♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.121 シューベルト:弦楽三重奏曲第2番 D.581 by ウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団

11月から早々と師走モードになっていましたが
いざ師走に入り、年賀状のデザインも未だ・・・気忙しさに輪が懸かります。
ですが
 「慌てることはない 何とかなるでしょう」と 
のんびりした気分にしてくれる作品がシューベルト弦楽三重奏曲

今日も、また・・・シューベルト
弦楽四重奏曲全集も全曲を聴いていないまま休止状態ですが
未だ聴いたことがない弦楽三重奏曲を是非、聴きたくなりました。
ウィーン・フィルハーモニー弦楽三重奏団の「シューベルト弦楽三重奏曲全集」です。
全集とは言うものの、完成した作品は一つのみとのことです。

こちらのCDには未完の第1番
第2番の第1稿と第2が収録されているのも嬉しいものでした。
最後に収録されている 弦楽五重奏のための「序曲」は
現存するシューベルトの室内楽の中で最も初期のものだそうですので
期待を込めて耳を傾けてみました。

第2番は先日聴きましたシューベルトのヴァイオリン・ソナタ同様に
愛らしい趣でホッと寛ぎを与えてくれる旋律です。

              シューベルト弦楽三重奏曲全集より
                      第2番 変ロ長調 D.581
                        by
            ウィーン・フィルハーモニー弦楽三重奏団


         シューベルト:弦楽三重奏曲全集byウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団

                      (収録曲)
            弦楽三重奏曲 第1番 変ロ長調 D.471
            弦楽三重奏曲 第2番 変ロ長調 D.581(第1稿)
            弦楽三重奏曲 第2番 変ロ長調 D.581(第2稿)
            弦楽五重奏のための「序曲」ハ短調 D.8


          (ウィーン・フィルハーモニー弦楽三重奏団のメンバー)

            ペーター・ヴェヒター(Vn)
            マルティン・レンベルク(Vla:第2番第2稿)
            エルマー・ランデラ―(Vla:第2番第1稿)
            ローベルト・ノージュ(Vc)

      (録音:1997年10月、第2番(第1稿)草津音楽の森国際コンサートホール
            1995年9月、 第2番(第2稿)スタジオ・バウムガルテン)


            第1楽章:アレグロ・モデラート 変ロ長調 4/4拍子
            第2楽章:アンダンテ ヘ長調 6/8拍子
            第3楽章:メヌエット アレグレット 変ロ長調 3/4拍子
            第4楽章:ロンド アレグレット 変ロ長調 2/4拍子



作曲は1817年9月とのこと。
若き日のシューベルトの屈託のない息吹が感じられるような作品です。

シューベルトは
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲を2曲残したそうです。
第1番変ロ長調D.471は1816年作曲、第2楽章の途中での未完成作品とのことです。

翌年、1817年9月に作曲された第2番変ロ長調D.581の
第1稿(1817年作曲、日付けのあるスコア)と
第1稿のすぐ後に書かれたと推定される第2稿(日付のないパート譜)。

第2稿を重点的聴いてみました。
第1稿と第2稿は聴いていて先ず感じるのは
第2稿の方が全体的にテンポが遅く
第4楽章については第1稿の6分6秒に対し
第2稿では8分12秒と記載されています。

穏やかに始まり愛らしい旋律を聴かせてくれる第1楽章。
麗しい歌を感じさせる第2楽章。
第3楽章も優美さを感じさせつつも、そこはかとなく素朴な趣も。

そしてお気に入りになりました第4楽章は陽気とも言える明るい快活さ
屈託のない楽し気な雰囲気が満ちているようです。
ヴァイオリンが奏でる主題は、とても簡潔で
一緒に口ずさみたくなるような親しみを感じます。
繰り返されるこの主題は本当に寛ぎを与えてくれます。
また、耳を傾けるその時々の気分の在りように依って
気持ちを分かち合ってくれるような不思議な旋律のように思えます。
この作品にも 心に寄り添ってくれる シューベルトを感じます。


