♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.180 バッハ:「平均律クラヴィーア曲集」 第2巻 by リヒテル 

過日、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」第1巻に続き第2巻を
リヒテルの演奏だけですが聴いてみました。
演奏に関しての感想は一言・・・素晴らしい演奏と思います。

「平均律」の第1巻はお気に入りになりましたが
第2巻は各曲の個性がはっきりとしているようで
こちらもお気に入りに・・・第1巻以上かも知れません。


            リヒテル:「平均律クラヴィーア曲集」全曲
               (HMV)平均律クラヴィア曲集全曲 リヒテル

                  スヴャトスラフ・リヒテル(P)

                (録音:1972-73年 ザルツブルク
                          クレスハイム宮殿)



「平均律クラヴィーア曲集」第2巻は
バッハが最晩年に取り組んだ作品とのことで1744年に完結したそうです。
第2巻の中の一部には以前に作曲されたものを含んでいると思われるそうです。

バッハは1723年にケーテンの宮廷楽長を辞し
ライプツィヒのトーマス・カントル兼ライプツィヒ市音楽監督に就任し
新しい地位の職責のためにクラヴィーア音楽の作曲から遠のいていたようです。
1726年頃からは再びクラヴィーア音楽の作曲に戻り
その成果は「クラヴィーア練習曲集」として実を結んだようです。
「クラヴィーア練習曲集」に含まれる最後の「ゴルドベルク変奏曲」の出版の
2年後である1744年に「平均律クラヴィーア曲集」の第2巻が完結したそうです。


曲を聴いての飛び飛びの感想になりますが。

第1巻の48曲と第2巻第1-13曲には共通する趣を感じましたが
第2巻の後半、第14-24曲では少々、異なる印象を受けました。


簡素で素朴な美しさ、荘重な趣が漂う第1曲目。
この曲のプレリュードにはケーテン時代に書かれたと思われる17小節の
原型が残っているとのことです。
また、フーガについてはリーマンと言う人は「罪なき戯れ」と評しているそうです。

第1曲目から気に入ってしまい、この曲ばかりをリピート。
先に進まなくなってしまいました。
嘗ては、「解らない、難解」で先に進まず頓挫でしたが
今回はその逆の現象に捕らわれてしまいました。
このままですと、別の意味での頓挫の繰り返しになってしまいますので
リピートを解除して思い切って次の第2曲目に。

第2曲目の穏やかで静かな調べに惹かれてしまいます。
フーガにも心を惹き込まれます。

印象深かった第5曲。
耳にしたことがあるような旋律・・・と思いつつ聴いておりました。
躍動するような活力を感じ爽快な気分に。
この曲はバッハの管弦楽組曲の祝祭的な輝かしさを持つとのことです。

第10曲のリズミカルな旋律も耳を楽しませてくれます。


さて、第14曲から終曲の第24曲までは「平均律」の各曲のうちでは
最も気に入っている曲になりました。
第2巻の第1曲から惹き込まれていたリピート熱(?)がこの第14曲で再燃。

第14曲から終曲の第24番を聴いていて連想した言葉として
  流麗、夢幻的、朴訥、深遠 でした。

第17曲は高貴な美しさとでも言うのでしょうか。
流麗なピアノの調べ・・・虜になります。
この曲のフーガの後半、第24小節からは前半より20年後に
追加をして作曲されたとのことです。

第18曲、弾むようなピアノが奏でるユーモアを感じさせる旋律には親しみを。
フーガでは一転しての穏やかさ。
第2巻では第22曲とともに演奏時間が10分を超える曲で聴き応えも感じます。

