♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.99 ヴェルディ:「仮面舞踏会」 by ラインスドルフ指揮、プライス、ベルゴンツィ

流れてきた旋律に、ふと耳を奪われました。
仮面舞踏会」からの旋律らしいのですが、第何幕の旋律なのか分かりません。
耳に届いた旋律を、もう一度聴きたく「仮面舞踏会」全曲を聴いてみることにしました。
昨年、ラインスドルフとベルゴンツィの名前に惹かれ求めたCDです。
聴く機会もなく月日が経ってしまい今頃になりました。

それにしましても、心を捉えたあの旋律は・・・?
全曲を聴きましても・・・分かりません。
ハチャトゥリアンの劇音楽に「仮面舞踏会」という作品があるそうですが
全く知らずにおりました。
仮面舞踏会」・・・ハチャトゥリアンの方だったようです。

これを契機にヴェルディの「仮面舞踏会」を。
ですが、ハチャトゥリアンの方もかなり気になってまいりました。



               ヴェルディ歌劇仮面舞踏会』全曲

               ヴェルディ:「仮面舞踏会」ラインスドルフ


               リッカルド:カルロ・ベルゴンツィ(T)
               アメリア:レオンタイン・プライス(S)
               レナート:ロバート・メリル(Br)
               オスカル:レリ・グリスト(S)
               ウルリカ:シャーリー・ヴァーレット(Ms) 他
               
               エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)
                RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団

               (録音、1966年 ステレオ、セッション)


この歌劇で興味がありましたアリアは第3幕の有名なリッカルドのアリア
「永遠に君を失えば」です。
このアリアを聴きたさに、先ずは第3幕から聴き始めました。
惹き付けて止まない音楽の連続、連続・・・お気に入りの第3幕が終了。
改めて始めの前奏曲からの鑑賞です。

聴いていまして「飽きる」という言葉と無縁のヴェルディ歌劇の数々。
ヴェルディ歌劇の虜になりましたら抜け出すことができない
との思いを云十年前に抱きました。
この「仮面舞踏会」を聴きまして、その思いの再確認になりました。

歌劇の登場人物の人間性にはあまり魅力を感じることはないのですが
リッカルドの人間性には魅力を感じさせられます。

「仮面舞踏会」につきましては、どの解説にも触れられているようですが
スクリーブ原作の『グスタフ三世、または仮面舞踏会』の主人公は
実在のスウェーデン国王グスタフ三世だそうです。
グスタフ三世は、様々な政治改革を行い国の近代化を図ったとのこと。
しかし、それが保守派の人々の反発を買い、
或る仮面舞踏会の夜に秘書に依って暗殺されたそうですが、
実際は歌劇の台本とは違い、グスタフ三世と秘書の夫人との恋愛の事実はなかったそうですが。

スウェーデン国王グスタフ三世暗殺事件を題材にしている故に
この作品は検閲を通るのが難しかったとのことも。
検閲のため、17世紀のボストンに置き換えられたとのことです。

覚書としまして虎の巻を片手に以下を。

【作曲】1857年秋から約2ヶ月半で完成
【初演】1859年2月17日 ローマのアポロ劇場
    日本初演:1923年1月31日 東京帝国劇場 カービ・イタリア大歌劇団
    日本人に依る日本語初演:1959年10月4日 東京文京公会堂 
                        レオ―ネ指揮、東京オペラアカデミー              
    原作に依る日本初演:1967年9月10日 東京文化会館 
                      NHK招聘の第5回イタリア歌劇団
【原作】ウジェーヌ・スクリーブ作
    悲劇「グスタフ三世または仮面舞踏会」
【台本】上記、スクリーブの原作をアントニオ・ソンマが3幕6場として書く
【構成】3幕
【時と場所】17世紀末(原作では1792年)
      イギリスの植民地ボストンとその郊外(原作ではストックホルムとその郊外)
【主な登場人物】
    リッカルド:ニュー・イングランド・ボストン総督
              (原作:スウェーデン国王グスタフ三世)
    レナート:リッカルドの秘書(原作:ヨハン・アンカルストローム伯爵)
    アメリア:レナートの妻
    ウルリカ:黒人の女占い師
    オスカル:リッカルドの小姓
    サムエル:反総督派の貴族(原作:ホーン伯爵)
    トム:反総督派の貴族(原作:リビング伯爵)
【物語】
  第1幕:(第1場:ボストン総督リッカルドの官邸の広間)

