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2012.02/09 [Thu]
Op.130 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第1&2番 by スターン・トリオ
入手したCDを聴くことで精一杯になってしまっている月日。
いかにも多量のCDを求めているようですが、至って少量なのですが。
お気に入りのCDにも拘らずラックに入れたまま忘れてしまうこともあります。
ブログ仲間の御方の記事を拝読したことが契機となり思い出したお気に入りのCD。
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲です。
記事を拝読し懐かしい思いを抱きました。
久し振りにベートーヴェンのピアノ三重奏曲のCDを取り出し聴いてみました。
スターン・トリオの演奏です。
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中で初めて聴いた作品は
ピアノ三重奏曲の王者「大公トリオ」でした。
LP時代の昔のことです。
「大公トリオ」を聴きすっかり気に入り
ピアノ三重奏曲の全曲を聴きたい思いに駆られました。
久しい時を経て、やっと一昔前になり全曲をCDで聴く願いが叶ったものです。
アイザック・スターンの「スターン・エディション」各2枚組の第1集と第2集。
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
スターン・エディション第1&2集
by
スターン・トリオ

(収録曲)
スターン・エディション第1集〜ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲変ホ長調 WoO38
創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 作品44
作品1の3曲(第1、2、3番)
スターン・エディション第2集〜ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第4番、5、6、7番
カカドゥ変奏曲
アイザック・スターン(Vn)
レナード・ローズ(Vc)
ユージン・イストミン(P)
(1970年5月7日 CBSスタジオ録音)
今回はWoO38と作品1の3曲の中から作品1-1&2の第1番と第2番を
集中的に聴いてみました。
●ピアノ三重奏曲変ホ長調 WoO38
ピアノ三重奏曲WoO38の作曲は1786年との推定があるそうで
ベートーヴェン16歳頃でしょうか。
ベートーヴェンの死後、1830年に出版された遺作とのことです。
少年ベートーヴェンの屈託のない瑞々しい溌剌とした旋律に心惹かれます。
●第1番 作品1-1
第1楽章 アレグロ 変ホ長調 4/4拍子 ソナタ形式
第2楽章 アダージョ・カンタービレ 変イ長調 3/4拍子 ロンド形式
第3楽章 スケルツォ アレグロ・アッサイ 変ホ長調 3/4拍子
第4楽章 フィナーレ プレスト 変ホ長調 2/4拍子 ソナタ形式
第1番の愛らしく清々しい旋律は気分も軽やかになるようです。
特に第2楽章のアダージョ・カンタービレは穏やかな美しさ。
第4楽章の軽快な明るさは口ずさみたくなるような愉しさです。
●第2番 作品1-2
第1楽章 アダージョ ト長調 3/4拍子
第2楽章 ラルゴ・コン・エスプレッシオーネ ホ長調 6/8拍子
第3楽章 スケルツォ アレグロ ト長調 3/4拍子
第4楽章 プレスト ト長調 2/4拍子
第2番もまた可憐な感じや明朗な軽快さ
第2楽章の美しさなど多々、惹かれる旋律です。
聴いていて幸せな気分になるようです。
ヴァイオリン・ソナタ第5番の「春」のような
幸せをもたらしてくれる旋律でしょうか。
ベートーヴェンらしくない?穏やかな趣も魅力的です。
いずれの作品も少年、青年ベートーヴェンの旋律は
優しく人の心を包み込み、心を解してくれるように響きます。
ヴァイオリンのスターン
ピアノのユージン・イストミン
そしてチェロのレナード・ローズの
御三方の力量がバランスを保ちつつ発揮され
耳にも心にも快いひと時を与えてくれる演奏ではないでしょうか。
若い日のベートーヴェンの生気に満ちた作品たち
演奏も生気漲る溌剌さを感じました。
蛇足ですが、覚書として。
