♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.97 シューベルト:「旅人の夜の歌」D.224&D.768

また、いつものようにシューベルトに戻ります。
シューベルト歌曲三昧の月日
シューベルトの音楽が「当たり前」の日常になりました。
現在、自分の心を「生かせてくれる」最大の栄養剤、糧になっているのが
シューベルトの音楽であるような気もします。
シューベルトの音楽がなかったら・・・。

今日は「旅人の夜の歌」または「さすらい人の夜の歌」を。
初めて聴いたのですが、どうも・・・「暗く重い」印象でした。
お気に入りの歌曲になることもなく
聞き流してしまいそうな・・・。
ですが、繰り返し聴くうちに曲の持つ深みとでも言いましょうか
旋律が心の中に深く根付いてくるようです。
気が付けば、心の中で歌っている・・・
忘れられない「歌」になりました。
やはりシューベルトは素敵な魔法使いです
曲名は同じながらD.224とD.768は異なる詩とのことですが
二つの詩にも共鳴する点が多く感じられます。

2曲の「旅人の夜の歌」はどちらもゲーテの詩とのことです。
高橋健二訳のゲーテ詩集では
旅人の夜の歌」Ⅰは『空より来たりて』
旅人の夜の歌」Ⅱは『山々の頂に』と
詩の初めの部分の内容を副題(?)のように記されています。

聴いておりまして「旅人の夜の歌」ⅡD.768には、より一層心を惹かれました。
ゲーテの詩を読みましてこちらの『山々の頂に』に心打たれるものがありましたので。
とても短い詩なのですが、言葉、文字として表れる以外にも
ゲーテとシューベルトの多くの思いが感じられるようです。

旅人の夜の歌」ⅡD.768は
自然が好きなゲーテが31歳の時に登攀したキルケハーン山にて
1780年9月に宿泊をした山小屋の板壁に書いた詩とのことです。
古今の名詩とされるものだそうです。
「名詩」であるか否かには興味はありません。
「名盤」とか「名演奏」に興味、関心がないのと同じ理由で。

シューベルトはこの二つの「旅人の夜の歌」を
ⅠD.224 は1815年7月5日
ⅡD.768 は1824年7月以前に作曲されたそうです。

「旅人の夜の歌」Ⅰはディスカウプライ
「旅人の夜の歌」Ⅱは、同じくディスカウ、そしてシュライアーで聴いております。
共に8行から成る短い詩です。
シューベルトのLangsamの指示で、ゆっくり歌われます。
とても「ゆっくり」と歌われますので
恰も自分自身の心と対峙しているような錯覚を起こして耳を傾けてしまいます。

こちらの2曲の「旅人の夜の歌」を聴いておりまして
この作品は、どなたが歌われましても素晴らしいのでは、と思うようになりました。
聴き比べをしたい・・・そのような気持ちを払拭させられてしまいます。
きっと、それはシューベルトの歌曲から伝わる「純」かも知れません。

こちらの二つの作品、ゲーテの詩(若林氏訳)を引用させていただきます。

   風と樹と空と


●Wandrers Nachtlied :「旅人の夜の歌」ⅠD.224~『空より来たりて』
    ( 詩: ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)


   おまえは天から降りてきて
   すべての悩みと苦しみをしずめ
   二重に悲しむ者には
   二重の恍惚で満たしてくれる。
   ああ、わたしは この慌ただしい人生には疲れ果てた!
   こんな苦しみや喜びが一体何になろう?
   甘き安らぎよ
   来たれ ああ、来たれ わたしの胸に!   


   風と樹と空と


●「旅人の夜の歌」ⅡD.768~『山々の頂に』

   すべての山の頂きには
   安らぎがある。
   あらゆる木の梢では
   風のそよぎも
   感じられず
   森の小鳥たちも静まり返っている。
   待っているがいい、いずれすぐに
   おまえも安らぐのだ。



                   にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: 湖上にて

サモエドさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

嘗てはシューベルトの歌曲でも有名作品を集めたものしか聴いていませんでした。
いろいろとシューベルトの歌曲を聴くうちに強く心惹かれるものがあり、私も大好きになりました。

声楽をなさっていらっしゃるようですね。
私は専ら鑑賞しかできませんので歌うことに関しましての技術的な事は分からない有様です。
歌うことができれば、シューベルトの歌曲もまた別の味わいがあるのかと思います。
「十字軍」は未聴ですので聴いてみたいと思います。
歌うことができたら・・・本当に素晴らしいことと憧れます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.10/25 19:26分
  • [Edit]

湖上にて

シューベルトの歌曲が大好きです。
湖上にて、これを歌うのはとても高い技術が必要ですが、それでもなんとか歌ってみると、あの美しいメロディーと歌詞にうっとりしてしまいます。次に挑戦しようと思っている歌は、十字軍です。これはどのように歌えばよいのか悩んでいます。
  • posted by サモエド
  • URL
  • 2011.10/25 11:31分
  • [Edit]

Re: 『旅人の夜の歌』はまだ聴いてません

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

そう言えば、シューベルトには「さすらい人」と付く作品が多いですね。
歌曲、ピアノ曲(聴いたことがないのですが)やら・・・。
マーラーは「さすらう若人の歌」「亡き子を偲ぶ歌」のカプリングで
昔々、聴いたものでしたが・・・ディスカウでしたので。
やはり、マーラーはどうも苦手です。
シューベルトのようにスーッと心に入って来るものが感じられず
もう、マーラーへの挑戦は観念しました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.05/30 20:08分
  • [Edit]

『旅人の夜の歌』はまだ聴いてません

luminoさま、こんばんは。
シューベルトの歌曲にはよく「さすらい人」が登場しますね。
『旅人の夜の歌』はまだ聴いたことありません。
マーラーの『さすらう若人の歌』ならよく聴くんですけど。
シューベルトの「さすらい人」関係の作品も聴いてみたいと思います。
  • posted by bulreske
  • URL
  • 2011.05/29 21:47分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索