2012.10/13(Sat)

Op.164 ベートーヴェン:交響曲第4番 by プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団

ベートーヴェンの交響曲第4番にすっかり耳が釘付けになっています。
ベートーヴェンの交響曲では偶数番号はあまり聴くことがありませんでした。
ですから、第4番がこれほど興味深い作品であることを初めて知ったように思います。

演奏はプレトニョフ指揮、ロシア・ナショナル管弦楽団。
第2番とのカプリングです。
演奏を聴いて 目から鱗 の心境です。

興味と好奇心で求めたCDでしたが・・・演奏に魅惑されています。
集中して音楽を聴くことができるのは深夜。
いつものように真夜中の音楽会でこちらのCDを初めて聴いてみました。
演奏の面白さに繰り返し聴いてしまい睡眠不足に。
ですが気分は爽快です。
今迄聴いてきた第4番とは別の音楽のように耳に響きます。



         ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
                     by
          プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団


              ベートーヴェン:交響曲第4番 プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団

          (録音:2006年6-7月 モスクワ音楽院大ホール)

        
          第1楽章 Adagio- Allegro vivace 変ロ長調 2/2拍子
          第2楽章 Adagio 変ホ長調 3/4拍子
          第3楽章 Allegro vivace 変ロ長調 3/4拍子
          第4楽章 Allegro ma non troppo 変ロ長調 2/4拍子



第4番の作曲は1806年秋に書き上げられたと推定されるようです。
交響曲第5番より後に着手され短期間のうちに完成。
第5,6交響曲の作曲を中断してまでも書いた作品とのこと。
ボへミヤのグレーツにあるリヒノフスキー侯爵邸に2か月足らずの滞在の折り
この作品の作曲に取り掛かっていたそうです。

この時期はベートーヴェンの創作意欲が充実していたそうで
他の作品では3曲の弦楽四重奏曲「ラズモフスキー」
ピアノ協奏曲第4番、ヴァイオリン協奏曲、オペラ『フィデリオ』等が
作曲されたとのこと。

尚、この当時のベートーヴェンの私的な背景としては
ダイム伯爵が1804年1月27日にプラハで急死した後
1804年秋から1806年にかけて
ヨゼフィーネ・フォン・ダイム伯爵未亡人との恋愛が高潮していた時期だそうです。
1807年には恋愛に終止符が打たれたとのことです。

初演は1807年3月、2日間にわたりロブコヴィッツ侯爵邸に於いての
ベートーヴェンの自作品による演奏会で。
指揮はベートーヴェン自身。
フランツ・J・ロブコヴィッツ侯爵は招待者だけによる
私的な演奏会を邸宅にて催していたそうです。
この時の初演作品は他にピアノ協奏曲第4番、「コリオラン」で
大きな反響を呼んだ演奏会だったようです。

オッペルスドルフ伯爵Earl Oppel Grafiken Dorfに献呈。


さて、プレトニョフには今迄あまり良い印象を抱いていませんでした。
が、こちらのCDを聴きイメージが逆転しました。

第4番の演奏に衝撃を受け、カプリングの第2番に関しても同様でした。
今迄、見えなかったものが、見えるような演奏。
今迄、聴こえてこなかったものが、聴こえるような演奏。
雄弁に語りかけるような演奏。
克明に刻み込まれる豊かなリズム感は聴いていて爽やかであり
活き活きと感じられます。
とても新鮮な息吹を感じさせてくれる演奏です。

ベートーヴェンの交響曲にこのような印象を受けたのは久し振り
いえ、初めてのことのように思えます。

プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団の演奏に惹かれ
全集で求めれば良かったと思いつつ
ベートーヴェンの他の交響曲のCDにも食指が動いてしまいました。
まだ、前述の交響曲第2、4番の他に第5、6,7,8番までしか聴いておりませんが
どの作品からも新鮮な魅力を感じています。

プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団のベートーヴェンに
賛歌が止まりそうにありません。

ショップ・サイトにプレトニョフの言葉が掲載されていました。

「ベートーヴェンはよく霊廟のように演奏される。
 たぶん尊敬の念からされていることだと思うが、
 このようなアプローチの否定的な面は、
 彼がもう生きている人間ではないようだということである。
 私にとってベートーヴェンは生きている。
 なぜなら、彼の音楽は活気ががあり感情にあふれ、共感できるからである。
 私の目標は、すべてのフレーズ、すべての絶叫、すべての喜びの瞬間が、
 私たちの命を通して生きることが出来ることだ。」
                            (ミハイル・プレトニョフ)


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Comment

●Re: プレトニョフのベートーヴェンは・・・

burleskeさま、こんばんは。
いつもコメントをありがとうございます。

全集をお持ちなのですね。
分売で集め始めたので未だ全曲が揃っていません。
全集を求めればよかったと思っています。
プレトニョフのベートーヴェンは賛否両論、分かれるようですね。

>古典派の作品の演奏様式の「お約束」からは逸脱しているようで
とのことで、たぶんに私には「お約束」ごとが解かっていないので
どの曲も面白く感じられるのかもしれませんね。
lumino | 2012.10.14(日) 20:00 | URL | コメント編集

●プレトニョフのベートーヴェンは・・・

luminoさま、こんにちは。

プレトニョフのベートーヴェンは僕も全集を持っていますが、斬新で刺激的で面白いですね。
でも、古典派の作品の演奏様式の「お約束」からは逸脱しているようで・・・
第4番はまだ面白く聴けるのですが、さすがに第6番あたりになるとちょっとやりすぎのような・・・
第9番は恐くてまだ聴いていません。
先入観なしに、もっと素直に聴けば良いのでしょうけど・・・
残念ながら僕にはついて行けない所があります。
burleske | 2012.10.14(日) 13:05 | URL | コメント編集

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