♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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「知ってるようで知らないベートーヴェンおもしろ雑学事典」 by       ベートーヴェン雑学委員会著

クラシック音楽通には書籍のタイトル「おもしろ雑学事典」に
反して面白くはないかも知れませんが。
知らないことが多い私にとりましては
タイトルの如く「知ってるようで知らない」話の数々。
興味深く読むことができました。
本のジャケット・デザインそしてタイトルから
面白く楽しい内容を想像していたのですが
内容は深くとても有意義なものでした。


          「知ってるようで知らない ベートーヴェン雑学事典」
                       by
                ベートーヴェン雑学委員会著

         ベートーヴェンおもしろ雑学事典
            (ヤマハミュージック・メディア 2009年11月10日発行)



ヤマハミュージック・メディア発行の
「知ってるようで知らない・・・おもしろ雑学事典」シリーズは結構楽しく読んでいます。
楽しく読みつつ・・・すぐに忘れてしまっておりますが。

「おもしろ雑学事典」シリーズは多々出版をされているようです。
いずれも興味をそそられてしまいます。
●「知ってるようで知らない クラシックおもしろ雑学事典」
●「知ってるようで知らない 指揮者おもしろ雑学事典」
●「知ってるようで知らない モーツァルトおもしろ雑学事典」
                         etc.etc.


「知ってるようで知らないベートーヴェンおもしろ雑学事典」
本のタスキには
  
   生涯と芸術を54のエピソードで綴ったおもしろ入門書 

と記されています。
ベートーヴェン雑学委員会と称する6人の著者による共著です。

第1章 ベートーヴェンをめぐる17のエピソード
第2章 ひたすら「芸術」のために
第3章 今でも新鮮で感動的なベートーヴェンの音楽
第4章 不滅のベートーヴェンが残したもの
以上の構成になっています。

オマケ?として
「これを聴けばべーとーヴェンがわかる名曲名盤30」も取り上げられていました。
が、名曲名盤にはあまり興味がないので読んではおりませんが。


第1章の中でのベートーヴェンのエピソード
「ベートーヴェンはどこに住んでいた?~ウィーンでの引っ越しは40回以上!?」。
ベートーヴェンは引越し魔だったようですね。
1792年以降、ウィーンに住み、死ぬまでの35年間に40回以上も引越しをしたとのこと。
ウィーンの地図にベートーヴェンが住んだ場所が記され
転居順に16番目まで印が付けられています。
ベートーヴェンが多くの引っ越しをした理由につき
ベートーヴェン雑学委員会の筆者の一人、稲崎氏は
次のように推測をしています。

  「ベートーヴェンは、自分自身が環境に左右されやすい性質で
   住み場所が創作にも影響を及ぼすということを
   心得ていたのではないでしょうか。
   ベートーヴェンが気に入っていた『バスクアラーティ館』で、
   交響曲第5番をはじめとする傑作が立て続けに生まれたこと、
   そしてその住まいをなかなか手放さなかったことなどからも
   そう推察することができます。
   新しい家や新しい景色は直接的にではないにせよ
   ベートーヴェンのもとへ、イマジネーションを運んできたに違いありません」

同じく第1章に、有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」についての記述があります。
こちらの稿の著者は松村氏。
遺書は遺書でも生きる決意を述べている「遺書」であると。

ベートーヴェンの難聴が進行し
主治医であったシュミット博士からの勧めもあり
1802年4月からの約半年、
郊外の自然が豊かなハイリゲンシュタットに滞在したベートーヴェン。
ここで書かれたハイリゲンシュタットの遺書
この文書中のベートーヴェンの次の言葉。

   「わたしを押し留めたのは私の芸術だけだった。
    私が自分の中にあると感じているもの全てを出し切るまで
    私はこの世を去ることはできないと思えた」

   「死よ、望むときに来るがよい、
    私はお前に勇敢に立ち向かうだろう」

このベートーヴェンの文章から
松村氏は「遺書」と呼ばれるこの文書を、
  「これまでの自分に別れを告げ(その意味では「自殺」であり、「遺書」ですが)
   難聴という運命を受け入れ、それに立ち向かって
   生きる決意を示したものと言えます」
と記されています。
この遺書を書いた後1803年に、
ピアノ協奏曲第3番、ヴァイオリン・ソナタ第9番や
交響曲第3番を作曲するなど、ベートーヴェンの活発な創作活動が
生きる決意の「遺書」であったことの裏付けになっているとも。


