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2011.07/03(Sun)

Op.101 シューベルト:「湖上にて」D543  by シュライアー ; ディスカウ

遥か遠い昔の夏の思い出・・・の一つです。
夏の一番の楽しみはボート漕ぎでした。
千鳥ヶ淵のボート場に足を向けてはボート漕ぎを楽しんだものでした。
夏に限らず、春にも。
さすがに冬はボート場は閉場でしたようで寂しい思いで引き返したものでしたが。
他の御方が、ゆっくり、のんびりとお上品に漕がれていらっしゃるのに対し
あらん限りの力で思いっきり漕ぐ爽快感。
ボート場の暴走族?
疲れては、一休みをする場所も決まっていました。
夏には池の隅にボート寄せて木陰でのんびり。
春には水面に垂れ下がる桜の木の枝の下で一休み。
千鳥ヶ淵では物足りなくなり海岸に。
沖へと流され・・・以来、ボート漕ぎを控えることに。
またオールを握りしめボートを漕いでみたい!ものです。


さて、涼を呼ぶシューベルト歌曲のタイトルで思い浮かびますのは
お気に入りの「水の上で歌う」そして「湖上にて」です。

今日は「湖上にて」D543を。
爽やかで優しい趣が漂う旋律
軽快に流れるような旋律は、いかにもシューベルトの「歌」。

ゲーテに作曲をされたシューベルト歌曲
目覚めさせられ魅了されるますのはシュライアーの歌唱です。
「湖上にて」もシュライアーの歌唱で目覚めさせられました。

このブログにも幾度か登場しているシュライアー
シューベルトゲーテによる歌曲集」には
シューベルト歌曲の真髄があるように思われます。
ゲーテシューベルト歌曲を鑑賞する際に宝物のようなディスクになっています。


             シューベルト:ゲーテによる歌曲
                      by
              シュライアー&オルべルツ(P)

        シューベルト・ゲーテの詩による歌曲集by ペーター・シュライアー

森や山々の自然の中を散策するのが好みだったゲーテ
自然の中から生まれた素晴らしいの一つでしょうか。
詩の詳細につきましては、良く分からないのですが
ゲーテ26歳の時に作られた詩だそうです。
スイス旅行中にチューリッヒ湖でボートに乗っていた時の創作詩とか。

シューベルトによる作曲は1817年3月とのことですから
シューベルト20歳。
20歳の時の作品と思って聴く所為でしょうか
旋律に瑞々しさや自然への賛歌を通して将来への明るい展望、希望を感じます。


この歌を歌う際の心得としてディスカウは次のことを挙げています。
  
   「あのゲーテ時代の、まだ人の手であまり荒らされていない長閑な
    田園風景を思い描いてください」と。

そしてピアノ演奏に対しては
   「小舟の揺れをイメージしながら」と。


「湖上にて」をシュライアーで聴いていますと
旋律の軽やかさは気分を解きほぐし心から楽しむことができるようです。
録音が1971年とのことですので30代半ばのシュライアーの澄み透る声は
自然を謳歌する闊達な若者の清純な「歌」のように響いてくるようです。

ディスカウで聴いておりますと
つい言葉の一つ一つに耳を傾けてしまいます。
一語一語に思いを込め内なる世界に誘ってくれるようです。 

「湖上にて」・・・詩も、旋律も素敵なお気に入りの「歌」です。


   風と樹と空と


      湖上にて: Auf dem See
   (ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)


そして新鮮な養分を、新しい血を
広々とした世界から僕は吸いこむ。
自然はなんと魅力的で素晴らしいことか、
僕をその胸に包み込んでくれる!    

波が僕らの小舟を
櫂に合わせて揺らし、
雲に覆われて天にそびえる山々が
僕らの行く道に立ちかはだかっている。

眼よ、僕の眼よ、どうしておまえは伏せるのか?
黄金の夢よ、どうして再び現れるのか?
去れ、夢よ!おまえが金色のものであっても、
ここにも愛と生はあるんだ。

波の上では
幾千のゆらめく星々がきらめき、
柔らかな霧が
彼方にそびえる山々を飲み込んでいる。

朝の風が
陰に覆われた入り江を飛び回り、
湖面には
熟れた果実が映し出されている。


   
         (若林氏訳を引用させていただきました)

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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

タグ : シューベルト 歌曲 ゲーテ ディスカウ シュライアー

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Comment

●Re: ついにシュライアーを・・・

burleskeさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

シュライアーの「ゲーテの詩による歌曲集」お求めになられたのですね!
とてもとても気に入っているCDなのですが
お耳の肥えていらっしゃるburleskeさまがお聴きになられましたら?
ご感想を是非とも。楽しみにしております。

シュヴァルツコップはお気に入りなのです、LP時代から。
シュヴァルツコップ&フルトヴェングラーのヴォルフ歌曲集・・・気になりますね。
ヴォルフも、かなりゲーテの詩に作曲をしているのですね。
ヴォルフの「ガニュメート」や「旅人の夜の歌」「竪琴弾きの歌」にも関心を抱き始めました。
burleskeさまのコメントを拝読しましてヴォルフ歌曲集を探してみました。
ディスカウのBOXセット(EMI録音全集)の中の一枚がヴォルフ歌曲集(ピアノ伴奏)でした。
まだ一度も聴いていませんでしたので、早速聴いてみます。

ディスカウのシューベルト歌曲全集の全曲制覇・・・長期戦ですね。
ブログに取り上げる歌曲も、一曲を一週間聴き込んでという状態ですから
「聴いた」と言える作品は、まだまだ10曲ぐらいでしょうか。
この長期戦も日々の張り合いになっています。
lumino | 2011.07.04(月) 19:57 | URL | コメント編集

●ついにシュライアーを・・・

luminoさま、こんばんは。
luminoさまの記事を拝読する度にシュライアーのシューベルトが気になってしかたがなかったんですが、とうとうシュライアー&オルベルツのゲーテの詩による歌曲集、注文してしまいました。
その前にディースカウの全集を聴かなきゃダメなんですけどねぇ・・・

ちなみに最近シュヴァルツコップ&フルトヴェングラーのヴォルフ歌曲集を聴いて、ヴォルフも気に入ってしまいました。
ディースカウ盤全曲制覇が益々遠のきそうです。
bulreske | 2011.07.03(日) 20:54 | URL | コメント編集

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