♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.183 J.S.バッハ(シトコヴェツキー編曲):「ゴルドベルク変奏曲」弦楽合奏版と2種の弦楽三重奏版

昨日は当地も春一番だったそうで強風に見舞われました。
クラシック音楽界には寂寥の風が吹いているようで
馴染み深い音楽家の訃報が続くこの頃。
2月22日にはサヴァリッシュ氏。
26日にはマリー・クレール・アラン。
そして 28日にはヴァン・クライバーン。


遥か昔々、クラシック音楽で初めて求めたLPの思い出です。
ピアニストの名前さえ知らなかった当時。
僅かなお小遣いを手にしてレコード店の店頭にあった一枚のLPを求めました。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とのカプリング。
クライバーン、ライナー指揮&シカゴ交響楽団でした。

初めて求めたLPは今でも思い出深い宝物。
初めて部屋に流れるベートーヴェンの「皇帝」。
当時の再生装置は中古で求めた安価な物。
決して良質の音ではなかったのですが
それでも今、思うと流れてきたクライバーンの弾く「皇帝」は
素晴らしい夢の世界のような出来事でした。

余儀ない事情にて云十年間、音楽鑑賞の時間も持てなくなり
時代はLPからCDに移行をしていました。
音楽に目を向ける時間的、精神的余裕に恵まれた頃に
クライバーンの名前が目に留まりました。
懐かしさに駆られ同曲をCDでも買い求めたものでした。
クライバーンはクラシック音楽への第一歩、扉を開いてくれたピアニストでした。
氏の当時のLPを見れば、遥か昔にも拘らず思い出は鮮明に浮かびます。
そのレコード店とのお付き合いが云十年続くとは当時は予想もしないこと。
古き良き時代・・・の思い出と
クライバーンのベートーヴェンのピアノ協奏曲が重なり合います。
近年、長い間お世話になったレコード店も閉店し
クライバーンも去り
こうして一つ一つ、お一人お一人・・・消え行く時の流れ
寂しさを感じるばかりです。


さて最近、お気に入りの作品になったJ.S.バッハの「ゴルドベルク変奏曲」。
ドミトリー・シトコヴェツキー編曲で3種の演奏で聴いてみました。
弦楽合奏版はニュー・ヨーロピアン・ストリングスの演奏で
弦楽三重奏版はアマティ弦楽三重奏団と
ラクリン、マイスキー、今井信子の2種の演奏です。


編曲では一番のお気に入りになった弦楽合奏版です。

               ゴルドベルク変奏曲(弦楽合奏版)
                      by
              ニュー・ヨーロピアン・ストリングス

               ゴルドベルク変奏曲(弦楽合奏版)byニュー・ヨーロピアン・ストリングス

             J.S.バッハ:ゴルドベルク変奏曲BWV.988
               (弦楽合奏版:シトコヴェツキー編)

               ニュー・ヨーロピアン・ストリングス
               ドミトリー・シトコヴェツキー(コンサート・マスター)
               (録音:1993年10月 ハンブルク
                   フリードリヒ・エーベルト・ハレ)


ニュー・ヨーロピアン・ストリングスは初めて耳にする演奏団体でした。
コンサート・マスターが編曲者自身のドミトリー・シトコヴェツキーであることも
初めて知った次第です。

弦楽三重奏版と聴き比べ弦楽合奏版では勿論の事ながらスケール感もあり流麗。
軽やかに、伸びやかに奏でられる調べ。
曲によりコントラバスの重低音の響きは重厚な作品の印象も。

第1曲目の「アリア」のヴァイオリンの調べには感涙の心持です。
30曲の「変奏曲」も、各々の個性が伝わって来るようで時間を忘れます。
弦楽合奏で聴く「ゴルドベルク変奏曲」は
爽やかで優雅なひと時を醸し出してくれるようです。
編曲ではこの弦楽合奏版がとてもお気に入りになりました。
原曲よりも・・・気に入ってしまったかも。

シトコヴェツキーはグールドの「ゴルドベルク変奏曲」に感銘を受け
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの弦楽三重奏曲に編曲したものを
グールドに捧げたとのことです。
1984年録音のシトコヴェツキー(Vn)、ジェラール・コセ(vla),ミッシャ・マイスキー(vc)
との弦楽三重奏版は好評だったそうです。


