♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.198 J.S.バッハ:「フランス組曲」より第5番 by ガブリーロフ

云十年が経過しても万年クラシック音楽ビギナーの私にとって
CD購入の際の指標は諸先輩方のブログ記事
そして
Emi Inspration レーベルのディスクです。
作品より抜粋されたものが収録されているのですが
聴いて気に入った作品の全曲収録されているディスクを求める際の参考にしています。
入手前の視聴盤という感じでしょうか。
初めての作品との出合いの機会ともなり
新発見もあり、また聴き応えもあります。
価格も廉価盤を通り越して超廉価ですのでとても助かっています。

過日、このレーベルの「バッハ・コンチェルト・アダージョ」を求めてみました。


              「バッハ・コンチェルト・アダージョ」より
             フランス組曲第5番ト長調 BWV816


               バッハ・コンチェルト・アダージョbyガヴリーロフ

                       (収録曲)

                       J.S.バッハ
            ピアノ協奏曲 BWV.1056~第2楽章:ラルゴ
            ピアノ協奏曲 BWV.1052~第2楽章:アダージョ
            ピアノ協奏曲 BWV.1053~第2楽章:シチリアーノ
            ピアノ協奏曲 BWV.1055~第2楽章:ラルゲット
            ピアノ協奏曲 BWV.1054~第2楽章:アダージョ・エ・ピアノ・センプレ
            ピアノ協奏曲 BWV.1057~第2楽章:アンダンテ
            ピアノ協奏曲 BWV.1058~第2楽章:アンダンテ
 
                 アンドレイ・ガヴリーロフ(P)
                 ジョン・コンスタブル(Cemb)
                 サー・ネヴィル・マリナー指揮
                 アカデミー室内管弦楽団

            フランス組曲第5番 BWV.816~第1曲:アルマンド
            フランス組曲第5番 BWV.816~第3曲:サラバンド
 
                 アンドレイ・ガヴリーロフ(P)

            ヴァイオリン協奏曲 BWV.1041~第2楽章:アンダンテ
            ヴァイオリン協奏曲 BWV.1042~第2楽章:アダージョ
            ヴァイオリンとオーボエのための二重協奏曲 BWV.1060~
                           第2楽章:アダージョ
 
                 フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)
                 二ール・ブラック(Ob)
                 ジェフリー・テイト指揮
                 イギリス室内管弦楽団



有名な曲ばかりの抜粋盤ですがとても気に入っている一枚です。
最近、J.S.バッハを聴くことが多くなっているような・・・。
作品によりますがバッハの音楽は音楽の方から心に近付いてきてくれ
気が付くと旋律がすっかり心奥に根付いていることが多くなりました。
旋律は空気の一部のようになり室内を浮遊しているようです。


さて「フランス組曲」ですが
聴くのは初めての作品かと思っていました。
聴いていて耳に馴染み深い曲の一つであることに気付きました。
有名な旋律ですし耳にする機会は多かったようです。
いつもの事ながら自分の無知で曲のタイトルを知らなかっただけだったようです。


                Manuskript der Gavotte aus Suite Nr. 5, hier in der Frühfassung
        (組曲第5番から第4曲のガヴォットの原稿)

バッハは18世紀になり「フランス組曲」と呼ばれるようになったクラヴィーア用の
組曲 BWV812-817 の6曲を書いているそうです。
作曲の時期については明確には不明とのことですが
先妻を失くしたバッハが1772年頃にアンナ・マグダレーナ・ヴィルケと再婚後に
作曲されたものと推定されるとのことです。
新しい妻、アンナ・マグダレーナを喜ばせるために作曲された作品でもあるそうです。

この作品が作曲された時期は
ケーテン時代が終わりライプツィヒ時代に移行する頃で
クラヴィーア独奏曲や合奏曲に創作の主力を注いでいた時期だったそうです。

タイトルの「フランス」という名については誰が付けたのかは不明とのこと。
この組曲の軽やかで優雅な感じはフランス的な感覚に近いものがあり
フランス組曲」と名付けられたそうです。
バッハ自身はフランスに行ったことはなかったそうですが。


収録されている作品ではすべてがお気に入りに。
7曲あるバッハのピアノ協奏曲 Bwv1052-1058 の各第2楽章も良いですね。
最も気に入った曲は
バッハ「フランス組曲」の第5番から抜粋された第1曲と第3曲。
第1曲の愛らしい軽やかさも好ましく感じられましたが
第3曲のサラバンドは大のお気に入りになりました。

