♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.160 シューベルト:「シルヴィアに」D.891 by ディースカウ;ヴンダーリヒ

シェイクスピア作品へのシューベルトの付曲は明るい曲が多いのでしょうか。
有名な「シルヴィアに」も簡潔で親しみやすく明るい旋律です。
旋律はとても気に入っているのですが 詩に共鳴するところがなく
単に聞くだけの作品でした。
今回は、じっくりと耳を傾けてみました。

以前に取り上げさせていただきましたシェークスピアの作品への付曲で
シェイクスピア:「セレナーデ」(聴け聴けひばり)
と同様に明朗で親しみ易い調べです。

シェイクスピア原作「ヴェローナの二紳氏」の一節を
エドゥアルト・フォン・バウエルンフェルトが独訳したとのことです。

                    
                    バウエルンフェルト
              Eduard von Bauernfeld
                   Eduard von Bauernfeld
                (1802年1月13日-1890年8月9日)


              Franz Lachner (links), Franz Schubert und Bauernfeld (rechts) beim Heurigen (Moritz von Schwind, 1862
                居酒屋でのシューベルト(中央)と
                友人たち(右:バウエルンフェルト)



「ヴェローナの二紳氏」についての詳細は Wikipediaに 
         ↓
 シェイクスピア:「ヴェローナの二紳氏」

シェイクスピアの初期の作品で出口典雄監修「シェイクスピア作品ガイド」に依ると

「隣の芝生はきれいに見える?親友の恋人を横恋慕し厚顔にも口説いている現場を、
親友に目撃され・・・友情は壊れると思いきや、彼は寛大にも許してくれる。
 そのおかげで自分の恋人の魅力に改めて気付くという、お粗末な男の話」
 だそうです。

作曲は1826年7月初めだそうです。
3節の有節形式
「中庸の速さで」の指定とのことです。 

今日は御二方のみの歌声で。
いつものディースカウ そして ヴンダーリヒです。


           ディースカウ:ザ・ベスト・オブ・シューベルト

              ディスカウ:The Best of Schubert

                  D.F=ディースカウ(Br)
                  G.ムーア(P)

                 (録音:1957年9月14-21日
                     ゲマインデハウス、ベルリン) 



ディースカウではこちらの1957年録音と1965年録音の2種を
いずれもピアノ伴奏はムーアで聴いてみました。
気楽に耳を傾けられそうなシェイクスピアの詩ですが
ディースカウの手に掛かると、特に感情の奥深さがない詩節であっても
妙に意味深いものを感じてしまいました。

ディースカウの歌手として駆け出しの頃の1957年の録音では
どの作品にも共通するような、弾みを帯びた歯切れの良さを感じます。
この「シルヴィアに」では、その傾向がとても活き活きとしたものとして伝わるようです。

一方、1965年の録音では
柔和な表現にと変化をしているようです。
生真面目な印象を与える「シルヴィアに」の印象を抱きました。


                 フリッツ・ヴンダーリヒの芸術

               フリッツ・ヴンダーリヒの芸術


この曲に関してはヴンダーリヒがお気に入りです。
20歳代後半の録音になるようです。
残響が多いようでピアノの面白さが少々伝わりにくい感じがします。
ヴンダーリヒの歌声はとても伸び伸びと、そして自然に。
好感を抱くことができます。
肩肘を張ることなく耳を傾けられる「シルヴィアに」のように感じました。

ディースカウとヴンダーリヒの「シルヴィアに」
かなり対照的に感じます。




           わんぱぐさん:ライン、ブルーの鳥


              シルヴィアに:An Silvia D891
                 
             (原作:ウィリアム・シェイクスピア)
             (独訳:エードゥアルト・フォン・バウエルンフェルト)


        シルヴィアって誰だろう? 教えておくれ
        広い世界が彼女を誉めている。
        美しく優雅で 彼女を見ると
        天の恵みと業が示してくれる
        彼女はすべてをかしずかせていると。

        その上 彼女は美しく優しいのかい?
        その魅力は穏やかな幼児のように人々を楽しませる。
        彼女の眼にはアモールも急いで寄ってきて
        そこで その盲目を癒されて
        甘い安らぎに留められる。

        だから シルヴィアを称えよう
        優しいシルヴィアを誉めて歌おう。
        大地が与えるあらゆる魅力を
        彼女はいつまでも支配する。
        彼女に花輪を贈り 弦を響かせて称えよう!

                           (訳:若林氏 引用)

       (原詩引用)

        Was ist Silvia, saget an,
        Daß sie die weite Flur preist?
        Schön und zart seh ich sie nahn,
        Auf Himmelsgunst und Spur weist,
        Daß ihr alles untertan.

        Ist sie schön und gut dazu?
        Reiz labt wie milde Kindheit;
        Ihrem Aug' eilt Amor zu,
        Dort heilt er seine Blindheit
        Und verweilt in süßer Ruh.

        Darum Silvia, tön, o Sang,
        Der holden Silvia Ehren;
        Jeden Reiz besiegt sie lang,
        Den Erde kann gewahren:
        Kränze ihr und Saitenklang!


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Comment

Re: 《シルヴィアに》も良いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをいつもありがとうございます。

コメントを拝読しヴンダーリヒ&ギーゼンで1966年の録音があることを知りました。
所有しているCDでヴンダーリヒがなくなる10日程前の
1966年9月4日録音「ラスト・リサイタル」の中に収録されていました。
聴いた筈だったのですが・・・いつものことながら、すっかり忘れてしまいラックの中で眠っておりました。
burleskeさまのコメントのお陰で「ラスト・リサイタル」に再度出合うことができました。
ありがとうございました!
「シルヴィア」以外にも心惹かれる曲がありましたので
改めてじっくり聴き直してみることにしますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.09/18 19:39分
  • [Edit]

《シルヴィアに》も良いですね

《シルヴィアに》は親しみやすい旋律が良いですね。
僕もディースカウ&ムーアのDG盤とヴンダーリヒ&ギーゼンで聴きましたが、これは自然で豊かな歌心に満ちたヴンダーリヒの方が作品に合っているみたいですね。
ディースカウはもう少し深刻な内容の歌の方が良いみたいです。
ところで、僕の聴いたヴンターリヒ&ギーゼン盤は1966年録音なので、luminoさまの聴いたヴンダーリヒとは別の録音みたいです。
そちらの録音も聴いてみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.09/18 13:37分
  • [Edit]

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