♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.169 ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第10番 by シュターミッツ四重奏団

ドヴォルザークの弦楽四重奏曲は多くを聴くことがありませんでした。
多分、シュターミッツ四重奏団のドヴォルザーク弦楽四重奏曲全集に
出合うことがなければ数曲しか聴く機会がなかったようにも思います。

過日のドヴォルザークの弦楽四重奏曲第9番に続いて第10番を聴いてみました。
この1週間、毎日聴いていても飽きることなく
聴けば聴くほど、この作品の虜になっています。
日によって新たな発見や魅力が次々と。
聴き込むほどに心惹かれる曲になってきました。


             ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲全集より
                シュターミッツ四重奏団

            弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.51

           ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲全集 シュターミッツ四重奏団

                 Bohuslav Mtoušek(Vn.Ⅰ)
                 Josef Kekura(Vn.Ⅱ)
                 Jan Pěručcka(Vla.)
                 Vladimir Peixner(Vc.)

                     (録音:1990年)

        第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 4/4拍子
        第2楽章 ドゥムカ アンダンテ・コン・モート ト短調 2/4拍子
        第3楽章 ロマンツァ アンダンテ・コン・モート 変ロ長調 2/8拍子
        第4楽章 アレグロ・アッサイ 変ホ長調 2/4拍子




作曲に取り掛かったのは1878年12月25日だったそうですが他の作曲にて中断をし
完成は1879年3月28日とのことです。

               作曲を依頼したフローレンス四重奏団の
               ヴァイオリニスト、ジャン・ベッカー
                 Jean Becker
                       Jean Becker
                (1833年5月11日-1884年10月10日)


こちらの弦楽四重奏曲第10番が作曲された当時は
ドヴォルザークが「スラブ舞曲集」第1集で国際的名声を得て
多くの作曲の依頼が舞い込むようになった頃だそうです。
その依頼の一つが1878年12月、当時高名だったフローレンス四重奏団の主宰者で
ヴァイオリニストのジャン・ベッカーから
スラブ的な弦楽四重奏曲の依頼を受け作曲されたものだそうです。
この作品はドヴォルザークのスラブ時代の代表作の一つでもあるとのこと。

公開初演については二説あるようです。
1880年の半ばにウィーンでヘルメスベルガー四重奏団によるもの
他の一説はフローレンス四重奏団によって行われたもの。
私的初演は1878年7月29日にベルリンのヨアヒム邸に於いて
ヨアヒム四重奏団の私的な 室内楽の夕べ だったそうです。
この私的初演にドヴォルザークはヨアヒムの招待で出席をしていたとのことです。

献呈は作曲の依頼者、ジャン・ベッカーに。
出版は1879年にジムロック社から。
 

初めて耳にするドヴォルザークの弦楽四重奏曲第10番。
深く印象に残るのは、第1楽章のポルカ風の第1と第2の主題です。
軽快で楽しげであり、つい口ずさみたくなる親しみも感じられます。

第2楽章も耳を奪われるもので
一言で表現すると「春のまどろみ」でしょうか。
希望を抱かせるような光明にも似たものを感じます。
この楽章に題されているドゥムカについて
 ウクライナのバラード風の様式に従ったのではなく
 ドヴォルザークはチェコ語の「瞑想」を意味するドゥムカを念頭にして
 書いたのではないか
との意見もある、とのことです。

美しい調べに心を釘付けにされる第3楽章。
この楽章には静けさがお似合いでしょうか。

最後の第4楽章では一転して躍動と活気が漲るのを感じさせられます。
気分もウキウキとしてくるようです。
この楽章の第1主題について
「モラヴィア東部からスロヴァキアにかけてみられる男性だけのための
 飛び跳ねて踊る民族舞踏の曲の特徴を反映したものとなっている」
との記述がありました。
この記述のなかの「民族舞踏」とは何と言う舞踏なのでしょうね?


こちらの全集で初めて演奏を耳にしたシュターミッツ四重奏団。
以前に第9番を取り上げさせていただきましたが
第10番でも、その演奏に大満足をしています。

第1、2ヴァイオリンともに音色が刺激的ではなく
渋さを感じられるようで好感を抱いています。
この渋さが奏でる調べには全く疲れを感じることがありません。
如何にお気に入りの作品であってもヴァイオリンの音色によっては
聴いていて不快感を抱いてしまい
曲の最後まで我慢比べのような心持ちや
意地で聴いていることもあるのですが。
シュターミッツ四重奏団では、ヴァイオリンに限らず
安心をして心から音楽を楽しみことができるようです。

こちらの第10番の調べの中で
軽快な楽しさや、美しく穏やかな旋律
覇気を感じさせる躍動感
いずれに於いても惹き付けられる演奏です。
残念ながらシュターミッツ四重奏団の演奏しか聴いていないのですが。


                   にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: すいません、訂正です

こんばんは。
私自身、早トチリなので・・・。
第10番の記事でしたので、それに重点を置いて先のコメントを拝読させていただくべきでしたね。
私の方こそすみません。
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲ではシュターミッツで聴いて第14番も気に入りましたので
エマーソン四重奏団でも、やはり聴いてみたくなりました。
ご訂正をいただきありがとうございました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.11/26 19:35分
  • [Edit]

すいません、訂正です

luminoさま、ごめんなさい。
ヴラフ四重奏団とエマーソンSQのディスクは全集じゃありません。
ヴラフ四重奏団は第13番とのカップリング、エマーソンSQ盤は3枚組で第11、13、14番と弦楽五重奏曲第2番に《糸杉》が収録されています。
エマーソンSQ盤は《アメリカ》が収録されていないのが残念ですが、主要な弦楽四重奏曲が聴けてお買い得だと思います。

なんか紛らわしい書き方して申し訳ありませんでした。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.11/25 22:58分
  • [Edit]

Re: ドヴォルザークの第10番も魅力的ですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

第9番以前の作品は全集でしか聴くことができなくて
第10番は取り上げられることが少ない、とのことで残念なことですね。
そうですよね、「民族的で魅力的な作品」とのご感想に同感です。
すっかり魅了されています。
私には初耳のヴラフ四重奏団、そしてエマーソン四重奏団での全集をお持ちだそうですね。
エマーソン四重奏団は気になっていたのですが、やはり良さそうですね。
機会があれば聴いてみたいと願っています。

民族舞曲名はシャールカとのこと。
お気に入りの第4楽章でしたが解説には舞曲名の記載がなく是非、知りたいと思っていました。
本当にありがとうございました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2012.11/25 19:37分
  • [Edit]

ドヴォルザークの第10番も魅力的ですね

ドヴォルザークの弦楽四重奏曲は第11番以降から録音数も増えてくるのですが、第9番より前の作品は全集でしか聴けないみたいです。
第10番は全集以外の録音もありますが、取り上げられる機会は少ないみたいですね。
民俗的で魅力的な作品だと思うのですけどね。
シュターミッツの全集以外ではヴラフ四重奏団とエマーソンSQのディスクを持っています。
あまり民俗的ではありませんが、表現力豊かで美しいエマーソンSQ盤が気に入ってます。

ちなみに第4楽章の民俗舞曲はシャールカという名前らしいですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2012.11/25 13:44分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索