♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.108 シューベルト:合唱曲「小さな村」D.598 by カペラ・バヴァリア&サヴァリッシュ

凌ぎやすい日々が続きましたり、暑さが復活したりの今年の夏。
凌ぎやすさと暑さが目まぐるしく変わっているようです。
先週は、赤とんぼが一匹飛んでいました。
立秋、処暑も過ぎ、赤とんぼが秋の訪れを告げてくれたようです。
早くも、明日はもう9月、本当に早いです。


最近は、CDを購入することが激減しましたが
希望するCDが、すぐに決まる時もあれば、迷ってしまうことも多々あります。
迷うこともまた楽しい時間ではあるのですが。

シューベルトのミサ曲(ドイツミサ曲を含む)を探しておりましたのは5月頃でした。
ブログを拝読しまして感銘を受け聴いてみたくなりました。
先ず
「ミサ曲全集」としてゲオルギ・ロベフ指揮&ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団
合唱はブルガリア国立スヴェトスラフ・オブレテノフ合唱団のCDに内心決めつつも
収録されていない「ドイツミサ曲」で購入を迷っている間に
「宗教的、世俗的合唱作品集」サヴァリッシュ&バイエルン放送交響楽団、合唱団
が発売になり合唱作品集も魅力。
それに加えましてカペラ・バヴァリアとシュライアーとの重唱が数曲ありました。
魅力いっぱいのサヴァリッシュ盤に決まりました。

「ミサ曲」よりも先に合唱曲を先に聴いてみました。
小さな村」と「水の上の精霊の歌」です。
今日はお気に入りになりました「小さな村」を。



         シューベルト:「宗教的、世俗的合唱作品集]より
                 『小さな村』D.598(第2稿)
                       by
              カペラ・バヴァリア&サヴァリッシュ(P)


               シューベルト:世俗合唱曲集

                ●カペラ・バヴァリアのメンバー
                  Albert Gassner(T)
                  Anton Rosner(T)
                  Peter Schranner(Br)
                  Josef Weber(B)


嘗てLPでウィーン少年合唱団の歌う「小さな村」を聴いたことがありました。
残念ながら全く・・・記憶に留まるものもありませんでした。
カペラ・バヴァリアで聴く「小さな村」。
始めは聴いていましても特に感銘するものはなかったのですが
何回か聴くうちに虜になりました。
輸入盤の宿命?でしょうか、ブックレットには作品についての解説、の記載はありません。
の内容のすべては分からないのですが、心が休まります。
歌っているカペラ・パヴァリアの重唱も素朴で心が和みます。

この作品のドイチェ番号には ?? になってしまいました。
D.598 と D.641 の二つが目に付きました。
CDのブックレットではD.641になっており
他の解説書を見ますとD.598です。 

解説書などを読みましたところ
小さな村」には第1稿と第2稿があるとのこと。
第1稿では無伴奏
自筆譜が残されていない第2稿ではピアノ伴奏が付くようです。
そもそも、第○稿、異稿ではブルックナーに悩まされたものでした。
幾度も、稿の違いを聞きましても、読みましても未だに解らない有様なのです。

シューベルトにまで第○稿で悩み発生?!

ドイチェ番号に引っ掛かることもないのですが・・・。
解説書を読みましてやっと納得をしました。
第1稿初版ではD.598、再版の第2稿がD.641とされたそうですが
   同一曲の異稿として第1稿のD.598に統合された
とのことが記されていました。

はゴットフリート・アウグスト・ビュルガー(1747-94年)。
故郷の小さな村を讃える内容のとのことです。
シューベルトは137行のの中から第1稿では76行を
第2稿では52行を抜粋して作曲したそうです。

作曲は第1稿、1817年12月。
ウィーン、ケルントナートア劇場で1821年3月7日に初演され
初演時は無伴奏とのこと。
1822年9月8日にピアノ伴奏付で、グラーツのレドゥーテンザールで演奏されたそうです。
男声四重唱曲でテノール2、バス2 のピアノ伴奏付だったとのことです。

