♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.157 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 by ズスケ;マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOR.

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はお気に入りの作品にも拘らず
だいぶ久しく聴くことがありませんでした。
いろいろな演奏を聴いてきたつもりですが
私にとってのベスト盤というものがありませんでした。
強いてベスト盤を挙げるとすれば
初めてこの作品を聴いたのは昔求めた廉価盤のLPです。
コーガン;シルベストり&パリ音楽院管弦楽団。
当時はこのLPしか持っていませんでしたので
このレコードばかりを聴いていたものでした。

最近、マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・オーケストラに惹かれるものがあり
このオーケストラでベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみました。
ヴァイオリンはカール・ズスケ。

オーケストラがお目当てで求めたCDでしたが
ズスケのヴァイオリンには耳が釘付けにされました。


          ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 
                       by
       ズスケ;マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団



                 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

                 カール・ズスケ(Vn)
                 クルト・マズア指揮
                 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

                (録音:1987年9月2-3日
                    ライプツィヒ新ゲヴァントハウス)


         第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ ニ長調 4/4拍子
         第2楽章 ラルゲット ト長調 4/4拍子
         第3楽章 ロンド・アレグロ ニ長調 6/8拍子


あまりにも有名すぎるこの作品。
備忘録的に、またいつものように解説書などを紐解きながら。

作曲はベートーヴェン36歳の1806年。
この作品が誕生した1806年はベートーヴェンの創作活動が
最も軌道に乗っていた時とのことで
交響曲第4番、ピアノ協奏曲第4番、ピアノ・ソナタ「熱情」などが完成し
交響曲第5番にも着手をした年だったそうです。

献呈はベートーヴェンよりも4歳年下で、ボン時代からの友人
生涯、厚い交友があったシュテファン・フォン・ブロイニングに。
ヴァイオリンが上手なシュテファンをベートーヴェンは
実の弟のように可愛がったそうです。


初演は806年12月23日、ウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で
ベートーヴェン自身の指揮、フランツ・クレメントの独奏。
初演の時の聴衆のお目当てはクレメント作曲の「幻想曲」だったそうで
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の評判は芳しくなかったとのこと。

初演時にヴァイオリン独奏をしたフランツ・クレメント(Ⅰ780-1842年)は
1802年から1820年代の初めまでアン・デア・ウィーン劇場のコンサート・マスター
及び 指揮者としても活躍したとのこと。
ベートーヴェンが親しくしていたヴァイオリニストの一人だったそうです。
この初演時の様子を文末に引用させていただくことにします。

初演から38年振りの1844年に
再びこの作品を世に出した最大の功労者はヨーゼフ・ヨアヒムだったそうです。
ヴァイオリンはヨアヒム、指揮がメンデルスゾーン。
ヨアヒムは13歳の少年だったとのことです。


今回、聴いたズスケ;マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスOR.
いつものように耳を奪われるゲヴァントハウス・オーケストラの響き。
温かく、ふくよかに、悠然として響くオーケストラ。
この作品でも大満足で耳を傾けております。

第1楽章では力強さを感じさせつつも
オーケストラとズスケはあくまでも 冷静に音を紡いでいるように思われます。
第1楽章から、美しさを感じた初めての演奏です。
ヴァイオリンは、まるで絹のような音色。
「弾いている」と言うよりも、一音一音が泉から湧き出るかのようです。
静かに湧き出る音、音、音。
一つ一つの音に心が込められているように丁寧に弾き込まれているのを感じます。

ズスケのヴァイオリンで聴きこの作品の持つ美しさに初めて気付かされた思いです。
まるで初めて聴く作品のように感じられます。
この作品のベスト盤になりました。


この作品の初演時の模様の引用になります。
当時の最高式部官メーザー(Jhohann Nepomuk Möser)の記事で
ウィーン劇場新聞に掲載されたものだそうです。

「優秀なヴァイオリン奏者クレメントは、優れた数々の作品の他に
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を一曲演奏した。
 この曲はその独創性と多様な美しい個所の故をもって
 非常な喝采をもって迎えられた。
 人々は特にクレメントのヴァイオリンでの定評ある技術と快適さ
 力強さと確実さ―ヴァイオリンは彼の奴隷である―を、どよめくばかり賞賛した。