 ボストン総督リッカルドは舞踏会の招待リストに秘書レナートの妻アメーリアの名前を見つけて喜ぶ。
レナートは総督に陰謀を企んでいる者がいることを知らせる。
判事が怪しげな占い女ウルリカの追放を要求。
しかし小姓オスカルが弁護するので、リッカルドは変装してその占い女のもとを訪ねることにする。

     (第2場:郊外にある女占い師ウルリカの住む庵)

ウルリカは怪しげな雰囲気の中で祈祷を行っている。 
リッカルドが陰に隠れて様子を見ると、アメリアがお忍びで現れる。
アメリアも秘密の恋の悩みを打ち明けるためにやってきた。
ウルリカは、すべてを忘れるためには真夜中に郊外の処刑所で草を摘み採らなければならいと教える。
変装したリッカルドがウルリカに占ってもらうと、今日最初に握手する者に殺されると予言をする。
そこに遅れて現れたレナートの手を握るリッカルド。


  第2幕:(真夜中の死刑台のある丘)

アメリアはウルリカの言葉通り、草を摘むために一人でやって来る。
そこに、リッカルドが現れ彼女に愛を告白する。
レナートがリッカルドに反逆者に注意するようにと現れる。
リッカルドはヴェールを被ったままのアメリアをレナートに託し、
決して顔を見ないようにと誓わせて去る。
そこに反逆者が現れ切りつけるので、アメーリアをヴェールを取る。
ヴェールを被っていた女性が妻と知り、妻の不貞を疑い激怒するレナート。
彼はリッカルドに復讐を誓い暗殺団に加わることを決意する。


 第3幕:(第1場:レナートの書斎)

怒りに燃えたレナートは妻に死ぬように命じる。
アメリアは身の潔白をレナートに訴え、最後に息子に一目会わせて欲しいと頼む。
反逆者たちが、今や総督を暗殺する一味に加わっていたレナートを訪ねて来る。
リッカルドの暗殺者を決める籤を引き当てたのは、レナートだった。

    (第2場:リッカルドの書斎)

リッカルドは悩んだ末にアメーリアを諦めてレナート夫妻を本国イギリスに帰そうと決心する。
ここで歌われるのが有名なリッカルドのアリア≪永遠に君を失えば≫

    (第3場:華やかな仮面舞踏会の大広間)

レナートはオスカルに総督の仮装を訪ねる。
オスカルは軽くとぼけるが、レナートの口車にのせられ「黒いマント、胸にはバラ色のリボン」とリッカルドの服装を話してしまう。
アメリアはリッカルドに近付き暗殺者に気をつけるように忠告をする。
そこにレナートが現れ、リッカルドを刺し殺す。
レナートに刺されたリッカルドは、アメリアの潔白とレナートの栄転を口にし、
皆に感謝して息を引き取り終幕。


第3幕が中心になりますが
心に残りましたのは次の3つのアリアです。
第3幕1場のアメリアのアリア「わたしの最後の願い」と
レナートのアリア「お前こそ心を汚すもの」
同幕第2場のリッカルドのアリア「永遠に君を失えば」です。

アメリアのアリア「わたしの最後の願い」。
夫レナートに死を命じられたアメリアが
死ぬ前に一目、息子に合わせて欲しいと嘆願するアリアです。
アメリア役のレオンタイン・プライス
プライスが心の辛苦を秘め淡々と歌うアリア。
アメリアの心情がひしひしと伝わるようです。
ヴェルディ・ソプラノと銘打たれるプライスだそうですが
素晴らしいアリア、プライスの声に暫し耳を奪われます。

次のレナートのアリア「お前こそ心を汚すもの」。
アメリアに息子との対面を許したレナートが壁に掛けられたリッカルドの肖像画を見て
忠誠を尽くしたリッカルドに裏切られたことを恨み
アメリアと共に過ごした幸せな日々を思いつつ歌うアリア。
レナート役、ロバート・メリル。
幸せを回想する優しいアリアを聴かせてくれるメリル。
レナートの心の切なさが「優しさ」というヴェールで被われているようで、
より一層の苦悩が感じられます。

