♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.186 R.シュトラウス:「アラべラ」全曲 by ショルティ&ウィーン・フィル

R.シュトラウスのオペラは聴いてみたいとの思いを抱きつつも
今迄一度も聴いたことがありませんでした。
「サロメ」や「エレクトラ」の内容にたじろいでしまい
長年、怖いオペラの作曲家のイメージを抱いていました。
ですが、R.シュトラウスのオペラはとても気になる存在として今日に至りました。

ブログを拝読させていただき興味を抱いた「アラべラ」。
ブログ記事を拝読し オペラの内容も「怖い」ものではなく至って面白そうでした。
初めて聴くR.シュトラウスのオペラは「アラべラ」になりました。

第1幕早々で脱落です。
どうも掴みどころがなく・・・。
諦めきれずに日数を置いて再び挑戦を・・・鑑賞が闘い(?)の様相を呈してきたようです。



                  R.シュトラウス:「アラべラ」
                       by
                ショルティ&ウィーン・フィル


               (HMV)『アラベラ』全曲 ショルティ&ウィーン・フィル、デラ・カーザ


               R.シュトラウス:歌劇「アラベラ」Op.79 全曲

                アラべラ:リーザ・デラ・カーザ(S)
                ズデンカ:ヒルデ・ギューデン(S)
                 マンドリカ:ジョージ・ロンドン(Br)
                ヴァルトナー伯爵:オットー・エーデルマン(B)
                アデライーデ:イーラ・マラニウク(A)
                マッテオ:アントン・デルモータ(T)  他


                   サー・ゲオルク・ショルティ指揮
                   ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
                  ウィーン国立歌劇場合唱団
 
                  (録音:1957年5、6月  
                      ウィーン、ゾフィエンザール
                      ステレオ、セッション)



この作品の副題は「抒情的喜劇」とのことです。
オペラでは声楽陣に耳を奪われることが多いのですが
会話が主体となっているとのことでアリアは少なく
関心が向くのは寧ろオーケストラの方です。


「アラべラ」はシュトラウスとコンビであったホーフマンスタールとの
最後の作品になったそうです。

                  19歳のホーフマンスタール
              (ドイツWiki)Hugo von Hofmannsthal
                   Hugo von Hofmannsthal
                 (1874年2月1日-1929年7月15日)


シュトラウスは1927年に手掛けていた「エジプトのヘレナ」が9月下旬に完成するので
軽い一幕もので音楽付きで語りが主体となる作品を書きたい旨の書簡を
ホーフマンスタールに宛てたそうです。
ホーフマンスタールは2年前の草稿「伯爵と御者」及び
1910年出版の「ルーシドル」を基にして「アラべラ」を書くことにしたとのことです。
「ルシードル」の中心人物は男装の娘だったそうですが
「アラべラ」では男装の娘に当たるツデンカは脇役になり
姉のアラべラが前面にでているとのこと。
台本はシュトラウスの要求を容れつつ1928年クリスマスに出来上がり
修正を加え翌年7月10日に完成をしたそうです。
ホーフマンスタールはその数日後に世を去ったとのこと。


この作品の舞台の一つとなっている謝肉祭の舞踏会、フィアカー・カーニバルですが
ウィーンでは謝肉祭恒例の舞踏会とのことです。
第2幕のフィアカー・カーニバルはフィアカ―(馬車)の持ち主とその家族によって
催されていたそうで1788年に始まり1880年頃は最高潮だったそうです。
第2幕に登場するフィアカ―・ミリは実在の女性で本名は
エミリー・トレチェク(1846年-1889年)とか。
彼女はフィアカ―舞踏会の庇護者で、中心的な存在でもあったとのことです。

この作品で唯一度、第2幕に登場するフィアカー・ミリ。
フィアカ―・ミリ役は Mimi Coertse との記載があります。
マンドリカこそが自分にとっての真の人であることを確信したアラべラと
マンドリカが永遠の愛を誓った後に登場するフィアカー・ミリは
アラべラに花束を捧げ場を盛り上げ
「ウィーンの殿方を心得ていらっしゃる」と歌う場面は合唱も加わり
陽気で華やか・・・過剰な位に。
Mimi Coertse のソプラノが素晴らしいというよりも
その陽気さが妙に印象に残ってしまいました。


【作曲】1929-32年
    第1幕、1932年3月6日、第2幕6月6日、第3幕10月12日に完成。
【初演】1933年7月1日 ドレスデン・ザクセン国立歌劇場
    クレメンス・クラウスの指揮
【台本】フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
【構成】3幕 
【時と場所】1860年、謝肉祭の夜のウィーンのホテルと舞踏会場
【主な登場人物】
  ヴァルトナー伯爵:退役騎兵大尉
  アラべラ:没落貴族令嬢
  ズデンカ:その妹
  マンドリカ:クロアチアの若者、資産家の甥
  マッテオ:狙撃士官