ライナーノートに依ると
弦楽三重奏曲はシューベルトの多作期の1814年-1817年に作曲されているとのこと。
また、シューベルトの家庭内での重要な娯楽が弦楽四重奏の演奏。
ハイドンのバリトン三重奏を家庭で盛んに演奏したそうで
シューベルト自身とても気に入っていたとのことです。
バリトン三重奏の影響にて作曲対象として弦楽三重奏を選んだとの可能性を
ライナーノートの筆者L.A.フィリップスは指摘しています。

ハイドンのバリトン三重奏をまだ聴いたことがなく
ライナーノートを読み、いつか聴いてみたい思いを抱きました。

1816年に作曲を始められた第1番。
未完成だった理由につき平野昭氏は

 「すでに四重奏曲や交響曲の多くが書かれていたことから
  純粋な和声作曲家であったシューベルトには
  三声部で満足のゆく響きを見出すことに困難を感じたのではなかろうか」

と推察をされる記述も目に留まります。


1994年にウィーン・フィルのヴァイオリニスト、ペーター・ヴェヒターに依り
創設されたウィーン・フィルハーモニア弦楽三重奏団の演奏は和気藹々。
各奏者が笑みを浮かべ楽しんで演奏をしている姿を想像してしまいます。

こちらの弦楽三重奏曲全集、殊に第2番の第2稿に出合えましたことは
今年出合った作品の中でも貴重なものになりました。

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Comment

Re: ピアノ三重奏曲は好きですが・・・

burleskeさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

早速、この作品お聴きくださったのですね。
ハイフェッツ、プリムローズ&ピアティゴルスキーの演奏とのことで
ピアティゴルスキーはお気に入りのチェリストです。
お気に入りの奏者がメンバーに入っていると聴いてみたくなってしまいます。
第1稿と第2稿は私自身、解からなくてライナーノートとCDのトラック番号で区別している有様です。
漠然と音楽を流され「第1稿か第2稿か、どちら?」と問われても、私には解かりそうもありませんが。
第2稿のオットリした感じが好きになりました。

ハイドンのバリトン三重奏曲は126番まであるのですか?!
つい、「全曲を聴きたい」と望んでしまうのですが126番ともなると・・・おいそれとは。
ウェブ・ショップで探しましたらエステルハージ・アンサンブルの全集が目に付きました。
burleskeさまがお持ちの全集はエステルハージ・アンサンブルかと思いつつ。
同アンサンブルで選集として4枚組も発売されているようですね。
選集、全集・・・弦楽器が大好きで、特にチェロは大好き・・・迷い始めました。
> バリトンはヴィオラとチェロの中間みたいな楽器です。バリトン三重奏曲はヴィオラ、バリトン、チェロの三重奏で、ヴァイオリンが入っていません。中低音だけで、渋い音色がします。
とのご説明を拝読し、バリトンという楽器にとても惹かれてしまいました。
バリトンの音色を是非、聴いてみたくなりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.12/06 20:29分
  • [Edit]

ピアノ三重奏曲は好きですが・・・

lumunoさま、こんばんは。
同じ三重奏曲でもシューベルトのピアノ三重奏曲なら大好きなのですが、弦楽三重奏曲の方は聴いた覚えがありません。
探してみたら、ハイフェッツ大全集の中に第2番がハイフェッツ、プリムローズ&ピアティゴルフスキーの演奏がありました。
早速聴いてみましたが、ヴァイオリン・ソナタと似た感じで素敵な曲ですね。これが第1稿なのか第2稿なのか、ライナーノートを読んでも書いていなかったのでわからないのですが、両方の稿を聴いてみたいです。

ハイドンのバリトン三重奏曲はなぜか全集を持っています。
バリトンはヴィオラとチェロの中間みたいな楽器です。バリトン三重奏曲はヴィオラ、バリトン、チェロの三重奏で、ヴァイオリンが入っていません。中低音だけで、渋い音色がします。
気軽に楽しく聴けるBGMみたいな曲ですが、あまり印象には残りませんでした。
全部で126番まであるんですが、どれ聴いても同じようなので、全集は揃えなくてよいと思いますよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2011.12/05 22:05分
  • [Edit]

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