♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.177  J.S.バッハ:「ゴルドベルク変奏曲」  by グールド・バッハ・エディションより

年が明け早々に求めたCDの一つがグールドのバッハ・エディションです。
J.S.バッハの作品に耳を奪われることが多くなりつつある昨今。
耳を傾け、じっくり聴いてみると
取っ付きにくそうな作品、との決め込みが嬉しくも見事に否定をされる月日です。

バッハの作品の多くを聴いてみたいとの思いが募り
注目をしたのがグールドのバッハ・エディション。
迷い、決め兼ねていました。
丁度、そのような折にブログ仲間の御方のグールド・バッハ・エディションの記事を
拝読させていただきました。
迷いが払拭され入手をしてみました。
届いたBoxセットを手に期待と嬉しさで開梱。
求めて本当に良かった、と思えるBoxでした。

 
             グレン・グールド・バッハ・エディション

              グレン・グールド・バッハ・エディション


グールドというと昔のLP時代の思い出があります。
ベートーヴェンの交響曲第5番のピアノ版です。
グールドがハミングをしながら弾いている、ということで
好奇心満々で聴いてみました。
演奏を聴くよりも、グールドがハミングをしつつ演奏をすることに
神経が奪われてしまいましたが。
それでも、グールドの演奏で聴く第5番のピアノ版は
瑞々しさを伴い感銘を受けた思い出はいつまでも心に残っておりましたものの
以来、グールドのディスクを求めることもなく長い長い年月が経過してしまいました。


届いて第一番に聴いたのは「ゴルドベルク変奏曲」です。
最も気になっていた苦手な「平均律」は・・・
まだ、挑戦する勇気がなく逃避行中です。
次は「平均律」と心意気だけは一人前ですが、どうなることでしょうか。



            

             ゴルドベルク変奏曲
                 初版のタイトルページ

          
音楽が鳴り始めアリアを聴いてすっかりこの作品がお気に入りに。
このサラバンド風の主題、アリアについては
バッハの作ではないとの説もあるそうですが。
1725年の「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」の
第2巻に「ゴルドベルク」のアリアと同じ曲があるとのことです。
                         ↓
 mit der Aria der Goldberg–Variationen



1742年に出版された「クラヴィーア練習曲集(クラヴィーア・ユーブンク)」の
第4巻が「ゴルドベルク変奏曲」とのこと。
バッハが元来名づけた名称は
「種々の変奏を持つアリア:Aria mit Verschiedenen Veränderungen」
だそうです。

「ゴルドベルク変奏曲」との名称の由来となった不眠症の
カイザーリンク伯爵のために作曲された
との有名なエピソードの信憑性には疑いもあるそうですが。
バッハは弟子であり、またヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵に
仕えていた若いクラヴィーア演奏家のヨハン・ゴッドリーブ・ゴルドベルク(1756-1727年)のために作曲。
カイザーリンク伯爵はドレスデンの宮廷駐在のロシア使臣だったとのことで
伯爵はバッハが宮廷作曲家の称号を受ける際に陰ながら尽力をしたそうです。

その約10年後の1741年頃に、伯爵がライプツィヒに滞在した時のこと。
伯爵が不眠の時にはクラヴィーアを演奏させていたゴルドベルクを
バッハの元に師事をさせその技術を磨かせたそうです。
このライプツィヒ滞在中に伯爵は激務、疲労等で悪質の不眠症に
罹ってしまったようです。
そこでゴルドベルクは、伯爵が眠れない夜を慰める曲を書いてくれるように
バッハに依頼。
バッハは世話になった伯爵のために早期にこの作品を完成したとのことです。



こちらのグールドのバッハ・エディションでは
2種の演奏が収録されており嬉しさが倍増しました。
1955年のモノラル録音、そして同録音の疑似ステレオ
1981年のデジタル録音です。
1955年と1981年の演奏では趣がかなり異なり興味深く耳を傾けました。
どちらの演奏も魅力溢れるものでお気に入りになりました。
強いて言えば1981年の演奏が個人的には好みです。


先ずは1981年の録音から聴いてみることに。

            グールド:ゴルドベルク変奏曲1981年録音

第1曲目の アリア の旋律・・・瞑想的で穏やかな調べ。
耳に届いた瞬間に作品の虜です。
第2曲目以降の活気や軽やかさ、親しみやす旋律は心を解してくれるようです。
有名な作品でありながら今迄、真剣に耳を傾けることもなく
過ごしてきてしまった時間。
遅まきながら、この作品に出合えたことを嬉しく思うばかりです。
ただ、演奏中に聞えるグールドのハミングには気が散ってしまうことも。

解説によると最後の変奏、第30変奏は
民謡風の旋律を組み合わせたものだそうです。
バッハ一族でパーティーなどの時に愛唱された2つの民謡
一つは17世紀、イタリアの民族音楽のベルガマスクに由来する「きゃべつにかぶら」
二つ目はドイツ民謡「長い間、会わなかった」とのことです。
注意をして聴いてみたのですが・・・「?」でした。

グールドのピアノにははモダン・ピアノとは感じれないものがあることに
初めて気付かされました。
爽やかな優しい響きは曲想にもピッタリでしょうか。


次は1955年のモノラル録音の方です。

            グールド:ゴルドベルク変奏曲1955年モノラル

1981年の演奏に比べ、かなり趣が違うように感じました。
曲によっては別の作品であるかのように耳に響きます。
全体的に可憐な愛らしさを感じさせてくれる「ゴルドベルク」でしょうか。
1981年の録音よりも心なしか瑞々しさ、初々しさがあるようで
1981年のほうでは「活気」として感じられた旋律も
こちらの演奏では少なからず荒々しさも感じられてしまいました。


大のお気に入りの仲間になった「ゴルドベルク変奏曲」。
耳を傾けるごとに親しみを感じ
他のピアニストでも聴いてみたい作品になりました。
種々の編曲もあるそうですが
特に弦楽三重奏、弦楽合奏の編曲を早く聴いてみたい思いに駆られます。


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Comment

Re: ゴルドベルク良いですねぇ

burleskeさま、こんばんは
コメントをありがとございます。

こちらのBox、気に入りました。
「ゴルドベルク」って素敵な作品ですね。
81年盤、本当に良いですね。
81年のディスクですが、そうなんですよね。とても取り出しにくいのです。
ジャケットが見開きになっている所に加えて、余裕がない所為か
やっと取り出す、という感じで・・・。

「ゴルドベルク」にとても魅了されましたので続いて
「平均律」を聴き始めてみました。
burleskeさまが以前アドヴァイスをくださいましたように
一度に全曲を聴くのではなく・・・。肩の力を抜いて耳を傾けています。
目(耳)から鱗、の心境です。

brleskeさまの記事を拝読させていただくことがなかったら
グールドのBoxは今も迷っていたと思います。
本当にありがとうございました!
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.01/20 19:46分
  • [Edit]

ゴルドベルク良いですねぇ

luminoさま、こんばんは。

早速クールドのバッハ・コレクション購入されたのですね。
グールドのバッハには独特の魅力があって、聴き惚れてしまいますね。
《ゴルドベルク》は55年盤、81年盤、どちらも面白いですけど、僕も81年盤の方がまろやかで味わい深くて気に入ってます。

ところで、81年盤のディスク、取り出しにくくないですか?
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.01/19 20:36分
  • [Edit]

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