♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.77 ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲 by マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO.

「Sony Opera Houseセール」の文字が目に飛び込んできました。
58-65%Off・・・スーパーのバーゲン・セール気分でチョッピリお買い物を。
早速求めてしまいました中の一つがベートーヴェンの「フィデリオ」です。
「フィデリオ」は滅多に聴くことがなく過ぎてしまった年月です。

ベートーヴェンは死の床で
  
  「<フィデリオ>は愛する作品の一つだ。
   生みの苦しみが大きければ大きいほど、
   その子は可愛いものだからね・・・」
と語ったそうです。



             ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲
                        by
          クルト・マズアライプツィヒ・ゲヴァントハウスO.



               ベートーヴェン:「フィデリオ」マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスO.


               レオノーレ:ジャニーヌ・アルトマイヤー
               フロレスタンジークフリート・イェルザレム
               ドン・ピツァロ:ジークムント・ニムスゲルン
               ドン・フェルナンド:テオ・アダム
               ロッコ:ペーター・メーフェン 
                             他
               クルト・マズア
               ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管絃楽団
               ライプツィヒ放送合唱
               ベルリン放送男声合唱団
 
               (録音:1980-81 デジタル、セッション)

 


ベートーヴェンに生みの苦しみを味わわせた「フィデリオ」。
1805年の秋には全曲を完成したそうですが、
第2幕、フロレスタンのアリア導入部分は18回もの書き改め。
フィナーレの大合唱では10回もの加筆をされたそうで
並大抵の苦労ではなかったとか。
「フィデリオ」の作曲に取り掛かってから
決定版の第3版に至るまで紆余曲折の11年。
ベートーヴェンは44歳になっていたそうです。


いつものように、備忘録的に虎の巻より以下に。

【作曲】1803~5年(改訂版完成1814年)
【初演】第1版:1805年11月20日、初稿の表題「レオノーレ」で。
    アン・デア・ウィーン劇場
    第3版:1814年5月14日、ウィーン・ケルントナー・トーア劇場
【原作】ジャン・ニコラ・ブイー、フランス語台本「レオノーレ若しくは、夫婦の愛」
【台本】ヨーゼフ・ゾンライトナー
    改訂版:ゲオルグ・フリードリヒ・トライチュケ(ドイツ語)
【時と場所】18世紀のスペイン、セビリヤ郊外の国立の監獄
【構成】2幕(初稿は3幕)
【主な登場人物】
  レオノーレ(フィデリオ):男装死看守の助手を志願、実はフロレスタンの妻
  フロレスタン:正義の政治家
  ドン・ピツァロ:刑務所長
  ドン・フェルナンド:大臣、フロレスタンの親友
  ロッコ:刑務所番人

【物語】

(第1幕) セヴィリアの郊外にある高い城壁に囲まれた牢獄の中庭。

 正義の政治家フロレスタンは刑務所長ピツァロの不正を暴こうとし
行方不明になっている。
男装した妻レオノーレはフィデリオと名乗り、
牢番ロッコの助手に雇われ、夫の行方を探る。
ロッコは助手であるレオノーレの働きぶりに大満足をする。
娘マルツェリーネも青年フィデリオに心を寄せている。
 門番ヤキーノがマルツェリーナに迫っていると、
ロッコとレオノーレが登場し四重唱に想いを歌い合う。
ピツァロが登場する。
政敵フロレスタンへの勝利に高笑いし、
ロッコに地下の囚人フロレスタンの処刑を命じる。
レオノーレはアリア<悪者よ、どこへ行く>と怒りを爆発させる。
レオノーレの助言でロッコは囚人を日光浴に出し、
囚人が喜び歌う<囚人の合唱>


(第2幕)陰鬱な暗い地下牢
 
 囚人のフロレスタンは鉄鎖に縛れたまま。
レオノーレは囚人の中に夫を探すが姿はない。
地下の独房で絶望したフロレスタンが<ああ、なんと暗いところだろう>と歌うアリア。
囚人を夫と知ったレオノーレは殺害のために地下牢に来たピツァロを交え、
四重唱で正体を明かし、悪代官の前に身を投げ夫を守る。
絶体絶命の瞬間、ラッパが響き渡り大臣フェルナンドが到着する。
フロレスタンとレオノーレは歓喜の二重唱。
大臣は悪を裁き、民衆や解放された囚人とともに
レオノーレの勇敢な愛を讃える大合唱。
                  (終幕)


「フィデリオ」での有名なアリアはすぐには思い浮かばないのですが。

第1幕でのレオノーレのレチタティーヴォとアリア
刑務所長のドン・ピサロがフロレスタンの友人である大臣ドン・フェルナンドが到着する前にフロレスタンを殺害して始末するようにロッコに命令するのを、物陰で聞いたレオノーレ。
レオノーレが憤慨を込めてレチタティーヴォ<極悪人よ、どこへ行くか>。
悪人の計略に陥る愛する夫の運命を思い、レオノーレの胸は煮えたぎり
続くアリアでは幸せだった日々の美しい思い出<訪れよ、希望よ>を歌います。
 
    希望よ、訪れよ。
    最後の星を消さないでおくれ。
    私の目標を照らし出しておくれ。
    それがどんなに遠くにあっても、愛の強い力によって
    必ず辿りついてみせるから!