因みに
ウィーン初演時に第1テノールを歌った宮廷歌手ヨーゼフ・バルトに献呈をされたそうです。

「小さな村」の構成は3つの部分とのこと。

1部:アレグレット、ニ長調、3/4拍子。
歌い始めのの内容は
「僕はこの僕の小さな村を褒め称える」というものだそです。
詩は美しい村の牧場や畑地の田園風景を詠っているとのこと。
   
カペラ・バヴァリアで聴きますと
いつか、どこかで聴いたような・・・郷愁にも似た懐かしさを感じます。
とても親しみやすい旋律ですので心の中にスンナリと入って来てくれるようです。
聴いているだけで雑事を忘れ、歌が描く美しい村に誘われるようです。
カペラ・バヴァリアのメンバーの歌声は素朴に
田園の美しさを語リ歌いかけてくれるようです。

2部:アンダンティーノ、イ長調、2/4拍子。
詩は、丘の間を流れる小川や岸辺を彩る樹々の美しい光景を謳っているそうです。
カペラ・バヴァリアの歌で、魚が泳ぐ様子を謳っている部分では
歌声に躍動感が加味され、聴いていまして高揚感をも抱いてしまいます。
 
3部:アンダンテ・コン・モート、2/2拍子。
詩は美しい故郷に暮らすことのできる幸福を謳っている部分だそうです。
第1テノールから始まる輪唱は聴き惚れてしまいます。
終了の詩句は「おお、幸せよ、おお、幸せよ!」。
殊更強調することなく自然体で、ゆっくりと繰り返されるこの部分は心に染み入ります。
最後になってしまいましたがサヴァリッシュのピアノは控え目ながらも
カペラ・バヴァリアの存在感を引き立てているようです。

約4分半程の演奏ですが、引き込まれてしまいます。
いろいろな想いが心に浮かび募ります。
この作品のような素晴らしい故郷はありませんが
理想の故郷を見つけることができたような、喜ばしい錯覚を抱いてしまいました。
また
常日頃、ドタバタとした生活の中で忘れ去っている長閑さ。
時には、日々のことに追い回され疲れ果ててしまう心に 
長閑な時間の素晴らしさと大切さを感じさせてくれる歌 そして 詩。

きっと、いつまでも心に残る「小さな村」。
何処にも見出すことのできない大切なものが
この歌の中にあるような気がします。

                    にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: 忘れかけていたCDを思い出すことができました

旅人さん、こんにちは。
コメントをいただきまして誠にありがとうございます。

シューベルトのこちらのサヴァリッシュ盤は
旅人さんの記事を拝読し感銘を受けることがありませんでしたら
きっと求めることがなかったかと思います。
未だ合唱曲しか聴いていませんが「小さな村」他、素晴らしい作品に出合うことができました。
ミサ曲もこれから少しづつ聴いてゆきたいと思います。
本当にありがとうございました!
(クリード盤にも「ドイツ・ミサ曲」が収録されていましたのに記事に間違いを書いてしまいました)

「詩篇、第23番」ですが、コメントを拝読しまして・・・収録曲を探してみました。
幸いカペラ・バヴァリアで収録されておりました。
この詩篇23「主は我が牧者」は詩篇の中でも惹かれる内容でした。
頂きましたコメントを心にしまして、早速聴いてみたいと思います。

「小さな村」はギター伴奏のウィーン男声合唱団のディスクとのことで
ギター伴奏で是非聴きたい思いが募ってきました。
この作品につきまして、「仲間内」とのお言葉に
シューーベルトの親しい仲間の集いであるシューベルティアーデを思い出しました。
そのように思い当たると、屈託がなく伸び伸びとした調べも素朴さと共に感じられるようですね。

素晴らしい作品たち、サヴァリッシュ盤に出合う契機を与えてくださいまして
本当にありがとうございました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.09/03 15:07分
  • [Edit]

