♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.158 シューベルト:「僕の挨拶を」D.741 by ディースカウ他

9月に突入、早いものです。
来年の年賀はがきの発売日が11月1日に決まったそうで
月日の経過の早いこと。
 
心の古里に戻って、いつものようにシューベルトの歌曲。
「僕の挨拶を」D.741 です。

この曲はかつては殆んど耳にする機会がありませんでした。
一昨年にCD「チェロで弾くシューベルト歌曲」に収録されていたこの歌に出合い
今ではお気に入りのシューベルト歌曲の一つです。
詩はリュッケルト。


                   フリートリヒ・リュッケルト
         
          Friedrich Rückert
                (1788年5月16日 - 1866年1月31日)


詩人であり東洋学者でもあった叙情詩人のリュッケルトは
目、耳など感覚に触れるものをすべて詩に表現したそうです。


作曲は1821年末から1822年秋とのことです。
通作形式。
変ロ長調 3/4拍子。
「ゆっくりと」の指定。


リュッケルトの詩には情熱と寂寥感が混在し
厳しさも漂っているようですが
シューベルトの旋律は一時の高揚感を除けば
全体に穏やかで淡々としています。

リュッケルトの詩にシューベルトが付曲をした作品で聴いたものは
まだ、2曲だけです。
今回、聴いた「僕の挨拶を」と
過日、取り上げたシューベルト:「君は憩い」D.776
共に安らぎを感じる調べで惹かれるものがあります。


いつもの、ディースカウです。

          ディースカウ:グレートEMIレコーディングス
              ディスカウ:グレートEMI録音集

              ディースカウ&ムーア(1962年録音)



              ディースカウ:シューベルト歌曲全集
               シューベルト歌曲全集byディスカウ

               ディースカウ&ムーア(1969年録音)


ディースカウでは上記2種の録音で聴いてみました。
特に大きな相違は感じられませんでした。
EMI盤は、こじんまりとした感じで
DG盤は音の広がりがあるようで
違いと言えば、それくらいしか・・・。

同じような旋律を淡々と繰り返すピアノは
心の想いの強さを表現しているかのように耳に響きます。
指定の「ゆっくりと」歌い込むディースカウ。
簡素な調べで親しみを感じます。
各節とも穏やかに歌われながらも
高揚する迸りのように 激しさを伴って歌われる個所にハッとします。
まるでオペラ・アリアでも聴いている気分です。
厳しさを感じさせる「僕の挨拶を」でしょうか。



             シューベルト:歌曲全集~60名の歌手たち
                シューベルト:歌曲全集~60名の歌手たち 

                   Maarten Konigsberger(Br)
                   Graham Johnson(P)

バリトンはMaarten Konigsberger。
初めて耳にする名前です。
柔らかく深いバリトンで、穏やかに淡々と歌われ
劇的な高揚感は抑え気味で落ち着いた「僕の挨拶を」と感じました。
高揚する感情はピアノのジョンソンが見事に表しているのが好ましく思えました。

演奏時間はディースカウに比べ4分16秒で長く
歌、全体が自然に穏やかに流れ行くようです。
期待以上の歌唱、歌声、「僕の挨拶を」になりました。
お気に入りの「僕の挨拶を」に出合うことができました。



            わんぱぐさん:ライン、ブルーの鳥

             僕の挨拶を: Sei mir gegrüßt D741         
                 (詩:フリートリヒ・リュッケルト)

         ああ、僕と僕の口づけから引き離されてしまった人よ
         ぼくの挨拶を ぼくの口づけを受け取ってくれ!
         この憧れの挨拶だけは届きますように
         僕の挨拶を 僕の口づけを受け取ってくれ!

         愛の手によって この心に与えられた人よ
         僕のこの心から奪い去られてしまった人よ!
         この流れる涙とともに
         僕の挨拶を 僕の口づけを受け取ってくれ!

         僕と君の間に立ち塞がり 意地悪く隔てている
         この遠さに抗い
         運命の妬みの力に腹を立てて
         僕の挨拶を 僕の口づけを受け取ってくれ!

         君がかつて美しい愛の春に
         挨拶と口づけで僕を出迎えてくれたように
         僕の魂の熱いたぎりとともに
         僕の挨拶を 僕の口づけを受け取ってくれ!


         愛の息吹は空間と時間を超え
         僕は君の側に 君は僕の側にいる
         僕は君をこの腕に抱きしめる
         僕の挨拶を 僕の口づけを受け取ってくれ!

                            (訳:若林氏 引用)



         (原詩引用)

         O du Entrißne mir und meinem Kusse,
         Sei mir gegrüßt, sei mir geküßt!
         Erreichbar nur meinem Sehnsuchtgruße,
         Sei mir gegrüßt, sei mir geküßt!

         Du von der Hand der Liebe diesem Herzen Gegebne,
         Du von dieser Brust Genommne mir!
         Mit diesem Tränengusse
         Sei mir gegrüßt, sei mir geküßt!

         Zum Trotz der Ferne, die sich feindlich trennend
         Hat zwischen mich und dich gestellt;
         Dem Neid der Schicksalmächte zum Verdrusse
         Sei mir gegrüßt, sei mir geküßt!

         Wie du mir je im schönsten Lenz der Liebe
         Mit Gruß und Kuß entgegenkamst,
         Mit meiner Seele glühendstem Ergusse,
         Sei mir gegrüßt, sei mir geküßt!

         Ein Hauch der Liebe tilget Raum und Zeiten,
         Ich bin bei dir, du bist bei mir,
         Ich halte dich in dieses Arms Umschlusse,
         Sei mir gegrüßt, sei mir geküßt!

                   にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: シューベルトの歌曲、いつも楽しみにしています

burleskeさま、こんばんは。
コメントをいつもありがとうございます。

シューベルトの歌曲は聴いてみると、ほとんどがお気に入りになってしまいます。
「笑いと涙」はまだ聴いていないのです。
親しみやすい旋律との、ご紹介をありがとうございます。
この親しみ易さがまた何とも言えず大好きです。
早速、聴いてみますね。

どうしてもシューベルトの歌曲に舞い戻ってしまいます。
また、当分シューベルトが続いてしまいそうですのでよろしくお願いします。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.09/02 19:21分
  • [Edit]

シューベルトの歌曲、いつも楽しみにしています

《僕の挨拶を》、例によってディースカウのDG盤で聴きましたが、親しみやすい旋律で良いですね。
ほんとに心が安らぎますね。
リュッケルトの詩の歌曲では《君は憩い》D.776も素敵ですが、《笑いと涙》D.777も親しみやすくて良かったです。
また素敵なシューベルトの歌曲を紹介してくださいね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.09/02 16:48分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ブログ内検索

*翻訳*