作品1の3曲の作品は、ベートーヴェンの最初の作品番号が付けられ
22歳のベートーヴェンが作曲家として正式な第一歩を踏み出した
記念碑的作品とのこと。
22歳の時に生地のボンからウィーンに移り住んだベートーヴェンは
リヒノフスキー侯爵に才能を認められたそうで
リヒノフスキー邸に住みハイドン、サリエリに師事し
作曲技法に仕上げを行っていた時期とのこと。
リヒノフスキー邸ではサロンコンサートが開催されていたそうで
作品1の3曲は、そのサロンコンサートで初演されたそうです。
リヒノフスキー侯爵に献呈。
作品1の3曲のピアノ三重奏曲ですが
作品1-1 第1番 変ホ長調
作品1-2 第2番 ト長調
作品1-3 第3番 ハ短調
この3曲の作曲時期は1794年-95年だそうですが
確かな資料が残っておらず正確には不明とのことです。
これらの3曲がリヒノフスキー侯爵邸の夜会にて初演された際に
ハイドンが居合わせたそうです。
ハイドンは第1番、2番に関しては賛辞を述べたそうですが
第3番についてだけは認めることができなかったようで
ベートーヴェンに出版を見合わせることを勧告したとのこと。
第3番はベートーヴェンには自信作であり
ハイドンとベートーヴェンの音楽観の隔たりを示す事柄とのことです。
その理由として著者の大木正興・大木正純氏は以下のように記述されています。
「ハ短調の曲の力強くシリアスな性格は、
つまりピアノ三重奏曲に対して抱いていたハイドンのイメージを
そして当時の一般的な常識を大きくはみ出したものであったと考えられる」
さて、第2番に戻りまして。
解説に依ると作品1の3曲中では楽想の深さを欠き
演奏されることも一番少ない、とのことです。
この記述を読みました時に・・・「?」を抱き首を傾げたくなりました。
音楽は楽想の深さが重要な要素??
対照的に、柴田龍一氏の記述には大きく頷いております。
「明るく穏やかな表現が大きくクローズ・アップされており
それはベートーヴェンの別の側面を窺い知る面白さをも
与えてくれる結果を生んでいる」
幸い、難しいことは解かりませんので愉しく耳を傾けております。

いかにも多量のCDを求めているようですが、至って少量なのですが。
お気に入りのCDにも拘らずラックに入れたまま忘れてしまうこともあります。
ブログ仲間の御方の記事を拝読したことが契機となり思い出したお気に入りのCD。
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲です。
記事を拝読し懐かしい思いを抱きました。
久し振りにベートーヴェンのピアノ三重奏曲のCDを取り出し聴いてみました。
スターン・トリオの演奏です。
ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中で初めて聴いた作品は
ピアノ三重奏曲の王者「大公トリオ」でした。
LP時代の昔のことです。
「大公トリオ」を聴きすっかり気に入り
ピアノ三重奏曲の全曲を聴きたい思いに駆られました。
久しい時を経て、やっと一昔前になり全曲をCDで聴く願いが叶ったものです。
アイザック・スターンの「スターン・エディション」各2枚組の第1集と第2集。
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
スターン・エディション第1&2集
by
スターン・トリオ

(収録曲)
スターン・エディション第1集〜ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲変ホ長調 WoO38
創作主題による14の変奏曲 変ホ長調 作品44
作品1の3曲(第1、2、3番)
スターン・エディション第2集〜ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
ピアノ三重奏曲第4番、5、6、7番
カカドゥ変奏曲
アイザック・スターン(Vn)
レナード・ローズ(Vc)
ユージン・イストミン(P)
(1970年5月7日 CBSスタジオ録音)
今回はWoO38と作品1の3曲の中から作品1-1&2の第1番と第2番を
集中的に聴いてみました。
●ピアノ三重奏曲変ホ長調 WoO38
ピアノ三重奏曲WoO38の作曲は1786年との推定があるそうで
ベートーヴェン16歳頃でしょうか。
ベートーヴェンの死後、1830年に出版された遺作とのことです。
少年ベートーヴェンの屈託のない瑞々しい溌剌とした旋律に心惹かれます。
