♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.123 ルービンシュタイン名演奏集~ ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 by ルービンシュタイン;ライナー&シカゴSO

お気に入りとは言えないまでも
いろいろな演奏者で耳にすることが多かった作品。
この作品がとても素晴らしい曲として初めて感じ入っています。
ブラームスピアノ協奏曲第1番です。

多分、このピアニストで
そしてこの指揮者、オーケストラで聴くことがなければ
今でも お気に入りの作品 と断言できなかったように思います。
演奏者はルービンシュタインそしてライナー率いるシカゴSO.です。

前回、取り上げました「ルービンシュタイン名演奏集」の中から
聴いてみたい作品の一つでした。

ルービンシュタインのピアノで聴いていると
今までは特に心に留まることなく過ぎてしまった作品が妙に胸を打ちます。
特にピアノ作品が好み、という訳ではなかったのですが
ルービンシュタインのCDとの出会いを機に
ピアノ作品に惹かれるものを感じてきたこの頃です。

ルービンシュタインを殊更、意識をすることなく過ぎ去ってしまった長い年月。
ルービンシュタインとの出会いは大きな意義があるように思われ始めた今。
今迄、耳にしてきましたピアニストで聴くどの演奏よりも生気を感じます。
ブラームスでは特に生気と覇気をも感じています。

ルービンシュタインとの出会いのキッカケは
シューベルトのピアノ三重奏曲にて頂きましたコメントでした。
「ありがとう」の文字が心の中で膨れ上がります。


いつも、お邪魔をさせていただいている音楽ブログで拝読をしたばかりなのですが
ショパンのピアノ協奏曲第2番の記事の中でルービンシュタインについて
 
 「本当に上手であり、聴いているものを幸せにしてくれるピアニスト
  どんな曲もいとも容易く弾きこなす」

とのことを、お書きになられていらっしゃいました。
本当に、「聴いているものを幸せにしてくれる」と言うことを痛感します。
因みに「ルービンシュタイン名演奏集」の中に
ショパンの作品はCD3枚に収録されていました。
ピアノ協奏曲第1番、バルビローリ&ロンドンSO、録音は1931年だそうです。
他には、「夜想曲」19曲 及び ピアノ小品です。
いずれも1930年代の録音のようです。
聴くのが楽しみになってきました。


さて、ブラームスです。

   ブラームスピアノ協奏曲第1番 二短調 Op.15

     第1楽章:マエストーソ 二短調 6/4拍子
     第2楽章:アダージョ ニ長調 6/47拍子
     第3楽章:アレグロ・ノン・トロッポ 二短調 2/4拍子

        ルービンシュタイン(P)
        フリッツ・ライナー(指揮)
        シカゴ響響楽団
                (録音:1954年)


「2台のピアノのためのソナタ二短調」として完成したのが1954年のようですので
ブラームス21歳頃でしょうか。
そのソナタが変遷を経てピアノ協奏曲第1番として完成されたのが4年後の1858年。

ブラームスの初期の作品で管弦楽を扱った最初の大規模な作品とのこと。
元来は交響曲を意図していたそうです。
独奏ピアノは演奏に高度の技巧を要求される、とのことですが
幸か不幸か、演奏技巧につきましても無知の至りです。

この作品についての門馬直美氏の解説を参照、引用させていただきつつ以下を。

 「このピアノ協奏曲での管弦楽の技法は、未だ円熟したものとは言えず
  事実、青年らしい、所謂疾風怒濤風な情熱ですべてが押しまくられている
 といった感じで
  後の『第1交響曲』で見られるような入念な管弦楽の扱い方と言うものが
  まだここにはない」


門馬氏は続けて、この作品でのブラームスの管弦楽の特徴として
次の点を挙げられていられます。

 ●色彩的ではないが淡採の微妙な変化
 ●一つの楽器を剥き出しにせず、他の楽器でそれを包む方法
  或いは、第1ヴァイオリンに好んで高音域を取らせること


難しいことは解かりませんが
第1楽章、冒頭から轟くティンパ二
漲る覇気と情熱の第3楽章。
青年ブラームスの「疾風怒濤の情熱」が迸っているような
この作品に、この演奏に魅了されます。


