♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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アレキサンドル・ラザレフ ライブ・レコーディングを語る

レコード芸術誌10月号で目に留まった記事が
指揮者アレキサンドル・ラザレフへのインタヴューでした。

ラザレフは日本フィルの首席指揮者として2008年9月より3ヵ年、
2011年まで日本フィルに招聘されているそうです。
ラザレフのライブ録音に対しての姿勢に共感をしました。


           アレキサンドル・ラザレフ

山野雄大氏のインタヴューから、録音に於けるラザレフの興味ある話を。
このインタヴューの副題的な見出しは次のように。
  
    「セッションで細かく取り直し続けているとコンサートの昂揚感がなくなってしまう。
    コンサートは真実。
    切り貼りしてはならない」

ラザレフは
読売日本交響楽団とのチャイコフスキー交響曲シリーズもライヴ録音。
日本フィルとの共演盤もすべてライヴ盤。
と言うことを山野氏は挙げて
     ラザレフはセッション録音を好まない   と。

ラザレフはプロコフィエフの交響曲第1番「古典交響曲」と第7番のライヴ盤に対して次のようにインタヴューに答えています。
     「コンサートの昂揚がちゃんとCDに入っている!
     セッションで細かく録り直し続けていると、
   その昂揚感がなくなってしまうんだ。


     ここがダメ、ここをやり直し・・・なんてやってできあがったものを聴いてみれば、
     まぁ音は正しいけれど、ストラヴィンスキーが 【音の缶詰】 と言ったのもむべなるかな、
     開けて、食べて、終わり。
     なんだかつまらん。」

また、【ライヴに生きる闘将】 と称されるラザレフのライヴ・レコーディングでのエピソードが記されていますので、引用を。
     
      「たとえば、ボリショイ劇場にいたある歌手はたいへん素晴らしい声の持ち主でしたが、
      いつもちょっと音が外れて、僅かながらイントネーションが正確ではなかった。
      で、録音エンジニアが修正しようとしたんですね。
      しかし、私は 『正確である必要はない
      と言ったんです。
      『だって、彼はいつもこういう風にちょっと外れた音程で歌っていたじゃないか。
      どうして突然正確に歌わなきゃならないんだ?』 とね。
      ライヴで外れていたなら、それをそのまま残せと。
      もし録音で彼が正確な音程で歌っているなら、
      それは嘘なんだ。
      コンサートは真実。
    切り貼りしてはいけない。」



このラザレフの話を読み、
ベートーヴェン交響曲全曲ツィクルスをライヴ盤として残した
朝比奈隆氏を思い浮かべていました。
生涯で9回に及ぶベートーヴェン・チクルスを遂行。
そのうち7回のツィクルスをライヴ・レコーディング。
ライヴ盤(2000年、朝比奈氏最期のベートーヴェン・ツィクルス)を聴くと 『コンサートは真実』 とするラザレフの言葉を
朝比奈氏は確かに 生き抜いた ようにも思えます。
朝比奈氏にとってのライヴ・レコーディングが意味するものは?

      
      コンサートは真実
      真に 生きる証 がライヴ・レコーディング なのでしょうか。 


1989年にベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲をライヴ・レコーディングした
アルバンベルク弦楽四重奏団
その第一ヴァイオリン奏者のギュンター・ピヒラーもまた
ライヴ・レコーディングにつきインタヴューで興味ある発言をしていました。
いつか機会がありましたら、そのインタヴューを取上げさせていただきたいと思っていますが。



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Comment

コメントありがとうございます!

>burleskeさま

こんにちは〜。
いつもコメントをありがとうございます!
この記事、やはりご覧になられたのですね。
いつもレコ芸を購入しても新譜紹介をサッと読むと言うより見て終わりなのですが、珍しく他の記事を読み、目に留まったのがこの記事でした。
でも、云々書いておきながらラザレフのCDを聴いたことがないのです。
プロコフィエフもショスターコヴィチも苦手なのです〜。
苦手意識が先立ち、鑑賞に尻込みをしてしまっている有様です。
プロコフィエフは2,3番がお好き・・・と伺うと、「機会があったら是非、聴いてみたい!」になります。e-287

ライヴ or セッション録音・・・ついついライヴ録音に気持ちが向いてしまうのですが、どちらがベストと言う訳ではないのですね。
ラザレフ氏の考えにかなり共鳴をしてしまい「切り貼り」をして出来上がった「完全無欠」さよりも生きている「真実」としてのライヴ・レコーディングに長年軍配を上げて・・・でも、私自身ほとんどコンサートに足を向けることがなく音楽鑑賞生活ですので独断的にもなっているかも知れませんね。

レコ芸を今まで読み飛ばしてばかりでしたが、これからはチャント読むように、と思い始めました。
読んでもすぐに忘れてしまうのですが。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2009.10/17 15:04分
  • [Edit]

こんばんは

レコ芸のラザレフの記事、読みました。プロコフィエフの全集、ライヴ録音してるんですね。第2番が名演だそうで、聴いてみたくなりました。私、プロコフィエフの2番と3番好きなんです。でも4番は改訂版よりシンプルな初版の方が好きですが。このあたりかなりこだわりがあるみたいですね。

ライヴ録音にもこだわりがあるようですが、確かに演奏者にとってはライヴの方がよいのでしょうね。でもラザレフさんのショスタコーヴィチの交響曲第11番のCD、かなりの名演なんですがこれセッション録音なんです。リスナーからすると必ずしもライヴ録音の方が優れているとはいえないようで。セッションにはセッションの良さがあると思うのですが。
このあたりの奏者とリスナーの感覚の違いも面白いもんですね。

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