シトコヴェツキーに関しても無知ですので覚書として。
アゼルヴァイジャンにおいて1954年9月27日に誕生した旧ソ連の
ヴァイオリ二スト兼指揮者。
父親はヴァイオリニストのユリアン・シトコヴェツキー
母親がピアニストのベラ・ダヴィドヴィチとのこと。
1958年に父親の急死を経て、1977年9月11日(22歳)にニューヨークに亡命。
ジュリアード音楽院に入学したそうです。



弦楽三重奏版になります。
先ずはアマティ弦楽三重奏団です。

              ゴルドベルク変奏曲(弦楽三重奏版)
                       by
                  アマティ弦楽三重奏団

               ゴルドベルク変奏曲(弦楽三重奏版)アマティ弦楽三重奏団

               J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
                 (シトコヴェツキー編曲弦楽三重奏版)
             
                   Gill Sharon(vn)
                   Ron Ephrat(Vla)
                   Alexander Hulshoff(Vc)

                    (録音:1999年 )


あまり期待をしないで求めた超廉価盤です。
第1曲目が鳴り始めた瞬間に魅了される演奏。
ヴァイオリンが静かに奏でる第1曲目の「アリア」。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの三者がお互いを思い遣るかのような
温かな雰囲気が感じられる演奏のように思います。
伸びやかな愛らしさ、穏やかさ
包み込んでくれるような優しい3種の弦楽器が奏でる調べは
気分を解してくれるようです。
清々しい微風のように伝わってきます。
私にとっては安息を与えてくれる「ゴルドベルク」になりました。



              ゴルドベルク変奏曲(弦楽三重奏版)
                      by
                ラクリン、マイスキー、今井


               ゴルドベルク変奏曲(弦楽三重奏版)


                ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン)
                今井信子(ヴィオラ)
                ミッシャ・マイスキー(チェロ)

               (録音: 2006年2月 ドレスデン、ルカ教会)
 

ショップ・サイトの記載によると
マイスキーは弦楽三重奏版を1984年にシトコヴェツキー、ジェラール・コセと
録音をしていたそうです。
22年振りの再録音になるとのこと。

期待をしていたディスクでした。
が、演奏開始早々「アリア」でのヴァイオリンに「?」の連発です。
感情移入をし過ぎ?
誇大に表現されるような不自然な感じを抱いてしまいました。
聴き進むうちに次第に気にならなくなってきましたが。

山あり谷あり、の人生の縮図のような演奏でしょうか。
各曲のコントラストが克明に感じられるようです。
幾度か聴いているうちに魅力を感じてきました。
前述のアマティ弦楽三重奏団とは対照的に
緊張感のある演奏のように感じられ身の引き締まる思いがします。
こちらの演奏もまた一つの魅力を感じます。


「コルドベルク変奏曲」は楽器を問わずに魅せられるようになりました。
殊に弦楽合奏版は素晴らしく
弦楽三重奏版のアマティ・トリオの繰り返し聴きたくなる魅力。
こちらの編曲を聴いて「ゴルドベルク変奏曲」に対する認識が
新たになったように思います。


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Comment

Re: 《ゴルトベルク変奏曲》弦楽合奏版、面白そうですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

編曲された弦楽合奏版は大のお気に入りになりました。
朝からずっと今でも聴いている、と言うか室内に絶え間なく流れています。
日常に潤いを与えてくれるようです。
アマティの弦楽三重奏版も同様で。

どうも、バッハに嵌ってしまっていて・・・。
事の始まりは、グールドのバッハ・エディションでしたので
購入を迷っていた際にburleskeさまの記事を拝読させていただき決心が付いたのですから
グールドのバッハ・エディションに出合ったことは大きな変化になりました。
「ゴルドベルク」「平均律」にも目覚めることもできましたし。
音楽の世界が広がってきたように感じています。
ありがとうございました!

エマーソンSQの「平均律」がお手元に届いたのですね。
burleskeさまのご感想は?楽しみにしております。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.03/03 19:40分
  • [Edit]

《ゴルトベルク変奏曲》弦楽合奏版、面白そうですね

《平均律》の弦楽四重奏版に続いて、これも面白そうな編曲ですね。
どうも、バッハの鍵盤楽器作品は弦楽器と相性が良いみたいですね。
エマーソンSQの《平均律》を購入したので、まずはそちらから聴いてみたいと思います。
ちなみに、チェンバロ演奏での《ゴルトベルク変奏曲》では、シュタイアーが面白かったですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.03/02 21:54分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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