氏のクラシック音楽の啓蒙活動。
根本にあるものが同じ・・・と、ふと思いを馳せています。
いつの日か、日曜会参加者の皆さま方で音楽鑑賞を楽しまれるようになると・・・良いですね。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.10/28 20:58分
  • [Edit]

Re: NoTitle

kolorkoさん、こんばんは〜。
コメントを本当にありがとうございます。

そうですよね、何事にも「これが最後、一回きり」との思いで、
接すれば本当に後悔の文字とは決別できますよね。
私も佐渡氏が指揮台にお立ちになる時のこの決意の文章に惹かれました。
そのような思いで生きることができるのも素晴らしいですし、
そのような思いを抱くことのできる対象が存在するのも素晴らしいですよね。
佐渡氏が音楽の指揮者と同時に、人生の「指揮者」のようにも思えてきました。

最近は、クラシック関係の本しか手にしなくなってしまい、
すっかり本の世界に疎くなってしまっていました。
「ミュータント・メッセージ」マルロ・モーガンですが、
まったく知らなかったのです。
PCで検索をしてみました。
問題提起をしてくれる本のようですね。
「今」だからこそ読んでみるべき本なのかも知れませんね。
有吉佐和子も懐かしいです。
と言いつつ、「悪女について」は読んだことがなくて・・・。
colorkoさんがお好きな本をお書きくださり、昔が懐かしくなりました。
時には音楽以外の本とも、また出合いたくなってきました。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.10/28 20:33分
  • [Edit]

Re: 佐渡氏はナマが良いですね

burleskeさま、こんばんは〜。
コメントいつもありがとうございます。
今日はとても寒いですね、吐く息が白いくらいです。
burleskeさまも、ご自愛くださいね。

佐渡氏の演奏は解かり易いとのことで、私でも大丈夫?と、
少し希望が湧いてきました。
出来れば、武満作品などの現代音楽を楽しく鑑賞できる日が訪れることを夢見ているのですが。
道、遥か遠し、の感も・・・。

> 実際にコンサート会場へ行かないと、氏の持ち味である熱気と会場との一体感は楽しめないんじゃないでしょうか。
そうなのですね〜、氏ご自身がコンサートにすべての情熱を賭けられていられる(というのは本を読みまして思ったことですが)ようですね。
また「演奏会でしか“凄い瞬間”は味わえない」とのタイトル部分でも演奏会の“凄い瞬間”についての記述もありました。
この“瞬間”の凄さについては、色々なコンサートでburleskeさまは身を以ってご体験されていますものね。
殊に佐渡氏の場合はCDよりもコンサートなのですね。
“凄い瞬間”を一度で良いから味わってみたくなりました。

佐渡氏プロデュースの「くねくね佐渡やん」♪ 一年以上PCの横の指定席にいますよ。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.10/28 20:04分
  • [Edit]

NoTitle

luminoさま こんにちは^^
>それ以来、どんな時でも、これが最後だ、
一回きりの演奏会だと思って指揮台に立っている。
こういうことっていろんなことに通じますね
人とのつながりでも日々の楽しみでも...
そう思って行動すれば悔いはないのでしょう
全ての事に対しては無理ですが
私もそんな風に出来たらなぁって思います

読書週間なんですね
私は最近本から縁遠いので
何か読んでみようかなって気持ちになりました
有難うございます
余計な事ですが^^;私はこんな本が好きです

「悪女について」有吉佐和子
「ミュータント・メッセージ」マルロ・モーガン
  
  • posted by colorko
  • URL
  • 2010.10/28 12:50分
  • [Edit]

題名のない音楽会

こんばんは

佐渡氏といえば題名のない音楽会という感じで、子供たちも
楽しく見ていました。
近所のおばさんたちを気軽にクラシックの演奏会に誘えるよう
な指揮者を実践していたのがこの番組のような気がします。
  • posted by メタボパパ
  • URL
  • 2010.10/27 21:49分
  • [Edit]

佐渡氏はナマが良いですね

luminoさま、こんばんは。
急に寒くなりましたよね〜 風邪ひかないように気を付けてくださいね。

佐渡氏の、
 「どんなに年数を重ねようが、近所のおばさんたちを気軽にクラシックの演奏会に誘えるような指揮者でいたいと思っている。」
という言葉通り、氏のコンサートにはオバサマ達が多いです。
良くも悪くもわかりやすい演奏をされているようですね。
その分、僕のようなマニアには物足りなく感じることもあるのですが。でも、楽しい気分にはさせてくれますね。

佐渡氏のCDにはどうもお薦めできるものがあまりないのですよねぇ。
実際にコンサート会場へ行かないと、氏の持ち味である熱気と会場との一体感は楽しめないんじゃないでしょうか。

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索