♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.175 シューベルト:「ます」D.550 by ディースカウ他 4人の歌手で

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2年振りに家族の登場です。全員集合~。

       わんぱぐ:年賀イラスト 羽つきの羽1 nenga_is3
           Ci
わんぱぐ:年賀イラスト 羽つきの羽1 nenga_is3

僕はコザクラインコのチー。今年で6歳になるよ。
全員集合なんてマンマは言うけれど、僕しかいないのに。
ピー兄ちゃんは去年のその前の年にお星さまになっちゃったんだ。
生まれた時から僕たち兄弟いつも一緒で片時も離れることがなかったんだよ。
僕たちの名前のザ・ピーチーズはピー兄ちゃんの「ピー」と
僕の名前の「チー」から命名したんだって。
だからマンマは今でもピーチー君って呼んだりいているんだよ。
ピー兄ちゃんがいなくなってから大きな声で呼び鳴きをするので
僕の気持ちを解かっているのにマンマは怒ってばかりなんだ。
それでも、いつもオモチャを買って帰るようになったよ。
いつも同じオモチャを2つ・・・僕とピー兄ちゃんに。
楽しそうに遊んでいるとマンマは嬉しそうにしてるよ。
今年もマンマの子守りをしなくちゃね。手が焼けるな~。

 わんぱぐ:年賀イラスト 羽つきの羽1 nenga_is3


一年がシューベルトに明け シューベルトに終わり。
今年の第一番の登場もシューベルトです。
軽快なリズムと溌剌とした旋律、有名な「ます」D.550 です。
この歌曲の旋律を主題の変奏曲とした2年後の作曲になる
ピアノ五重奏曲D.667 の第4楽章もお気に入りですが
スタートは歌曲で。

詩はシュワーベン生まれでロマン派抒情派詩人の
クリスティアン・フリードリヒ・ダーニエル・シューバルト。
彼はオルガ二スト、作曲家でありジャーナリストでもあったそうです。

          クリスティアン・フリードリヒ・ダーニエル・シューバルト
               Christian Friedrich Daniel Schubart
             Christian Friedrich Daniel Schubart
              (1739年3月24日-1791年10月10日)



作曲は1817年とのことですので
シューベルトは20歳頃の時でしょうか。

「ます」の版は5種あるそうです。
現在、一般的に歌われるものは第4稿で
前奏が6小節の静かで軽やかな描写風な第5稿に依るものだそうです。

第1節では清らかな小川に遊ぶ魚の姿を描き
第2節は釣り人が現れて魚を狙う様子
第3節は釣り人が水を濁して魚を釣り上げる様子に
   憤怒の感情を込めた劇的な想いに。
   最後は再び我に返って元の旋律に。

変ニ長調 2/4拍子 やや活発に

初版は1820年12月9日にウィーンで雑誌の付録として出版。



今回もいつもの歌手たちで聴きました。
ディースカウ、ボ二―、プライ、ヴンダーリヒです。
時間はディースカウ:2分03秒
ボ二―:2分20秒
プライ:2分04秒
ヴンダーリヒ:2分18秒 の記載があります。

この四人の歌を 鱒 そのものに譬えると
ディースカウの歌は、元気溌剌とした鱒。
ボ二―の歌では可愛らしく活き活きとした稚魚の鱒でしょうか。
プライは無心に泳いでいる鱒。
ヴンダーリヒでは優雅に泳ぎつつも
時々、泳ぎが止まるのではないかと心配になってしまうような鱒。
ひょっとして、この鱒は病気?などと思っては自嘲してしまいました。


              ディスカウ:The Best of Schubert

                  D.F=ディースカウ(Br)
                  ジェラルド・ムーア(P)

ディースカウの歌声もムーアのピアノも元気溌剌として清々しい調べ。
リズミカルで自然に心楽しくなる歌。
第3節では釣り人に対する憤怒の感情が込められた心の叫びを感じます。
ディースカウの「鱒」は新しい年のスタートに相応しく思いました。



              バーバラ・ボ二―~シューベルト歌曲集

                  バーバラ・ボ二―(S)
                  ジェフリー・パーソンズ(P)

感情の起伏は込めずに終始、澄み切った小川と
愛らしく楽しげに泳ぐ鱒の情景が浮かびます。
釣り人が濁らせてしまった小川も
変わることなく澄んだままの小川として感じられます。
清々しい印象に満ちた「鱒」。
ディースカウの「鱒」とともに新しい年にピッタリのようです。



              ヘルマン・プライ:「愛の歌」

                  ヘルマン・プライ(Br)
                  レナード・ホカンソン(P)

飾り気もなく過剰な表現もないプライの歌はお気に入りです。
情景と楽しげに泳ぐ鱒を眺め入っている「僕」の心が
静かに伝わってくるようです。


              シューベルト「美しき水車小屋の娘」ヴンダーリヒ

                 フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
                 フーベルト・ギーゼン(P)