第3幕第2場のリッカルドのアリア「永遠に君を失えば」。
リッカルドが自室の書机に向かい
これ以上アメリアの幸福を乱したくはない、との思いから
レナート夫妻を新しい任地に送る事例に署名をしようとしている場面です。
アメリアに対する思いが署名の筆を迷わせ、
リッカルドが己の心の決意として歌うアリア。
リッカルド役、カルロ・ヴェルゴンツィ。
絶賛されたヴェルディ・テノールとしての素晴らしいアリアかと思います。

ヴェルディ・ソプラノのプライス
そしてヴェルディ・テノールのベルゴンツィを起用された、
こちらのラインスドルフ盤「仮面舞踏会」はお気に入りになりそうです。




   風と樹と空と

      リッカルドのアリア:「永遠に君を失えば」

   たとえ あなたを永遠に失わねばならぬにしても
   ああ、わたしの光明たる貴女へと
   わたしの心のときめきは赴くだろう。
   貴女がいかなる空の下にあろうとも。

   あなたの思い出を秘めつつも
   心の底深く
   心の底深く 秘めつつも。
   とはいえ今、なんと嫌な予感で
   わたしのこころは悩まされることか。

   貴女に再会することは
   命取りの望みとなり
   あたかも 私たちの愛の
   最後の時となるような気がする。
   ああ、なんと嫌な予感で悩まされることか。
   
   あたかも 私たちの愛の
   最後の時となるような気がする。


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Comment

Re: NoTitle

ライトさま、こんばんは。
コメントをどうもありがとうございます。

「仮面舞踏会」と聞けばヴェルディしか思い浮かばなかったのですが、
burleskeさまのご指摘でハチャトゥリアンの「ワルツ」であると初めて知りました。
ハチャトゥリアンでは、かの「剣の舞」しか聴いたことがありませんでした。
「剣の舞」のイメージが強すぎてハチャトゥリアンは苦手と思っていたのですが
思い込みだったみたいです。
本当に「ワルツ」良さそうですね。
いつか、じっくりと聴いてみたいと思います。

ヴェルディの方も第3幕の舞踏会のシーンは悲劇に係わらず楽しめました。
ライトさまも、いつか機会がありましたら・・・。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.06/22 19:45分
  • [Edit]

NoTitle

ハチャトゥリアンの仮面舞踏会で耳を奪われるとなると、「ワルツ」では??
と思ったら、早速解決していたようですね^^;
いい曲ですよ、オススメです^^

ヴェルディのほうはいまだ手を出しておりませんのでなんとも…m(_ _)m

Re: 仮面舞踏会

burleskeさま、こんばんは。
コメントをどうもありがとうございました。

ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」からの「ワルツ」だったのですね。
ありがとうございました!
ショップHPでCDを探してみました。
いつかCDで聴いてみたいと思います。

ヴェルディの方ですが、
リッカルド役をドミンゴだったら?と思っていました。
burleskeさまはショルティ(良いですね!)とドミンゴのDVDがお気に入りだそうですね。
ショルティとドミンゴとなりますと・・・聴いてみたくなりました。
こちらもいつか機会がありましたら、と思います。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.06/20 20:02分
  • [Edit]

仮面舞踏会

luminoさま、こんばんは。
luminoさまのお聴きになられたハチャトゥリアンの《仮面舞踏会》は組曲一曲目の「ワルツ」じゃないでしょうか?
2,3年前に浅田真央ちゃんがフィギアで使用していて、有名になった曲です。

ヴェルディの《仮面舞踏会》はショルティのDVDを持ってます。
原作通りスウェーデンを舞台にしていて、グスターヴォ三世役のドミンゴとレナート役のレオ・ヌッチが聴き応えありますね。けっこうお気に入りのDVDです。
ベルゴンツィ、プライスも聴いてみたいですね。
  • posted by bulreske
  • URL
  • 2011.06/19 21:07分
  • [Edit]

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