レオノーレ役のジャニーヌ・アルトマイアーは初めて聴くソプラノでした。
このアリアに限り、重量感のある声質でドラマティックに歌われ素晴らしい声の響きです。


同じく第1幕での<囚人の合唱>
牢番のロッコがレオノーレの助言を受け入れて所長の許可を得ずに囚人たちを中庭に出し、
喜ぶ囚人たちの合唱。
   
      おお嬉しや、自由に大気を吸うこの喜び!
      ただここにのみ命はある

喜びを雄弁に表現するのはオーケストラでしょうか。
囚人の合唱は、朗々としてとても厳かに響き渡るようです。
オペラの合唱では異色とも言えるのではないでしょうか。
素晴らしい合唱です。


第2幕では、
フロレスタンのレチタティーヴォとアリア
真っ暗な地下牢の片隅で鉄の鎖に繋がれたフロレスタン。
レチタティーヴォでは逆境に置かれた絶望を込め歌う
<ああ、なんと暗いところだろう>

    ああ、なんと暗いところだろう
    人の世の春に、幸福は私から逃げ去った

アリアになりアダージョ・カンタービレで<人の世の美しき春にも>  
レオノーレのことを思い歌われるこのアリア。
フロレスタン役、ジークフリート・イェルザレムのテノール。
過度な感情移入は感じられずに、
心の深奥の思いを淡々と歌われているようです。


同じく第2幕、
フロレスタンとレオノーレの歓びの二重唱<言いつくしえぬこの歓び>
短刀を片手にフロレスタンの殺害のために現れたピサロ。
ピサロの前にレオノーレが飛び出し、フロレスタンを庇う。
「この妻から先に殺せ!」と叫ぶレオノーレ。
フロレスタンの鎖が妻レオノーレに依って解き放たれ、
危機一髪で救われたフロレスタンとレオノーレが歌う歓びの歌です。
軽やかに歌われる二重唱で、
フロレスタンのイェルザレム
レオノーレのアルトマイヤー
ここでのアルトマイヤーの声質ですが、
歓びとはいえ過剰に華やか過ぎるように感じてしまいます。
イェルザレムは素晴らしいのですが。

圧巻は第2幕のフィナーレでしょうか。
牢番ロッコは大臣にピサロの非道振りとレオノーレの勇敢な行為を報告すると
群衆は心から祝福をし、レオノーレの勇敢な行為を讃美します。
愛の勝利を歌うレオノーレを、一同の重唱、合唱が讃えます。
この合唱の素晴らしさ、そしてオーケストラのトゥッティ。
登場人物の五重唱、全員による大合唱。
荘厳な響き、気高さをも感じさせる素晴らしい大合唱です。


「フィデリオ」で惹かれましたのは合唱です。
<囚人の合唱>は、
人間の自由を讃えるベートーヴェンの思想が反映した
音楽的にも一種のオラトリオ。
との記述も見られます。
フィナーレの大合唱にもオラトリオのような趣を感じてしまいます。

マズア&ラプツィヒ・ゲヴァントハウスO.による「フィデリオ」
主人公は合唱とオーケストラでしょうか。
気が付けば演奏に引き込まれ・・・
聴き応えがあり、強く印象に残る「フィデリオ」でした。



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Comment

Re: レオノーレ序曲第3番だったら・・・

burleskeさま、こんにちは。
いつもコメントをありがとうございます。

コメントをいただきましてからショップ・サイトでベームを見てみました。
ベームは「フィデリオ」を得意としていたことを初めて知りました。
1955年のウィーン国立歌劇場再建記念公演ライヴは是非、聴いてみたくなりました。
ベームのDVDをお持ちなのですね。
また、聴いて「観て」くださいね〜。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.11/23 14:38分
  • [Edit]

レオノーレ序曲第3番だったら・・・

luminoさま、こんばんは。
「フィデリオ」はベームのDVDしか持っていません。それも一回観ただけです。第2幕のフィナーレ、改めて観てみますね。
序曲だけならよく聴くんですけど・・・

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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