●第1番 作品1-1
第1楽章 アレグロ 変ホ長調 4/4拍子 ソナタ形式
第2楽章 アダージョ・カンタービレ 変イ長調 3/4拍子 ロンド形式
第3楽章 スケルツォ アレグロ・アッサイ 変ホ長調 3/4拍子
第4楽章 フィナーレ プレスト 変ホ長調 2/4拍子 ソナタ形式
第1番の愛らしく清々しい旋律は気分も軽やかになるようです。
特に第2楽章のアダージョ・カンタービレは穏やかな美しさ。
第4楽章の軽快な明るさは口ずさみたくなるような愉しさです。
●第2番 作品1-2
第1楽章 アダージョ ト長調 3/4拍子
第2楽章 ラルゴ・コン・エスプレッシオーネ ホ長調 6/8拍子
第3楽章 スケルツォ アレグロ ト長調 3/4拍子
第4楽章 プレスト ト長調 2/4拍子
第2番もまた可憐な感じや明朗な軽快さ
第2楽章の美しさなど多々、惹かれる旋律です。
聴いていて幸せな気分になるようです。
ヴァイオリン・ソナタ第5番の「春」のような
幸せをもたらしてくれる旋律でしょうか。
ベートーヴェンらしくない?穏やかな趣も魅力的です。
いずれの作品も少年、青年ベートーヴェンの旋律は
優しく人の心を包み込み、心を解してくれるように響きます。
ヴァイオリンのスターン
ピアノのユージン・イストミン
そしてチェロのレナード・ローズの
御三方の力量がバランスを保ちつつ発揮され
耳にも心にも快いひと時を与えてくれる演奏ではないでしょうか。
若い日のベートーヴェンの生気に満ちた作品たち
演奏も生気漲る溌剌さを感じました。
蛇足ですが、覚書として。
作品1の3曲の作品は、ベートーヴェンの最初の作品番号が付けられ
22歳のベートーヴェンが作曲家として正式な第一歩を踏み出した
記念碑的作品とのこと。
22歳の時に生地のボンからウィーンに移り住んだベートーヴェンは
リヒノフスキー侯爵に才能を認められたそうで
リヒノフスキー邸に住みハイドン、サリエリに師事し
作曲技法に仕上げを行っていた時期とのこと。
リヒノフスキー邸ではサロンコンサートが開催されていたそうで
作品1の3曲は、そのサロンコンサートで初演されたそうです。
リヒノフスキー侯爵に献呈。
作品1の3曲のピアノ三重奏曲ですが
作品1-1 第1番 変ホ長調
作品1-2 第2番 ト長調
作品1-3 第3番 ハ短調
この3曲の作曲時期は1794年-95年だそうですが
確かな資料が残っておらず正確には不明とのことです。
これらの3曲がリヒノフスキー侯爵邸の夜会にて初演された際に
ハイドンが居合わせたそうです。
ハイドンは第1番、2番に関しては賛辞を述べたそうですが
第3番についてだけは認めることができなかったようで
ベートーヴェンに出版を見合わせることを勧告したとのこと。
第3番はベートーヴェンには自信作であり
ハイドンとベートーヴェンの音楽観の隔たりを示す事柄とのことです。
その理由として著者の大木正興・大木正純氏は以下のように記述されています。
「ハ短調の曲の力強くシリアスな性格は、
つまりピアノ三重奏曲に対して抱いていたハイドンのイメージを
そして当時の一般的な常識を大きくはみ出したものであったと考えられる」
さて、第2番に戻りまして。
解説に依ると作品1の3曲中では楽想の深さを欠き
演奏されることも一番少ない、とのことです。
この記述を読みました時に・・・「?」を抱き首を傾げたくなりました。
音楽は楽想の深さが重要な要素??
対照的に、柴田龍一氏の記述には大きく頷いております。
「明るく穏やかな表現が大きくクローズ・アップされており
それはベートーヴェンの別の側面を窺い知る面白さをも
与えてくれる結果を生んでいる」
幸い、難しいことは解かりませんので愉しく耳を傾けております。

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Re: ピアノ三重奏曲全集購入しました
コメントをありがとうございます。
記事のお蔭でベートーヴェンのピアノ三重奏曲を改めて聴き
新発見もありました。ありがとうございました。
全曲盤を早くもお求めになられたのですね。
「聴きたい!」との思いを抱いても実際にCDを手にするまで
かなりの月日、年月が掛かってしまう私です。
聴きたいと思った時に入手できるのは理想的ですね。
私はアシュケナージの演奏がどうも好きらしく(?)
ハレル&アシュケナージで機会があったら聴きたいと思います。
スーク・トリオも・・・やはり聴きたくなってしまいました。