♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.76 ブラームス:交響曲第1番 by ヴァント&北ドイツ放送響

ブラームスの作品を取り上げるのは今日が初めて・・・。
とばかり思っていました。
初めて???ではありませんでした。
2か月前にすでにブラームスが初登場しておりました。
カラヤンの10枚組Boxからピアノ協奏曲第2番、ゲザ・アンダで。
たった2か月前のことを忘れてしまいました。
やっぱり・・・もう・・・かしら?



             ブラームス:交響曲第1番ハ短調 作品68
                       by
           ギュンター・ヴァント&北ドイツ放送交響楽団


              ブラームス:交響曲全集~第1番 ヴァント&北ドイツ放送響

                   (録音:1996年4月 ハンブルク)



ブラームスの作品を聴くことはほとんどありませんでした。
それにも拘らずCDを、つい求めてしまいます。
やたら気になる作曲家なのです。

ブラームスでは昔、LPで聴きましたヴァイオリン協奏曲に強い印象を受けたものでした。
今回、交響曲第1番を聴きましてヴァイオリン協奏曲を聴いた時以来、
云十年振りにその音楽に強く共鳴させられました。

ヴァント北ドイツ放送響のブラームス交響曲全集からの一枚です。
こちらの全集を求めましたのは2年以上前でしたでしょうか。
ヴァントのCDは初めての購入でした。
第4番だけを一回聴きまして、そのままラックで眠っておりました。

何気なく、期待することもなく・・・まだ聴いていませんでした第1番を。
これが、何と・・・音楽の魔神に取り憑かれました。

第1楽章の冒頭の強音でのティンパ二は強靭そのものです。
今まで耳にしましたどの演奏よりも、強烈な印象です。
闘志満々の火花が散り、時には平和な穏やかさが顔を出し。
楽章に漂う緊張と不安に似た情熱。
相反する牧歌的な長閑さ。
生気が漲り溢れるのを感じます。

第2楽章に漂う愛らしいさ、反する寂寥感。
第3楽章では童心のような趣すら感じさせられます。
第3第、4楽章につきまして、門馬直衛氏の次のような記述があります。
 
   「第3楽章で安住の地を見出したブラームスは、
    最終楽章では勝利を高らかにうたう。
    しかし、それは、ベーとーヴェンの交響曲第5番の終曲のように
    率直に歓呼するのではなくて、喜びながらも回顧し瞑想する」

第1楽章から第4楽章に至るまで、
気迫に息を呑む思いの演奏です。
重厚な響きの中で弦楽器は繊細に美しく。

この作品をブラームスは22歳の時に書き始め、
21年後の43歳の時に完成したということですから、
ブラームスの21年間の心の軌跡でしょうか。
第1楽章は1855年に書き始められたようで1862年になり、大方の完了。
ブラームスの青春が詰まった第1楽章でしょうか。
本格的作曲は1874年に始まり1876年9月にリヒテンタールで完成とのこと。
初演の後にも、いろいろと手を加えられたそうですね。

ブラームスの交響曲全集では
レヴァイン&シカゴ交響楽団
朝比奈隆&新日本フィル
他に、
ミュンシュ&ボストン響で第1・2・4番がありました。

以上の御三方の第1番を聴き直してみたのですが。
ヴァントで聴いてしまいましたら・・。
ヴァントの素晴らしさを確認する結果になってしまいました。

ヴァントで聴いていますと、徹頭徹尾、引き込まれてしまいます。
堅古な建物のような、ガッチリとした演奏、重厚さ
時には闘志満々
時には侘しさを感じさせ
弛緩とは無縁のキビキビとした音の連なり。
生気が漲り溢れる演奏。
北ドイツ放送響はこんなに素晴らしい演奏を・・・と、開眼もしました。
感無量です。
このような素晴らしい演奏を今頃、気付くとは・・・何と鈍感な自分。
ヴァントの第1番はブラームスの人生のドラマを聴く思いがします。

私には名盤とか名演とか、良く解かりません。
評論家先生が絶賛される演奏であっても、まったく心に響かない演奏が多いのです。
その逆もまたあり、で。
評論家先生方が目にもかけず素通りされてしまう演奏が心に食い込みましたり。
後者の方が圧倒的に多い理屈抜きの感性だけの
私の「名演」「名盤」。
ヴァントのこちらの一枚がわたしの名演・名盤になりました。
すでに誰もが認める名演・名盤かも知れませんんが。

ブラームスのこの作品について、どこにでも書かれていることですが。
ハンス・フォン・ビューローは
ベートーヴェンの交響曲に続く「交響曲第10番」と評価されたそうですが、
本当に素晴らしい作品です。
と、これまた・・・今頃気付いた次第です。
ヴァントの演奏に出合うことがなかったら、
作品の素晴らしさにまだまだ気付くことはなかったと思います。

ヴァントのブラームスに感銘を受けまして、では
ヴァントはどのようにベートーヴェンの交響曲を伝えてくれるのでしょうか。
是非共、ベートーヴェンだけは聴かなければ・・・義務感?
この素晴らしいブラームスをカラヤンはどのように?
こちらも是非、聴かなければ・・・義務感?

第1番の初演に際しても、いかにもブラームスらしいエピソードがあるようです。
ブラームスは当時ウィーンで確固とした名声を得ており、
ウィーンで初演することが可能な状況にあったにも拘らず、
小さい町での初演を希望したとか。
1876年11月4日、カールスルーエでの初演に先立ち、
ブラームスは2歳年下の指揮者で親しい友人であった
オット・デッソフ(1835-1892)に次のような手紙を認めたそうです。

    「わたしの初めて書いた交響曲は、私の親しい人たちのいる、
     良いオーケストラのある小さい町で、
     良い指揮者による演奏で聴きたいと思います。
     これが、ずっと前から私が心の中に抱いていた、
     ささやかな願いなのです。」



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Comment

Re: おおっ! ヴァントですか

burleskeさま、こんばんは〜。
コメントをいつもありがとうございます。

はい、聴きました〜。
ラックから発掘して本当に良かったです。e-349
大好きな演奏とのことで、私にとりましても最高のブラームスの1番になりました。

第2・3番はまだ聴いていないのですが、きっとe-461のような気がします。
また4番は改めて聴き直してみたいと思います。
それにしましも、ヴァント&北ドイツ放送響、素晴らしいのですね!

> ヴァントの素晴らしさに目覚めたのでしたら、是非ブルックナーを!! ベートーヴェンよりもこちらの方が義務ですよv-8
ブルックナー!ですね〜やはり。
最近は深遠とか神秘性とか宗教臭く表現されるブルックナーは敬遠したいのですが、
ヴァントはどのような感じなのでしょうね。
ベートーヴェンよりも・・・ということですので、きっと素晴らしい演奏ですね。
ベートーヴェンの次(頑固者なのですm(__)m)にブルックナーの方を求めてみます。
どのようなベートーヴェンが聴くことができるのか、
またどのようなブルックナーなのか、楽しみに。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.11/17 19:52分
  • [Edit]

おおっ! ヴァントですか

こんばんは。
なんと、ヴァントのブラームスを聴かれましたか。
これ、僕の大好きな演奏です。
透明感と重量感、厳しさと優しさが同居している素晴らしい名演だと思います。この当時の北ドイツ放送響も上手いですね。

ヴァントのベートーヴェンは80年代の全集よりも、90年代の録音の方が良いと思います。全集はちょっとストイックすぎると思います。

ヴァントの素晴らしさに目覚めたのでしたら、是非ブルックナーを!! ベートーヴェンよりもこちらの方が義務ですよv-8

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