第19曲は第18曲とは反対に第2巻では演奏時間が最も短い曲のようですが
簡潔で穏やかなプレリュード、勢いづくフーガ。
楽しく耳に伝わります。

第20曲のプレリュードでは虚空に漂う音の調べでしょうか。
神秘的な趣を感じ、またまた耳を奪われてしまいます。

第22曲のプレリュードのおおらかさ
そしてフーガでの力強さ
スケールの大きさを感じさせられます。

最後の第24曲は
平均律の中では異色の趣を感じてしまいます。
解説によると 
 偉大な曲集の最後を飾る曲としては物足りない
との旨の記述がありましたが
知識のない私には物足りなさなどはまったく感じることがありません。
フーガは聴いていて楽しい気分にさせてくれました。

一曲一曲、多彩な印象を受ける第2巻です。


「平均律」がこれ程までに美しいと感じ入るばかりです。
リヒテルのピアノに改めて魅了されています。
第1巻では感じられなかったのですが
第2巻を聴き、各曲からリヒテルのピアノが紡ぎ出す旋律は
虚空に舞う美しいピアノの調べとして感じられます。


云十年振りに、初めて全曲を聴き通すことができた「平均律クラヴィーア曲集」。
脳裏から離れることがなかった作品で頓挫の繰り返しでしたが
やっと溜飲が下がった思いです。
それにしても、耳を傾ければ傾けるほど
どの曲も深い魅力を湛えていることに今更ながら気付きました。

全曲を聴き終えて、一生の伴侶になる作品の一つとなってくれました。
万年クラシック音楽ビギナーの私は
あまりにも深い感銘を受け過ぎて気障な言い方になりますが
人生の時間が豊かになり、生きる喜びにも通じます。 


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Comment

Re: 第二巻17番フーガ

urasさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

「平均律」をヒューイットの演奏で以前から聴いてみたかったのですが
実現しないまま数年が経ってしまいました。
第2巻の17曲目は気に入っている曲ですし
いつか「平均律」全曲をヒューイットで聴くことができたら、と思っています。
グールド、コープマン、フィッシャーなどでも聴いてみましたが
やはり、リヒテルが・・・とても素晴らしいと感じています。
機会がありましたら是非、リヒテルの演奏でお聴きくださいませ。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.07/17 19:32分
  • [Edit]

第二巻17番フーガ

リヒテルじゃなくて、ヒューイットの演奏ですが、二巻の17番のフーガ導入部で、ハッとさせられましたね。横浜駅から本厚木駅まで歩いているさなか、ためこんでいたyoutuveの音のみイヤホンつっこんで「消費」していましたが、ちょうど引地川に沿った桜並木のところで、この曲が響いてきまして、突然天女様が舞い降りたような音!でしたね。リヒテルでも聴いてみたいです。
  • posted by uras
  • URL
  • 2014.07/17 10:41分
  • [Edit]

Re: リヒテルの《平均律》は凄いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

リヒテルの「平均律」は本当に良いですね。
グールドの方が後回しになってしまいましたが楽しみに聴いてみます。

コメントを拝読してリヒテルのライブ録音があることを初めて知りました。
とても聴いてみたくなりましたが現在入手困難とのことで残念極まりない思いです。
でも、諦めきれないので時々ショップ・サイトをチェックしてみることにしますね。

今回、無事(?)に「平均律」全曲を聴くことができましたのも
burleskeさまのアドヴァイスとグールドのバッハ・エディションの記事を拝読させていただき
入手をしたことがキッカケでした。
この作品の素晴らしさを知ることができたのもburleskeさまのお陰です。
改めてありがとうございました!
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.02/10 19:51分
  • [Edit]

リヒテルの《平均律》は凄いですね

リヒテルの《平均律》の深遠な表現には、他では聴けない魅力があって、引き込まれてしまいますよね。
軽やかでリズミカルなバッハも好きですが、やはりリヒテルの《平均律》は別格ですね。

ところで、リヒテルの《平均律》には、他に1973年のインスブルックでのライヴ録音もあって、こちらの方がピアノのタッチが明確に聴こえます。
ても、残念ながらインスブルック・ライヴのディスクは現在入手困難なようです。
聴き比べてみると、セッションとライヴの違いもあって、面白いんですけどねぇ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.02/09 22:05分
  • [Edit]

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