♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.162 シューベルト:弦楽六重奏編、ピアノ連弾のための幻想曲 ヘ短調 D.940 by ハイぺリオン・アンサンブル

シューベルトの4手のための幻想曲ヘ短調は
シューベルト作品の中で一番最初にお気に入りになったものです。

初めて当拙ブログで取り上げたシューベルト作品が
ピアノ連弾のための幻想曲ヘ短調でした。
当時の記事になります→シューベルト:幻想曲ヘ短調
当時、綴りましたことに重複する箇所もあると思いますが。


この作品を初めて聴いて以来の愛聴盤は現在に至るまで
児玉邦夫&幸子のピアノ・デュオのLPです。
所有していたLPの中で一番よく聴いていたものです。
他の演奏家で聴いても共鳴することができず
私にとって、この作品の原点は児玉邦夫&幸子の演奏のみです。
と断言できるほどだったのですが
弦楽六重奏の編曲を聴いてからは改めて
ピアノ連弾で他の演奏を聴いてみたいと思うようになりました。

大のお気に入りのこの作品が
弦楽六重奏に編曲されたものがあることを初めて知ったのは最近のことです。
興味津々で弦楽六重奏曲に編曲された演奏に耳を傾けてみました。
編曲はハイぺリオン・アンサンブルの一員で
チェロ奏者の Firmian Lermer だそうです。
カプリング曲はブルックナーの弦楽五重奏曲ヘ長調。
聴いたことがない作品ですのでブルックナーも楽しみです。


           シューベルト:幻想曲へ短調(弦楽六重奏編)
                      by
               ハイぺリオン・アンサンブル


               シューベルト:ピアノ連弾のための幻想曲へ短調(弦楽六重奏版)
            

                 Klara Flieder(1Vn)
                 Werner Neugebauer(2Vn)
                 Peter Langgartner(1Vla)
                 Firmian Lermer(2Vla)
                 Detlef Mierke(1Vc)
                 Erich Oskar Huetter(2Vc)

              (編曲:Firmian Lermer
               録音:2008年10月18-19日 ライプツィヒ)




作曲はシューベルト最後の年となった1828年1月から4月。
シューベルトの作品で最も早い時期の作品は
1810年、13歳で書かれたD.1の ピアノ連弾のための幻想曲 だったとのこと。

シューベルト最後のこの年には28点の作品が書かれたそうです。
命が燃え尽きる年に多くの傑作も誕生したようです。


1828年のシューベルト作品について
ヘ短調幻想曲D.940 についての記述もありますので引用をさせていただきます。

「シューベルトの創作のうちで、これほどの大作がまとめて成立した年はなかった。
 燃え尽きる前に最後の光を一段と美しく輝かせるかのように、
 最後の年に傑作が生まれたのだろうか。
 この充実は音楽史の奇蹟としか言いようがない。
 今までのシューベルトにはなかった力強さ、重厚さ、大きさは
 何か崇高な深みをもって 私たちに迫って来る。
 シューベルト特有の美しい抒情的な旋律も、リリックな甘さを脱却して
 神々しいまでの澄みきったものを湛えている。
 充実した大きさ、澄み切った美しさ―最後のシューベルトが持つこのような特徴は、
 1月から4月に書かれたピアノ連弾『幻想曲ヘ短調』にもはっきりと現れている。
                                (割愛)
 今迄に書かれたピアノ連弾のためのあらゆる作品のうちで、
 もっとも深いものを湛えた傑作となった」
              
                           (前田昭雄著:「シューベルト」より引用)



初演は私的初演として1828年5月9日。
友人のバウエルンフェルトのために
シューベルトと、友人の作曲家兼指揮者F.ラハナー(Franz Lachner)の
連弾により 行われたそうです。
献呈はエステルハージ・ガランタ伯爵令嬢のカロリーネに。


                    フランツ・ラハナー
             Franz Paul Lachner
                    Franz Paul Lachner
               (1803年4月2日-1890年1月20日)



この作品の全曲は途切れずに連続しており
4部に分かることができるそうです。

第1部 アレグロ・モルト・モデラート ヘ短調 4/4拍子 
第2部 ラルゴ 嬰へ短調 4/4拍子
第3部 アレグロ・ヴィヴァーチェ 嬰へ短調 3/4拍子
第4部 テンポ・プリモ ヘ短調 4/4拍子
 

児玉邦夫&幸子のピアノ連弾で飽きることなく聴いていた作品ですが
弦楽六重奏に編曲されたこちらの演奏もピアノ連弾に
勝るとも劣らないものと思います。
この作品が持つ魅力を改めて認識させられました。

曲の開始、冒頭のピアニッシモで始まる主題は
いつ聴いても、何回聴いても印象に強く残るものです。
軽快な旋律に転じつつ繰り返される主題
時には情熱的な迸り
時には生命の力強い息吹きを伴いつつ進む旋律は
まるで時間が永遠であるかのように感じてしまいます。


今回、初めて弦楽六重奏で聴き
2回3回と回を重ねて聴く毎に、魅了されてしまいました。
この作品が持つ本質的な魅力でしょうか
ピアノ連弾の演奏同様に最後の一音に至るまで終始耳を奪われ
虜になっておりました。

ハイぺリオン・アンサンブルは初めて耳にする演奏団体です。
ヴァイオリンの音色が硬質に感じてしまい時には耳障りに。
ですが繊細な表現力に不満は解消しました。
チェロが2艇でこの作品に、より一層の重厚さを加味しているようです。
「強」「弱」の対比、リズミカルさや跳躍感
メリハリのある充実した演奏は
飽きることなく聴かせてくれるお気に入りの演奏になりました。
児玉邦夫&幸子のピアノ連弾とともに
こちらの弦楽六重奏に編曲された演奏も愛聴盤に加わりました。


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Comment

Re: 幻想曲D.940に弦楽六重奏版もあるんですね

burleskeさま、こんばんは。
ありがとうございます、台風はかなりの強風でしたが大丈夫でした。
台風の置き土産の落ち葉集めをせっせとしていました。

弦楽六重奏に編曲されたのを知ったのは
burleskeさまの8月の記事を拝読させていただきました際に関心を抱き
タール&グロートホイゼン盤を探していました時に、ショップ・サイトで偶然に見かけ求めてみました。
肝心のタール&グロートホイゼン盤より弦楽六重奏編が先になってしまいましたが。
D.940がお気に入りなら、きっと弦楽六重奏版も面白く、楽しく
お聴きになられることができるのではないかと思います。
お勧めしたいCDです。
burleskeさまの記事を拝読することがなかったら、こちらのCDに出合うことがありませんでした。
ありがとうございました!
私の方は長い間ストップ状態でしたピアノ連弾で、またいろいろな演奏に出合う夢を抱き始めました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.10/01 19:39分
  • [Edit]

幻想曲D.940に弦楽六重奏版もあるんですね

luminoさま、こんばんは。
台風は大丈夫でしょうか?

幻想曲D.940は僕も気に入っています。
以前ブログで紹介したタール&グロートホイゼン盤を愛聴しております。
D.940に弦楽六重奏版があるとは知りませんでした。
面白そうですね。
これはちょっと聴いてみたいです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.09/30 21:34分
  • [Edit]

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