♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.92 シューベルト:「春に」D.882 by ディスカウ&ムーア

更新をすることもなく1ヶ月と2週間が過ぎようとしています。

3月中旬に或るブログにお邪魔をしました。
拝読をしましてとても共感を覚える記事でした。
そして後日、青空を背景にした菜の花のお写真を
その御方のブログで拝見をしまして前向きな気持ちになることができました。

音楽が遥か遠くに思われておりました折に
「音楽を聴きたい」との気持ちが芽生えました。
一番 聴きたい音楽
一番 お気に入りの作品・・・ベートーヴェンのラズモフスキー第1・2番でした。
昔、初めて求めましたジュリアード弦楽四重奏団のLPで聴いてみました。
無心になって・・・初めて音楽を耳にすることができたように思います。
また、その御方がロマン・ロランの「ジャン・クリストフ」の中から
お綴りになられていらしゃいました文章も強い共感を抱くものでした。
改めて再購入しました「ジャン・クリストフ」と今も共に歩む日々です。

菜の花のお写真との出合いはとても励みになりました。
先日、いつもお邪魔をさせていただいているブログを訪問させていただき
桜のお写真を拝見しまして4月の実感を抱きました。
例年は近所の公園内の桜の木の蕾が開花するまでを通る度に
楽しみに眺めていたのですが今年はすっかり忘れていることに気付きました。

菜の花と桜並木のお写真。
音楽よりも写真の方が心に訴えかける力を持っているのでは・・・
と思うようになりました。
写真は音楽に勝る要素を持っていることを感じるこの頃です。

さて、ラズモフスキーとシベリウスの交響曲第6番を例外としまして
シューベルト歌曲ばかりを聴いております。
お気に入りでしたシューベルト歌曲春に」D.882の旋律が
桜並木のお写真を拝見してから心の中で膨れ上がりました。


                 シューベルト歌曲全集
                     by
            D.F=ディスカウ&ジェラルド・ムーア

              
              シューベルト歌曲全集byディスカウ



作曲は1826年3月だそうですので
シューベルトの死の約2年半前になるでしょうか。
出版をされたのはシューベルトの死の2か月前の
1828年9月16日とのことです。
ウィーンの雑誌の付録として掲載されたそうです。
この作品が雑誌の付録とは、何とも・・・。
シューベルトの死の翌月12月に
ライプツィヒのハインリヒ・アルベルト・プロープスト社が
改めて遺作として出版したとのこと。

作品のタイトルから春、春らしさ を連想させるもの
穏やかで、心を和ませてくれる草木花々…
春は幸せの象徴
春は幸せの代名詞
と、勝手に定義付けをしまして。
ピアノ前奏は、そのような春らしさを感じさせてくれます。
春が軽やかに楽し気な足音をさせつつ近付いてくるのを感じます。
ピアノが紡ぐ旋律の愛らしさは耳を虜にします。

ですが、エルンスト・シュルツの詩をじっくりと読みますと
詩の内容は連想をしていた「春」とは趣を異にしていました。

歌曲に付き物の内容で
恋人と共に過ごした懐かしい春のひと時を回想しているとのこと。

詩中の「恋人」を自分にとっての「大切なもの」に置き換えて聴いております。
詩の内容は春の代名詞、幸せとは裏腹の
哀切極まりない思いを抱かせられるようです。

詩は各5行6詩節で
詩の2節づつが一組の変奏有節形式になっているとのことです。

1節から4節までは楽しく懐かしい春の日の回顧を想わせる旋律
5節目になり回想を掻き消すような激しさを伴い
 
   幸せのあとに残るのは苦しみだけ

と、ムーアのピアノとディスカウの歌が心の激情を歌い上げ
聴いていましてハッとさせられる激しさです。

最終節の6節では
再び旋律に優しさが戻り
優しさ故に身を切る哀切をひしひしと感じさせられます。
消え入るように静かに終わる 春。

詩の大意ですが

(1,2節)
     私は丘に腰をおろしています
     緑の谷間で初めて春の光を浴びた時
     私はあの人と一緒だったのです

(3,4節)
     春が花を咲かせています
     あの人が摘み取った枝から花を摘み取りたい
     だって、何もかもあの時と変わらないのですから

 (5節)
     人の想いや惑いは さすらうもの
     愛の幸せだって同じこと
     あとに残るのは苦しみだけ

 (6節)
     私が小鳥であったら
     あの人を想う甘い歌を
     夏の間中さえずるものを


シューベルトの歌曲はいつでも
そっと心に寄り添ってくれる

その思いを強くする作品でした。


   (この作品につきましては
    石多正男氏の解説及び訳詞を参考にさせていただきました)


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Comment

Re: こんばんは

burleskeさま、こんばんは。
本当に久し振りの更新になってしまいました。

シューベルトの歌曲に目覚められたのでしょうか。
ディスカウは確かに表現力が豊かですよね。
「春に」をシュライアーで聴きたかったのですが…無し、のようで残念です。
これからはディスカウを基点として他の色々な歌手で
シューベルトの歌曲を聴いてみたくなりました。
>本格的にディースカウのシューベルト全集を聴いていきたいと思います
とのお言葉に嬉しくなりました。
でも、無理しないでくださいね。

シベリウスの第6番はお好きな作品だったのですね。
一昨年、アシュケナージでシベリウスの交響曲全曲を聴きました時
記事を書いておりましたが、
先程記事を読み返しまして第6番については素通りをしておりました。
当時は印象に残らなかった作品でした。
先月聴き直してみまして・・・その時々の心境によって
音楽の伝わり方が全く異なるのですね。
「どうして、あの時この作品が心を素通りしてしまったのか」と思うほどでした。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.04/21 20:28分
  • [Edit]

こんばんは

luminoさま、こんばんは。久々の記事、嬉しく拝読させていたたきました。

シューベルトのD882の「春に」、ディースカウで聴いてみました。さすがに表現力豊かで良いですねぇ。最近ようやくシューベルトの歌曲が面白く感じられるようになってきました。
D882は素直に「春」を喜ばないところがシューベルトらしいですね。
ちょっとこれから本格的にディースカウのシューベルト全集を聴いていきたいと思います。

ところでluminoさまがシベリウスの第6番ですか?ちょっと意外なような感じもしますが。僕の好きな作品なんですが、luminoさまは気に入られたでしょうか?
  • posted by bulreske
  • URL
  • 2011.04/20 20:54分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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