ディースカウとプライがほぼ同時間の2分03-04秒であるのに対して
ヴンダーリヒとボ二―は2分18秒、後者が2分20秒で
この御二方ではかなり遅く感じてしまいます。
ボ二―では不自然さがないのですが
ヴンダーリヒでは不自然な間延びのような感じが拭いきれません。

感情を排しひたすら美しいのみの「鱒」でしょうか。
美の追求だけに終わってしまうようで心に伝わるものは残念ながらありません。
嘗てはその美しい声に魅了されたものですが
どうも最近は・・・「歌」に 心、此処に非ず のようなものを感じてしまい
ヴンダーリヒに対しては辛口の感想になってしまいます。
とても美しいのですけれどね・・・。
またピアノ伴奏のギーゼンですがこの曲に限らず
低音域が殊更に強く響いて歌声を損なっているようで残念に思っています。


この一年の日々が
ディースカウとボ二―の歌う「鱒」のようであると良いのですが。
            

               わんぱぐさん:ライン、ブルーの鳥

                 鱒:Die Forelle D.550
                (詩:クリスティアン・シューバルト)

                明るく澄んだ小川で
                すばやく 楽しげに
                自由気ままな鱒が
                勢いよく泳ぎ回っていた
                ぼくは岸辺に立って
                うっとりとした気持ちで
                澄んだ小川で生き生きと
                泳ぎ回っている鱒を眺めていた

                すると釣竿を持った釣り人が
                いつの間にか岸辺へ来ていた
                そしてじっと眼を据えて
                鱒の動きを見つめていた。
                僕はこう思った
                水がいつまでも澄んでいる限り
                釣り人はこの鱒を
                釣り針にかけられはしないと。

                だが 陰険な男はとうとう
                待ちきれなくなってしまい
                狡猾にも小川を濁らせてしまった。
                そして僕があっと思う間もなく
                釣り人の釣竿が強く引き
                その先に鱒がぴちぴちと跳ねていた。
                ぼくは血の煮えたぎる思いで
                罠にかかった鱒を見つめていた。

                               (訳:喜多尾道冬 引用)



               (原詩引用)

                In einem Bächlein helle
                Da schoß in froher Eil
                 Die launische Forelle
                Vorüber wie ein Pfeil.
                 Ich stand an dem Gestade
                 Und sah in süßer Ruh
                 Des muntern Fischleins Bade
                 Im klaren Bächlein zu.

                Ein Fischer mit der Rute
                Wohl an dem Ufer stand,
                Und sah's mit kaltem Blute,
                Wie sich das Fischlein wand.
                 So lang dem Wasser Helle,
                 So dacht ich, nicht gebricht,
                 So fängt er die Forelle
                 Mit seiner Angel nicht.

                Doch endlich ward dem Diebe
                 Die Zeit zu lang. Er macht
                 Das Bächlein tückisch trübe,
                 Und eh ich es gedacht,
                So zuckte seine Rute,
                Das Fischlein zappelt dran,
                 Und ich mit regem Blute
                 Sah die Betrog'ne an.


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Comment

Re: 明けましておめでとうございます。

burleskeさま、明けまして おめでとうございます。
私の方こそ今年もどうぞよろしくお願いいたします。
チー、可愛いでしょ。でも、外見だけ。
ピーは優しい性格でチーとは正反対でしたが、チーは気が強いのでお気に召さないとガブリです。
飼い主に似る・・・って言いますものね。

本当に「鱒」は清々しい気分にさせてくれますね。
ディースカウ&ムーアのDG盤の方はまだ聴いていないのですが、是非聴いてみます。
ヴンダーリヒの方ですがリマスタリングで変わってしまうのですね。
その点をまったく考慮していませんでした。
私が持っているのは「水車小屋の娘」のオマケ(?)。
burleskeさまがお持ちのディスクとはジャケットも違いましたし、ご指摘のようにリマスタリングの違いなのかも知れませんね。
ディスクを確認してみることにしますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.01/06 19:11分
  • [Edit]

明けましておめでとうございます。

luminoさま、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
チーちゃん、可愛らしいですね。

新年最初の作品が「ます」って、良いですね。
寒さを忘れて、清々しい気分になれますね。
ディースカウ&ムーアの演奏はDG盤で聴きましたが、こちらは演奏時間が1:56で、EMI盤よりもテンポが速いみたいです。軽やかに弾むリズムが清々しくて心地よいです。
ヤノヴィッツ&ゲイジ盤も聴きましたが、こちらも美しく豊かな歌声が元気よく弾んで、気持ちよい演奏です。
ヴンダーリヒ&ギーゼン盤はリズムよりも旋律重視みたいな感じですね。確かに軽やかに弾むという印象ではありませんが、美しく豊かに生き生きと表現しているように思えます。
テンポの揺れも「間延び」というより「訛り」のように聴こえるのですが・・・
リマスタリングが違うと、同じ演奏でも違った印象を受ける場合があるので、もしかするとluminoさまのお持ちのウンダーリヒのディスクと僕の持っているディスクではリマスタリングが違うのかも知れませんね。

  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.01/05 22:44分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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