♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.4 シューベルト ヘ短調幻想曲のCD&LP

暑い暑い・・・8月も終わり
早くも9月。
だいぶ凌ぎやすくなりました。

5月の連休はゴールデン・ウィーク。
9月の連休をシルバー・ウィークと呼ぶそうですね。
5月も9月も時候が良く大型連休を存分に楽しめることでしょう。

先週、ミュージック・バード
シューベルトの四手のためのピアノ曲、ピアノ連弾ヘ短調幻想曲オンエアされました。
昔、昔・・・この作品を初めてラジオで聴き、感動を超えた衝撃のようなものを受けたものでした。
 
    自分が死んだら、この曲に見送られたい・・・。

そのように願うほど心に響いた楽曲です。
当時、早速LPを買い求めました。
児玉幸子、郁夫のピアノ連弾です。

その後、久しく年数が経ち店頭で見つけたCDは
マリア・ジョアオ・ピリスとフセイン・セルメットのピアノ連弾でした。

そして、また年数が経ちミュージック・バードオンエアされたのが
デュオ・イケダのピアノ連弾
イケダ・タマヨとパトリック・ジグマノフスキー(?)の演奏です。

今回、デュオ・イケダの連弾を聴き、初めてこ作品を聴いた時の感動が全くありませんでした。
これは、ピリス&セルメットの連弾でも同じでした。
その都度、児玉夫妻のピアノ連弾によるLPを取り出しては聴き直し。
感動が蘇ります。

シューベルトのこの 幻想曲へ短調 Op.103 D.940 は
シューベルトが世を去る年の1828年、1月から4月にかけて作曲され
翌年の1829年にディアベリによりOp.103として出版。
四手のピアノ連弾曲の中では大曲であるとともに
シューベルトのピアノ音楽作品の中でも 最も優れた作品の一つ。
だそうですが、優れた作品である割には見かけることの少ないディスクではないでしょうか。
ピアノ独奏用の名曲とされる「さすらい人幻想曲」の陰に隠れてしまった 名曲 かと思います。

この作品、ヘ短調幻想曲は友人のエデゥアルト・フォン・バウエンフェルトのために作曲し
1828年5月9日にシューベルト自身とフランツ・ラハナーが演奏したとの記録があるそうです。
こうしたピアノ・デュオ作品はコンサートの為よりも、
家庭で親しい者同士で演奏されまた聴かれる音楽である故でしょうか
音楽への愛と喜び に満ち溢れた 
シューベルトの心の語りかけを聴く思いがします。

シューベルトのピアノ作品は上野晃氏に依ると三つに分類されるそうです。
  (1) 即興曲 それに類する小品集
  (2) ワルツ、メヌエット、レントラー、エコセーズ など舞曲形式による郷土風小品
  (3) 規模の大きいソナタ や 幻想曲

約20曲あまりのソナタ、100曲を越す小曲そして四手連弾用ピアノ作品は50曲(佐々木節夫氏に依ると40曲近くと)を超えるそうですから、「歌曲の王」に留まらないのでは?
明確な対比による緊張感が漂うベートーヴェンのピアノ作品に比べ
  
   柔軟で温かいハーモニー
   思い切った転調の色彩感
   音色の細やかなニュアンス
これらの特徴あるシューベルトのピアノ作品には
ベートーヴェンには聴かれないピアノの新しい響き があるようです。

シューベルトが1810年、13歳の時に作曲の手始めに書いたのが
四手連弾曲だったそうです。 ト長調幻想曲Op.1
そして、没年、1828年31歳の作品が
四手連弾曲の ロンドイ長調D.951
シューベルトの作曲家人生は 四手連弾曲に始まり、四手連弾曲に終わる でしょうか。

シューベルトは四手用作品の多くに 献呈 の言葉を付けたそうです。
尊敬するベートーヴェンにでさえ、四手連弾曲(フランスの歌による八つの変奏曲 D.624)を捧げたとも。