 ベートーヴェンの協奏曲についての識者の批評は一致している。
 すなわち、この曲には多くの美しさは認められるものの
 しかし前後の繋がりが時によると、まったく断ち切られているようにみえたり
 また、二、三の平凡な個所を果てしなく繰り返すことが
 すぐに飽きさせるもとになるさせるもとになる、というのである。

 一般にはベートーヴェンが彼の周知の大いなる才能をもっと適切に使って、
 かの最初の『ハ長調』及び『ニ長調』の交響曲のような、
 優美な『変ホ長調』の七重奏曲、機知に富んだ『ニ長調』の五重奏曲や
 多くの初期のもののような作品を、世に送ってもらいたいという意向であって、
 またこういうものが彼を常に、第一級の作曲家の列の中に
 位置させることになるのであろう。

 しかしながら人々は同時にまた
 もしもベートーヴェンがこの道を歩み続けるならば、
 彼も聴衆とともに失敗するであろう、と危惧の念を抱いているのである。
 音楽は間もなく技術上のいろいろな規則や困難さを熟知していない者には、
 まったく全然楽しみを見出さすことができず、繋がりのない過剰な思い付きと、
 二、三の楽器の絶えざる喧噪ということによって、
 例えこれらのことが発端の部分では特徴付けをするとはいえ、
 ついには皆圧倒され、疲労困憊という不快な感じをもって帰路につかせる、
 ということにならないとは限らないのである。
 総括的に言ってこの協奏曲は聴衆に喜ばれたが、
 クレメントの幻想曲は大好評を博した・・・」
                       (以上です)


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Comment

Re: お早うございます~

rudolfさま、こんばんは~。
コメントをありがとうございます。励みになります。

ズスケとマズア&ゲヴァントハウス・オーケストラの演奏では
新たな気持ちで聴くことができました。
今迄、聴いてきて「強さ」のイメージばかりだったのですが
改めて・・・本当に良い曲ですね。
フランチェスカッティ・・・メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲をLP時代に愛聴していました。
フランチェスカッティでベートーヴェンのこの曲も聴いてみたくなりました。

バッハの「無伴奏ヴァイオリンとパルティータ」、聴いてみたかった作品です。
rudolfさまはズスケでお持ちだそうですね。
ズスケ盤をショップのカートに早速。すぐには購入できないのですが。
早く聴いてみたくなりました。(^^♪
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.08/27 19:36分
  • [Edit]

お早うございます~

luminoさま お早うございます~

ベトベンの「ヴァイオリン協奏曲」
やはり良い曲ですね
ズスケが独奏している演奏は、バッハの「無伴奏」しか持っていないかもしれません、一度は聴いてみたいですが~

私が一番よく聴くのは誰の演奏かなと~
フランチェスカッティの演奏かもしれませんね~

特に1楽章は繰り返しが多いですので、演奏は非常に難しいのではないかなと~

ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2012.08/27 08:44分
  • [Edit]

Re: ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、良いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

本当に良いですよね。
マズア&ゲヴァントハウスに益々、嵌り込みそうです。
ズスケ・・・他の作品の演奏も聴いてみたくなりました。

お挙げくださったハイフェッツ&トスカニーニ盤。
例のトスカニーニのBOXに収録されているのをすっかり忘れて・・・。
忘れるのにも程がありますね、聴いてみなくては。
この作品をもう一度、原点に戻っていろいろ聴き直してみようかと思います。
もしかしたら、新しい発見もあるかも。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.08/26 19:27分
  • [Edit]

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、良いですね

ズスケ&マズア盤は僕も持っているのですが、長らく聴いていませんでした。
久しぶりに聴いてみましたが、丁寧で温かみがあって良いですね。

オイストラフ&クリュイタンス盤、メニューイン&フルトヴェングラー盤、ファウスト&アバド盤が気に入ってますが、ハイフェッツ&トスカニーニ盤も面白いですね。
コーガン、ミルシテイン、シェリング、ムターも捨てがたいです。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲には魅力的な演奏が多いですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.08/26 13:43分
  • [Edit]

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