忘れかけていたCDを思い出すことができました

luminoさん、こんにちは。
表題の曲はまだ未聴ですが、カペラ・バヴァリアという団体については、手持ちの「ドイツ・ミサ曲」(サヴァリッシュ指揮)に併録されている「詩篇 第23番」等を歌っていたことで覚えていました。
「詩篇 第23番」は女声合唱の曲として知られているそうですが、女声合唱の美しさを男声合唱(ここでは重唱)で再現するのは本来難しいはずです。
しかしカペラ・バヴァリアの重唱は素朴でありながらハーモニーに美しさがあり、特に終結部の緊張感のある和音が最後の和音で開放されるさまはたとえようがありません。
luminoさんのお求めになったCDセットが「宗教的・世俗的合唱作品集」とのことでしたので、同曲も収録されているかもしれません。
ところで、このコメントを書き始めた時点で「未聴」だった「小さな村」、もしかしたら、と思い手持ちの「シューベルト・男声合唱曲集」(ウィーン男声合唱団)を取り出してみたところ収録されていました。(ギターによる伴奏でした。)
素朴でのんびりとした性格の曲、ギターの伴奏は「仲間内の音楽」の為でしょうか。しかし、その仲間は、多分「腕(声・音楽)に覚えのある」面々でしょうからシューベルトも思いのままに音楽を作っていったのだろうと思わせるものがあります。
男声合唱という形態が、少し声に靄のかかったような響きがするため、懐かしさをいよいよ助長しているようです。(カペラ・パヴァリアの重唱という形態は、素朴さの中にも、響きの中に透明性があるのではないかと思います。)
忘れかけていたCDを思い出すことができました。感謝、感謝です。
  • posted by 旅人
  • URL
  • 2011.09/03 11:51分
  • [Edit]

Re: 素敵な作品をいつも有難うございます

burleskeさま、こんばんは。
コメントをいつもありがとうございます。

シューベルトのミサ曲(ドイツ・ミサ曲も)がお目当てで求めたCDなのですが未だ聴いていなくて。
ミサ曲はすべて初めて聴くものばかりです。
宗教音楽(殊にカトリック)は本当に苦手なので・・・。
第6番も楽しみにしつつ聴いてみたいと思います。

「シューベルト歌曲全集」はディスカウの他にもお持ちだったのですね。
ギター伴奏の「小さな村」・・・良いでしょうね~。
機会がありましたら是非聴いてみたく思います。
ピアノ伴奏よりも、この作品のイメージに合うかも知れませんね。

クラシック音楽の有名作品すら聴いていないものが多くありながら
クラシックの王道?の陰に隠れた作品に惹かれてしまうこの頃です。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.09/01 20:20分
  • [Edit]

Re: ご無沙汰しております

colorkoさん、こんばんは~。
私の方こそ、すっかりご無沙汰をしてしまっていますm(__)m

いつも探し求めているのに見つからなかったものが
この歌の中にあることを感じて、やっと安らぎの気分になれました。

台風の影響で今日も明日も雨の予報ですね。
でも、雨はほとんど降らないみたいで。
油断禁物ですね。
colorkoさんも、どうぞお気を付けてくださいね。
お庭の綺麗な花達も台風の影響を受けないと良いですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.09/01 19:59分
  • [Edit]

素敵な作品をいつも有難うございます

シューベルトのミサ曲第6番D950は僕も好きです。サヴァリッシュ盤は良いですね。
ベームのDVDも名演だと思いますよ。
ヴァイルの古楽器の演奏も面白いです。

「小さな村」はシューベルト歌曲全集の補完の女声および重唱のための歌曲集に収録されてました。
親しみやすい楽しい曲ですね。
僕の持っている盤はオーストリア放送合唱団の演奏で、ギター伴奏です。
素朴な感じが良いですね。気に入りました。
又、素敵な作品を紹介していただいて有難うございます。
luminoさまの記事がなかったら、このCD聴くことなかったかも。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2011.09/01 15:46分
  • [Edit]

ご無沙汰しております

こんばんは^^
>何処にも見出すことのできない大切なもの
なんかきゅん!としました

もう9月
最近は本当に秋を感じることも多くなりました
台風が近づきそうですね
どうぞお気を付けてください

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索