作曲の経緯ですが
初めは「2台のピアノのためのソナタ二短調」として作曲されたそうです。

1854年3月9日にブラームスの友人、ユリウス・オット・グリムがヨアヒム宛てに
ブラームスが「2台のピアノのためのソナタ」を完成したことを伝えているとのこと。
この時期はシューマンが病院に収容されて5日後のことだそうです。
このソナタをブラームスはシューマン夫人と一緒に演奏したとのことですが
2台のピアノ用では不満、との旨をブラームスはヨアヒムに伝えているそうです。

ピアノ協奏曲第1番として完成するまでに幾多の変遷があったとのこと。
管弦楽化された第1楽章は、交響曲の第1楽章になったものの
1855年-6年には交響曲にすることを止めピアノ協奏曲に直したそうです。

元の「2台のピアノのためのソナタ」第2楽章は
後に「ドイツ・レクィエム」の第2楽章に転用されたそうです。
ピアノ協奏曲の第2楽章は、ミサのベネディクトゥスの楽章をヒントにされたとか。
第2楽章の草稿には祈祷文「主の御名の下に来れるものに祝福あれ」と書き記されていたそうです。
後に、この祈祷文は取り除かれたようですが。
祈祷文の一句は、恩人シューマンの不幸とシューマンの家族の悲しみ
そしてクララ・シューマンに対するブラームスの憧れを暗示しているのではないかと
一般的に解釈をされているそうです。

幾多の変転と改作を経て1858年2月に全曲が完成したとのことです。

初演は1859年1月22日にハノーヴァーの宮廷劇場。
ブラームス自身のピアノ独奏、ヨアヒムの指揮。
評判は芳しくなかったようです。
2回目は初演の5日後にライプツィヒ、ゲヴァントハウスでブラームスの独奏での演奏。
拍手をする人は数えるほどしかいなかったようで
かなりの不評だったとのことです。

ブラームスが引きこもりに?!
この2回の失敗に加えて
恋人のアガーテ・フォン・ジーボルトとの決別の苦悩から
ブラームスはハンブルクに引きこもってしまった、とか。

ハンブルクで3回目の演奏が行われ
初めて好評を得られた作品が認められたそうです。

ブラームスの若いエネルギー、情熱が迸り
聴いていて元気と勇気が湧き上がるようです。
演奏からも生き生きとしたブラームスが伝わってきます。
ピアノもオーケストラも多くのことを語りかけてくるようで
凄い演奏に出合ってしまった!? のでしょうか。


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Comment

Re: ルービンシュタイン良いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをいつもありがとうございます。

コメントを拝読してブラームスのピアノ協奏曲のCDを
初めてショップHPで見ましたら大量に発売されているのでビックリしました。

私はまだ、こちらの演奏しか魅力を感じることができないのですが
burleskeさまは多くの演奏をお聴きになられていらっしゃるようですね。
>どれも面白くて、これがお気に入りという盤がなかなか決められません
とのことで、作品自体が魅力ありますよね(今頃になって初めて魅力を感じた次第ですが)。
聴き比べの記事を楽しみにしています。
拝読をしたら、きっとCDが欲しくなってしまいそうです。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2011.12/18 19:28分
  • [Edit]

ルービンシュタイン良いですね

luminoさまの記事を拝読して、久しぶりにルービンシュタイン&ライナーのブラームスを聴いてみました。
やっぱり名演ですね。ルービンシュタインのピアノには気品と風格がありますね。力強いライナーのバックもカッコいいです。

ブラームスのピアノ協奏曲第1番は他にもギレリス&ヨッフム、ゼルキン&セル、ポリーニ&アバド等、名盤が多いのですが、どれも面白くて、これがお気に入りという盤がなかなか決められません。
そのうち聴き比べしてみようと思います。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2011.12/18 13:42分
  • [Edit]

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