♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.141 シューベルト:「君は憩い」D776 by ディスカウ;バーバラ・ボ二―

シューベルトの「君は憩い」・・・Du bist die Ruh.
リュッケルトとは雲泥の差、次元が違い過ぎですが
私にとっての “du" は 家族のコザクラインコです。
シューベルトのこの歌曲とコザクラインコ・・・安らぎ であり 憩い。
自分では本気なのですが、笑われてしまいますね。
時には、ガブリと噛みつくので痛い思いもしている日々でもありますが。



    Johann Michael Friedrich Rückert

  Johann Michael Friedrich Rückert 1788年5月16日 - 1866年1月31日


フリードリヒ・リュッケルト
シューベルトの付曲は1823年とのこと。
変化した有節歌曲
変ホ長調 3/8拍子 「ゆっくりと」の指定 だそうです。


リュッケルトに初めて付曲をした作曲家(有名な)が
シューベルトであったそうです。

この歌曲に漂う静けさ・・・静寂そのものでしょうか。
旋律は簡素ですが、耳を傾けていると「安らぎ」を感じます。
田舎の静かな生活に惹かれ、田舎に移り住んだというリュッケルト
真の安らぎを知っている人間のみが詠うことのできるでしょうか。

今回はディスカウの3種の録音で聴いてみました。
以下、録音年の古いものからです。


       フィッシャー=ディスカウ~グレイトEMIレコーディングス

        ディスカウ:グレートEMI録音集

1951年10月7日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオでのモノラル録音だそうです。
ピアノはジェラルド・ムーア。
ディースカウ26歳頃の録音でしょうか。

聴き慣れた1960年代以降のディースカウの歌唱に比べ
一途に思いを込めた、初々しさを感じます。
後年の細やかな表現力には劣るようなものを感じますが
それが至って、瑞々しい歌唱として耳に快く響きます。

1947年にプロ歌手としての経歴が始まったそうですので
プロ歌手として4年目の歌声になるのでしょうか。
また、この年1951年にはムーアのピアノ伴奏でロンドンEMIスタジオにて
初めて歌曲のレコード録音がされたそうです。
ピカピカのプロ歌手1年生(?)の好感を抱きつつ耳を傾けています。



              ディスカウ:ベスト・オブ・シューベルト

         ディスカウ:The Best of Schubert


前回の「独りずまい」に続いて同じCDからです。
前述の録音から11年後の1962年の録音。
声質、歌唱ともに紛れもないディースカウの歌唱でしょうか。
素晴らしい歌手との印象を強く受ける「君は憩い」。


次はディスカウシューベルト歌曲全集から。
今迄、シューベルトの歌曲を聴く時には
ディスカウではこちらの全集を中心に聴いてきました。
君は憩い」は1969年の録音のようです。
高揚する感情を抑えるかのように歌われる穏やで安らかな
君は憩い」として心に伝わります。


今回、以上の3種の録音を聴き
前回の「独りずまい」と共に
1950年代のディスカウが、どうもお気に入りになったようです、今のところは。


             バーバラ・ボ二―~シューベルト歌曲集

        バーバラ・ボ二―~シューベルト歌曲集

               バーバラ・ボ二―(S)
               ジェフリー・パーソンズ(P)

ボー二―の「君は憩い」は絶句の至りです。
清楚の声質と歌唱は、この曲の素晴らしさにハッとさせるものがありました。



ディスカウからもボ二―からも
この曲は静寂の世界から言葉が浮遊するものであるかのように
「囁き」のようなものとして耳に届くような気がします。
表現力が拙いのですが・・・
不思議な「歌」。
静けさに満ちた「歌」。
タイトルそのものの、安らぎ、憩いをもたらしてくれる歌。
この曲を聴き、益々シューベルトの不思議な魅力を感じさせられています。



           わんぱぐさん:ライン、ブルーの鳥


             君は安らぎ:Du bist die Ruh D776
             (: フリードリヒ・リュッケルト

     君は僕の憩い
     穏やかな安らぎ
     そして憧れであり
     また 憧れを満たしてくれる人。

     僕は捧げます
     喜びと苦しみでいっぱいの
     僕の眼と心を
     君の住まいとして。

     この住まいを訪れ
     中に入り
     入口の戸を静かに
     閉じてください。

     そして この心から
     苦しみを追い出し
     この心を君の喜びだけで
     いっぱいにしてください。

     僕の眼も
     君の眼の輝きだけを
     受けて輝くよう
     その光でいっぱいに満たしてください。

             (喜多尾道冬訳、引用)



    (原引用)

     Du bist die Ruh',
     Der Friede mild,
     Die Sehnsucht du
     Und was sie stillt.

     Ich weihe dir
     Voll Lust und Schmerz
     Zur Wohnung hier
     Mein Aug' und Herz.

     Kehr ein bei mir,
     Und schließe du
     Still hinter dir
     Die Pforten zu.

     Treib andern Schmerz
     Aus dieser Brust,
     Voll sei dies Herz
     Von deiner Lust.

     Dies Augenzelt,
     Von deinem Glanz
     Allein erhellt,
     O füll es ganz.

                  
                    にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: 《君は憩い》、素敵な歌曲ですね

burleskeさま、こんにちは。
コメントをありがとうございます。

昔、LPでマーラーの「亡き児をしのぶ歌」をきいたのですが
作詞者がリュッケルトだったことをすっかり忘れていました。
詩を味わいつつ「亡き児をしのぶ歌」を聴き直してみたくなりました。

本当にディスカウは・・・しみじみ と聴かせてくれますね。
DG録音、EMI録音のディスカウの歌唱の変化に興味津々になってしまいました。
前回の「独りずまい」ではDG盤の方をburleskeさまのコメントを拝読してから
聴きましたが、同一歌手の聴き比べも楽しいものですね。
ありがとうございました!
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.05/06 16:24分
  • [Edit]

《君は憩い》、素敵な歌曲ですね

《君は憩い》、素敵な歌ですね。
リュッケルトの歌曲といえばマーラーしか思い浮かばなかったんですが、シューベルトも作曲していたんですね。
ディースカウのDG盤はしみじみと語りかけてくるようで、胸にじ~んときますね。
他にヤノヴィッツ&ゲイジの録音もあったので、聴いてみましたが、こちらも詩情豊かで美しい素敵な演奏でした。
ディースカウの旧録音も機会があれば聴いてみたいです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.05/06 10:01分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索