第2章では「ほんとうに勉強好きだったベートーヴェン」との見出しでは
ベートーヴェンが音楽の指導を受けた数人の師について記されています。
作曲の高度な技法を習得した頃にはベートーヴェンは24歳になっていたそうです。
次にベートーヴェンが目指したのはイタリア・オペラの作曲技術だったとのこと。
当時、作曲家にとっての最大の栄誉はオペラでの成功。
ベートーヴェンは生涯にわたりオペラ化の構想をした作品は50を超える
とする説もあるとのことです。
「フィデリオ」以外ではどのような構想をしていたのか興味を惹きます。
その辺の言及も望みたいところです。


第3章の中の見出しでは、
  「《第九》といえば、ベートーヴェンンだが・・・。
  “いつの時代にも名曲”という訳ではなかった不滅の交響曲」

第九》の1825年3月21日のロンドン初演時には
次のような批評記事があったそうです。

   1時間を超える演奏時間の長さ
   『歓喜に寄す』フィナーレと他の楽章との関連が不明

との批判にて合唱の削除まで提唱されたとか。
19世紀には第4楽章を削除して演奏したり
一部の楽章のみ演奏することも珍しくなかったそうです。


第4章では「“輸入”から110年」:日本人のベートーヴェン好き~そのルーツを探る
2001年、音楽の友誌の読者アンケート
日本人の一番好きな作曲家は・・・その結果では
トップはベートーヴェンだったそうです。
20年間、第1位を占めているのがベートーヴェンと。

ベートーヴェンの作品を日本人はいつから聴くことができるようになったのか?
ということで、1897年(明治30年)頃からだそうです。
初めて本格的に演奏をされた作品は
1896年(明治29年)4月、東京音楽学校演奏会、
ピアノ遠山甲子によるピアノソナタ《月光》だったとのこと。

オーケストラ曲での演奏史の始まりについては
ドイツの音楽家アウグスト・ユンケル(1870-1944)が
東京音楽学校に1899年(明治32年)に赴任。
ベートーヴェンの交響曲の演奏史の幕開けは第3番《英雄》
1909年(明治42年)11月にユンケルの指揮で。
第1楽章のみだったそうですが。

第九》の日本初演を行ったグスタフ・クローン(1874-?)。
ユンケルが1913年(大正2年)に日本を離れ
後任として東京音楽学校に赴任をしてきたドイツの音楽家で
1924年(大正13年)、日本を離れるまで
日本のベートーヴェン演奏に大きく貢献したそうです。

   etc.etc.

いろいろな視点からの
「知ってるようで知らない」ベートーヴェンの話が盛り沢山の一冊でした。



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Comment

Re: NoTitle

colorkoさん、こんばんは〜。

素敵なブログのリンクを貼ってくださってありがとうございます!
早速、訪問をさせていただきました〜。
ノートルダム寺院でのバッハのクリスマス・オラトリオの練習風景の記事なのですね♪
ご紹介くださって本当にありがとうございましたe-343
私もこれからは訪問をさせていただくことにしますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.12/14 20:00分
  • [Edit]

NoTitle

こんにちは^^
ベートーヴェンのお話の記事のコメントで恐縮ですが
私がいつも読み逃げしている^^;ブログに
luminoさまにご紹介したいなって思う記事がありましたので
勝手にリンクして帰ります〜
クリスマス気分が盛り上がります

http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-573.html
  • posted by colorko
  • URL
  • 2010.12/14 08:25分
  • [Edit]

Re: そういえば第九の季節ですね

burleskeさま、こんにちは〜。
コメントをいつもありがとうございます。

ベートーヴェンの意外な一面やら、
いろいろと知ることができて本当に面白い本でしたよ。
雑学と言ってしまえば、それまででしょうか。

「第九を聴く会」はもう終了してしまったのですね。
確か昨年はバーンスタインのDVDで皆さま、ご鑑賞をなされたのでしたね。
今年は、どの指揮者の第九だったのでしょうか?
今年の「第九を聴く会」のご様子の記事のご予定はいかがでしょう?
内心、楽しみにe-343
  • posted by lumino
  • URL
  • 2010.12/12 14:04分
  • [Edit]

そういえば第九の季節ですね

luminoさま、こんばんは。
面白そうな書籍ですね。
ベートーヴェンが引っ越し魔だとは知りませんでした。
演奏ばっかり聴いていないで、たまにはこういう書籍も読んでみないといけませんね。

ちなみに我が家では年末恒例の「第九を聴く会」が今週おこなわれました。
やっぱり年末はベートーヴェンですね!?
  • posted by bulreske
  • URL
  • 2010.12/11 22:11分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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