【あらすじ】(山田治生他編:「オペラガイド」より引用)

破産寸前の没落貴族ヴァルトナー伯爵だが見栄を張ってウィーンでホテル暮らし。
二人の令嬢アラべラとズデンカのうち妹のズデンカは男の子として育てられている。
伯爵の望みはアラべラが資産家と結婚すること。
士官マッテオはアラべラを愛するが、彼女にその気はない。
逆にズデンカはマッテオを愛している。
アラべラのもとに資産家の甥マンドリカが現れた。
舞踏会(謝肉祭恒例のフィアカー・カーニバル)で二人は正式に紹介される。
娘時代の最後にと皆でワルツを踊るアラべラ。
絶望するマッテオ。
姉想いのズデンカは
マッテオに姉の部屋の鍵と偽って自分の部屋の鍵を渡す。
立ち聞きしたマンドリカはアラべラの不貞と勘違いする。
愛を交したマッテオが部屋を出てくると、そこには彼を冷たくあしらうアラべラ。
彼は状況が理解できない。
マンドリカはアラべラを激しくなじる。
ズデンカはすべて自分がやった、と真実を告白。
マンドリカは自分を恥じ、姉は妹の愛の力を讃える。
誤解は解けた。
アラべラは泉の水を婚約者に捧げるマンドリカの故郷の風習に従ってグラスを差し出す。
水を飲み干したマンドリカはグラスを床に叩き付け、二人は永遠の愛を誓う。

                                  (幕)



登場人物で関心を引かれたのはズデンカです。
ズデンカ役のヒルデ・ギューデンの愛らしく優しさを感じさせられる声質には
和まされます。

このオペラ中で最も重要な音楽に一つはアラべラの有名な独白で
エレマー伯爵への想い
第1幕でアラべラがエレマー伯爵への想いを歌う≪私のエレマー≫とのことです。

アラべラの気高く真摯な人格が表現されているとのことです。
アラべラ役のデラ・カーザの声質は適役でしょうか。
唯一このオペラで耳を奪われた歌はアラべラの≪私のエレマー≫でした。


寄り道になります。
デラ・カーザは最近逝去されたと記憶していました。
昨年12月10日、93歳でお亡くなりになられたようですね。
プロフィールを読むとR.シュトラウスやモーツァルトを得意としていたとのこと。
1946年に「アラべラ」のズデンカ役が成功への架け橋となったようです。
1974年ウィーン国立歌劇場でアラべラ役を歌った年に引退を発表し
34年間の活動に終止符。
「アラべラ」に始まり、「アラべラ」で歌手活動に幕を閉じたデラ・カーザにとっては
「アラべラ」は因縁の深い作品だったようですね。


さて、初めて聴いたR.シュトラウスのオペラ。
ショルティ指揮、ウィーン・フィルのお陰で
聴き終えることができたような気もしています。


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Comment

Re: 《アラベラ》いかがでしたか?

burleskeさま、こんばんは。

そうなのですよね、アリアらしいアリアがなくて・・・加えて親しみやすい旋律もなく。
悪戦苦闘をしていた「アラべラ」ですが、無事に最後まで聴くことができました。
デラ・カーザ、やはり良かったです。
> ワーグナーの楽劇の延長線上だと思って聴くと、けっこう馴染みやすいかも?
そうかも知れませんね。
まだまだ、馴染むとまではゆかずの状態です。

「ばらの騎士」も聴いてみたい作品ですね。
クライバー盤とカラヤン盤のご紹介をありがとうございます。
どちらのするか、迷いそうです。
「ばらの騎士」の他にシュトラウス最後のオペラになった「カプリッチョ」を今回知りました。
内容に興味が湧きました。
卵が先か、鶏が先か、ではないですが・・・「最初に言葉、次に音楽か」という内容がとても興味深く思われました。
最初に音楽重視派ですので、シュトラウスのオペラへの道のりはやはり遠いかも知れませんね。

今回「アラべラ」を聴くことができたのもブログのお陰です。
ブログがなかったら、きっとシュトラウスのオペラを聴く機会もなかったと思います。
「アラべラ」の記事、ありがとうございました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.03/24 19:43分
  • [Edit]

《アラベラ》いかがでしたか?

《アラベラ》お聴きになられましたか。
劇と歌が一体化していて、アリアらしいアリアがないので、イタリア・オペラを聴き慣れた耳には取っ付きにくいかも知れませんね。
ワーグナーの楽劇の延長線上だと思って聴くと、けっこう馴染みやすいかも?

やっぱりデラ・カーザとギューデンが良いですよね。ウィーン・フィルの響きも魅力的で、古き良きウィーンの香りが漂ってくるようです。

次の挑戦は《ばらの騎士》でしょうか?
以前紹介したクライバー盤の他ではカラヤンの旧盤も良いですよ。シュヴァルツコップの元帥夫人とルートヴィヒのオクタヴィアンが素敵です。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.03/23 21:22分
  • [Edit]

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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