   第1曲 アルマンド Allemande
   第2曲 クーラント Courante
   第3曲 サラバンド Sarabande
   第4曲 ガヴォット Gavotte
   第5曲 ブーレ Bourrée
   第6曲 ルール Loure
   第7曲 ジーグ Gigue

ピアノはアンドレイ・ガブリーロフ
ガブリーロフの演奏は初めて聴くものですが好感を抱きました。
ショップ・サイトでガブリーロフについて次のように紹介されています。

 「1955年にモスクワで生まれ、1974年にチャイコフスキー国際コンクールでの優勝、
  大ピアニストであるリヒテルの代役としてザルツブルク音楽祭への
  出演における賞賛から始まった国際的な演奏活動。
  若きヴィルトゥオーゾが その政治的な言動により当局から
  国外に出ることを禁じられたのが1979年、
  ゴルバチョフ体制に転じる直前まで政治的な多くの制約の時代、
  ガヴリーロフが集中的に取り組んだバッハの鍵盤曲を代表する名演奏の復刻です」


ガブリーロフは殊更に自己主張をするのではなく
無心になって音を紡ぎ出しているように感じます。
一音一音に慈しみを込めているような趣が伝わってきます。
ガブリーロフの指先から生まれる旋律の優しさ、温かさ。
その演奏に聴き入ってしまっている日々です。
彼のピアノでバッハのピアノ協奏曲を聴いてみたい思いです。

前後しますが、大のお気に入りになった「フランス組曲」第5番の第3曲。
耳を傾ける度に多々の想いが脳裏に浮かび上がります。
この旋律は日常生活で感じる 喜怒哀楽 の感情を増幅してくれたり
或いは半減してくれるように思いました。

「喜」と「楽」では喜びや楽しみの感情を増幅してくれるようです。
「怒」に関しては旋律に耳を傾けるうちに怒りの感情が徐々に緩和されるようで。
「哀」では、逝き去ったものへの哀切の想いが連想されます。
聴く毎に悲しみは薄れ 気が付けば「哀」の感情は消失し
いつしか「憩」の感情に。
その「憩」は益々増幅してゆくようです。
心情に強く語りかけてくれる旋律。
幸福感を抱かせてくれる旋律のように感じられます。

この旋律の簡素な穏やさの中には
優しさと温もりが満ち溢れているようです。
不思議な力と魅力を感じつつ飽きることなく
いつまでも耳を傾けていたくなります。

この曲に自分なりにタイトルを付けるとしたら
幸福感を川の流れに例えて・・・気障ですが「幸せのせせらぎ」でしょうか。


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Comment

Re: フランス組曲はあまり馴染みがないのですが

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

私も今迄馴染みのなかった「フランス組曲」でした。
レオンハルトのチェンバロのディスクは一昔前頃にディスクを求めたものがありましたので、第5番だけを今回改めて聴いてみましたが・・・聴き直しても・・・。
こちらもまたburleskeさまもお持ちのグールド。
初めてグールドで聴いてみたのですが・・・。
レオンハルトもグールドも硬質でガブリーロフから受ける曲の優しさ、温もりなどが伝わってきませんでした。
残念ながら機械的な演奏としか伝わってこなくて。

ヒューイットの演奏はお気に入りになられたようで
聴きたい、と願いつつまだヒューイットのディスクを求めることなく、です。
この作品に限らずいつかは聴いてみたいピアニストなのですが。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.07/01 20:03分
  • [Edit]

フランス組曲はあまり馴染みがないのですが

バッハの鍵盤作品、《平均律》と《パルティータ》はそれなりに聴いているのですが、《フランス組曲》となると、まだあまり馴染みがありません。
グールドとヒューイット、それにチェンバロの演奏でレオンハルト盤を一応持っているんですけど。
とりあえず第5番をグールドとヒューイットで聴いてみましたが、ヒューイット盤が温かみのあるチャーミングな演奏で気に入りました。
ガブリーロフは聴いたことあるはずなんですが、あまり演奏の印象が残っていません。
今度ディスクを探して、改めて聴いてみたいと思います。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.06/30 21:00分
  • [Edit]

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