♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.148 J.S.バッハ:「無伴奏チェロ組曲」 by パブロ・カザルス

クラッシック音楽に足を踏み入れた頃
J.S.バッハの作品タイトルで初めて耳にしたのが
「無伴奏チェロ組曲」であったように記憶しています。
当時の私にとって、その作品名は
 無伴奏? チェロ? 組曲? 一体、何??
 難しそう 退屈みたい 飽きてしまいそう・・・ばかりでした。

云十年という長い年月が経ち、一度は聴いてみたい作品になったものの。
聴いてみたい、という気持ちだけでディスクを求める行動には、なかなか。
またもや年月が経過し、今から10年以上前に馴染みのレコード店に足を運び
店頭で目に付いたのがモーリス・ジャンドロンの演奏のCDでした。
興味津々で耳を傾けたのですが。
案の定・・・難しい!退屈! なる世界です。
2枚組で1枚目を聴くばかり。
何年経っても2枚目に辿り着かない有様でした。
少なくともカザルスの演奏に出合う2か月前までは。
「無伴奏チェロ組曲」は何年経っても身近な音楽になることがありませんでした。

「無伴奏チェロ組曲」と言えばカザルス
カザルスと言えば「無伴奏チェロ組曲」。 
カザルスで聴いてみたい!と、いつしか念願になっていました。
ですが、ジャンドロンの演奏を聴いて以来、二の足を踏むばかり。
それでいながら、何故かこの作品に固執をしていました。
ダメで元々・・・諦めの心境を抱きつつカザルスで「無伴奏チェロ組曲」を。

J.S.バッハの作品で、お気に入りというものは今までなかったのですが
大のお気に入りの作品の第1号に。
自分でビックリしています。


カザルスで聴くと
難しい とか 退屈 という嘗ての印象は何処へやら、です。
当時の「組曲」は、古典的な舞踏曲を集めたものとのことで
バッハの作品がこれほどにも楽しい趣があるものと
初めて感じることができました。
聴いていて、とても楽しく、面白く、繰り返し聴いていても飽きません。
嘗てはCDの1枚目から2枚目に辿り着くことができなかたこの作品。
まるで嘘のように2枚目に手が伸びました。

カザルスの演奏は名盤、名演・・・ということだそうですが。
常々、名盤 とか 名演は自分の感性に合ったもの
自分の心が揺り動かされたものが名盤と思っておりました。
100人中90名が「名盤」「名演」と称しても
自分の心に響くものがなければ、名盤、名演 とは無縁のものでした。
自分にとっては、その逆もまた真なり、なのですが。
 
今頃になってカザルスのこの演奏に感激をしているのは
いかにも私らしい、とは思います。
私自身にとっても名盤、名演になりました。

カザルスの演奏に出合うことがなかったら
きっと今でも「無伴奏チェロ組曲」は私にとっては退屈な作品のまま。
カザルス・・・良い意味での衝撃的な演奏者。



            カザルス:コンプリートEMIレコーディングス

               カザルス.コンプリートEMIレコーディングス

              (録音:第1番-1938年;第2.3番-1936年
                  第4.5番-1939年;第6番-1938年)


また、しつこく「無伴奏チェロ組曲」の続きです。
6曲ともに標準的な古典組曲の形とのこと。
バッハが32歳の時のケーテン時代1717年から6年の間に作曲をされたそうです。

バッハ研究の権威である音楽史家シュピッタの説だそうですが
ケーテンの宮廷音楽家に
ヴィオラ・ダ・ガンバの奏者であったアーベル
及びリーニヒケという二人の名演奏がいたとのこと。
バッハはこの人たちを目標として、この組曲を書いたもの、と言われているそうです。

この組曲の原稿、アンナ・マグダレーナの手写ししたものの表紙には
「教会学長、J.S.バッハ作曲、無伴奏チェロ独奏用の六つの組曲」
と記されているとのこと。


闊達にリズムが刻まれ、とても軽快ながらも
サラバンドでは重厚で沈着とした趣にも耳を奪われます。
チェロの響きは太く渋く 且つ 強靭さも漲っているようです。
カザルスとチェロが一体となっている感じでしょうか。
カザルスがチェロそのもののような。
チェロが歌い、物思いに耽り
また溌剌と弾けるようなチェロ。

フリッツ・クライスラーはカザルスについて、ただ一言
「弓の王」と呼んだそうで。頷くばかりです。

さて、改めてジャンドロンを久方振りに聴いてみました。
チェロの音色は透明感があり流麗な演奏でしょうか。
宮廷で日常親しまれていた舞踏曲だそうですので
ジャンドロンでは、その趣が如実に感じられるようです。
開いた窓から部屋の中を吹き抜ける微風ようにも感じられます。
耳に、あまりにも快いものがあり・・・私にはいつしか子守歌と化してしまうようで。
カザルスとはとても対照的に感じられます。

演奏を譬えるなら
ジャンドロンが「おぼっちゃま」
カザルスは活発な「わんぱく坊主」でしょうか。
個人的な好みはカザルスになりますが。

バッハはテンポや発想の標語を記していないそうで
演奏者によっての違いが如実に感じられ
いろいろな演奏に接してみたくなりました。
「無伴奏チェロ組曲」の虜になってしまった昨今です。

カザルスの演奏に感激をし
カザルスで他の作品の演奏を聴いてみたい
あの作曲家の、あの作品を聴いてみたい
と次々と聴いてみたい作品が。
これから、じっくりとカザルスのいろいろな演奏に耳を傾けてみたいと思います。


「私の一番古いもっとも気心の知れた友人はチェロだ」(カザルス)


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Comment

Re: カザルスは良いですねぇ

burleskeさま、こんにちは。
いつもコメントをありがとうございます。

無伴奏チェロ組曲はburleskeさまにとりましても、お気に入りの作品なのですね。
カザルスの演奏に出合えて本当に幸運だったと思っています。
ショップのカートにはこの作品ばかりの保存になりました。
フルニエもカートの中に・・burleskeさまの愛聴盤の中の一枚なのですね。
この作品に限っては(未だ、古楽器は敬遠傾向で)古楽器演奏でも聴いてみたくなりました。
寺神戸亮の演奏も関心がありますし、機会があれば聴いてみたいと思います。

こちらのカザルスのCDの中にホルショフスキーとのベートーヴェンのチェロ・ソナタが収録されていますので
早速、聴いてみることにします。
モーツァルトの交響曲の指揮は面白いとのことで、食指が動いてしまいそうです。
カザルスに嵌り込んでしまったようです。
惹き付けるものがありますよね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.06/24 16:16分
  • [Edit]

カザルスは良いですねぇ

luminoさま、こんばんは。

バッハの無伴奏チェロ組曲は僕もお気に入りです。
ビルスマの新旧2種、フルニエ、ケラス、寺神戸亮のヴィオロン・チェロ・ダ・スパッラの演奏などを愛聴していますが、やはりカザルスは別格ですね。
録音の古さを超越してますね。
カザルスの他の演奏ではホルショフスキとゼルキンとの2種類のベートーヴェンのチェロ・ソナタも名演ですよ。
もちろんカザルス・トリオの演奏も最高です。
ちなみに、カザルス指揮のモーツァルトの交響曲も面白いです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.06/23 20:57分
  • [Edit]

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