この作品の構成は「さすらい人幻想曲」と同じように
切れ目なく連続して演奏される4部分構成。
第1部。 寂しげな美しい主題で始まります。
      2小節後半から第1ピアノが美しい哀感を湛える主題。
      この主題は一度耳にしただけで心に刻み込まれる忘れがたい旋律です。
      少々して、長調に転じると 明るく幸福な気分に変ります。
      すぐに、短調に戻り 
      「明」と「暗」、この二つの感情が交互に展開。
第2部。 緩徐楽章、ラールゴ。
      鋭いリズムやダイナミックな和音の応酬で劇的な力強さが漲ります。
第3部。 アレグロ・ヴィヴァーチェ。
      軽快でスケルツォ風の楽想で、まるで飛び跳ねるような楽し気な主題。
第4部。 フィナーレ。
      ソナタ形式の再現部のように、第1部、最初の主題を静かに回想。
      懐かしい友との再会の気分に似た、平和な安らぎの内に終曲。

このように活字にしましても、ヘ短調幻想曲には感涙あるのみです。
ピアノ作品は苦手なのですが、
苦手意識を払拭してくれるのがこの作品であり
他ならぬシューベルトのピアノ作品です。
好きな作曲家の最高位はベートーヴェンなのですが・・・。
ベートーヴェンが逝去したのが1827年3月26日。
シューベルトは1828年11月19日。
シューベルトは自身、敬愛するベートーヴェンの後を追うように辞世 だったのですね。     
 

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Comment

コメントありがとうございます

>けいさん

こんばんは〜。
この作品、お聴きになられたことがおありなのですね。
ミュージック・バードでオンエアをされても滅多にピアノ曲はエア・チェックをしなかったのですが、けいさんやCloverさんの影響でピアノ作品にも耳を・・・そして、オンエアをされたこの作品を。久し振りに聴いて、LPの方も・・・懐かしい感動に包まれました。
ソナタ21番は大好きとのこと・・・burleskeさまもお気に入りだそうで、お二方のお好きなこの21番は絶対、聴くべき作品ですねね!

そうなんですね〜作曲家、晩年の作品って。
シューベルトがもっと長生きしていたら、どのような作品を残してくれたのでしょうね。
興味あるところです。(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2009.09/16 19:54分
  • [Edit]

NoTitle

私もこの曲は、一度聴いたことがあったけれど、忘れてしまっていた曲の1つでした。
ある演奏会でふたたび出逢い、フィナーレでも繰り返される最初の主題がとても印象に残っています。
同じ頃にかかれた21番のソナタ、私も大好きです!
やはりどの作曲家でも晩年に書かれた作品には、なんともいえない味わい深さがあるものなのでしょうか。
  • posted by けい
  • URL
  • 2009.09/15 23:52分
  • [Edit]

コメントありがとうございます!

>burleskeさま

コメントを本当にありがとうございます!
CDを持っていて、一回は聴いたことがあるはず・・・なのに聴いた覚えがない・・・。
そのような事ってありますね。私だけでなく安心しました。
CD所有量はbuleskeさまより比べ物にならないほど少ない私なのですが・・・聴いた事をすっかり忘れて同じCDを危うく購入しそうになったり、購入してしまったり。です。

この作品は、やはり「名曲」ですよね。自分が好きな作品なので買い被りかとも思っていたのですが。
シューベルト、に限らずなのですがピアノ作品は協奏曲以外はほとんど聞く事がない(避けてしまって)のですが。
という訳で、ソナタ21番、どのような曲なのか全く思い浮かばない有様です。この作品も1828年に作曲されたのですね。
へ短調幻想曲を機会にピアノ・ソナタ(後期作品から)にも鑑賞範囲を拡げてと思い始めました。
このようにコメントをいただく事で、他の作品にも目を向けるキッカケになります。本当に、ありがとうございます!
  • posted by lumino
  • URL
  • 2009.09/04 19:59分
  • [Edit]

NoTitle

ヘ短調幻想曲ですか。シューベルトの後期のピアノ・ソナタならけっこう聴くんですけど。この曲は聴いた覚えがありません。ところがキーシン&レヴァインのCDをしっかり持っていました。一回は聴いたことあるはずなんですよね。どんな曲だったかいなぁ?と早速聴いてみました。なるほどこりゃあ名曲ですね。冒頭のせつない響きはまさに後期のシューベルト!アレグロ部分は「疾走する悲しみ」。確かに心に響く曲です。危うくこんな名曲を聴きとばしてしまうとこでした。こちらの記事を拝読しなければ、そのまま聴いていなかったかもしれません。よくぞ教えてくださいました。感謝させていただきます。ありがとうございます。

ちなみに私のシューベルトのピアノ曲のお気に入りは、内田光子のソナタ第21番です。

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