♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.199 ブラームス:「ピアノ五重奏曲」 by ルービンシュタイン&グァルネリ四重奏団

過日ブログ仲間の御方のブラームスのピアノ四重奏曲第3番および
ピアノ五重奏曲を田部京子&カルミナ四重奏団の演奏での記事を拝読しました。
まだ、ブラームスのピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲を聴いたことがありませんでしたので
是非、聴いてみたくなりました。
ピアノ四重奏曲第3番から聴きたく思いましたが
先ずはピアノ五重奏曲から聴いてみました。
ルービンシュタインのピアノ、グァルネリ四重奏団の演奏です。

ブラームスピアノ五重奏曲はディスクを持っていないと思っていましたところ
ブログ仲間の御方がルービンシュタイン・コンプリート・アルバム・コレクションに
収録されていると教えてくださり早速聴くことができました。
ルービンシュタインのアルバム・コレクションには
ブラームスのピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲も収録されており
全曲を聴くことができる旨をご教示くださいました。
これから、一曲づつ聴いていくことが楽しみになりました。

それにしてもBoxセットで求めると収録曲が覚えきれません。
Boxセットに限らず手持ちのディスクと同じものを求めてしまうことも。
ディスクのリストを作成しなければ、どうにも・・・。
LP時代には求める都度、作成リストに記入をしていたものでしたが。
CDになってからは、「そのうち、そのうちに」と先延ばしをしているあいだに
にっちもさっちも行かない状態に・・・どうすればよいものやら?の状態です。
かと言って所有ディスク数は多くはなくのですから私の脳の記憶容量が少ないようで。



      ルービンシュタイン:コンプリート・アルバム・コレクションより
          ブラームスピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34


               ルービンシュタイン コンプリート・アルバム・コレクション


               アルトゥール・ルービンシュタイン(P)
               グァルネリ四重奏団

                  (録音:1966年)

       第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ ヘ短調 4分の4拍子
       第2楽章:アンダンテ・ウン・ポーコ・アダージョ 変イ長調 4分の3拍子
       第3楽章:スケルツォ アレグロ ハ短調 8分の6拍子
       第4楽章:ポーコ・ソステヌート~アレグロ・ノン・トロッポ ヘ短調


1862年から作曲に着手され紆余曲折を経て完成されたのが1864年だそうです。
ピアノ五重奏曲の形として最終的に完成したこの年
ブラームスは31歳頃でしょうか。
ブラームスが唯一残したピアノと弦楽器のための五重奏曲で
創作第2期の一つの頂点を作る力作となっているそうです。
ピアノ五重奏としての公開初演は1868年3月24日にパリのエラール音楽堂にて
行われたそうです。

ブラームスは1862年6月8日~10日までケルンで開催されたライン音楽祭に出席し
その後にクララ・シューマンの家族の住居近くのミュンスターに2週間滞在したそうです。
ピアノ五重奏曲はその滞在期間中に作曲されたとのことです。

初めは2挺のチェロによる「弦楽五重奏曲」として作曲に着手したそうです。
最初の3楽章は1862年8月29日にクララ・シューマンの手に渡っており
第4楽章の批評についてクララは12月18日にブラームスに書簡を送っていたそうです。

ブラームスが20歳の頃に知り合い生涯を通じて交友関係のあったヨーゼフ・ヨアヒム
それ以前の11月にスコアを入手しブラームスに次のように書き送ったとのことです。

 「この曲は確かに最も重要な曲で、男性的な力と活気に満ちている。
  この作品は難しい。そして私は精力的な演奏でなければ
  不明瞭に響くことを 心配している・・・」


              Joseph Joachim, 1867.
              1867年 若き日のヨーゼフ・ヨアヒム
              (1831年6月28日-1907年8月15日)


またヨアヒムは翌年1863年1月末に再度書簡を送り改訂を仄めかし
4月5日の書簡では「喜ばすのに欠けているのは、言い回しと魅力だ」
とも述べているとのことです。
ヨアヒムの忠告に従いブラームスは手を加えてウィーンで初演をしたそうです。
しかし、結果は満足すべきものではなかったとのこと。

「弦楽五重奏曲」の形態から「2台のピアノ・ソナタ」の形に直すことにしたそうです。
「2台のピアノ・ソナタ」は1864年2月に完成。
同年4月17日にウィーン・ジングアカデミーの演奏会で初演されたとのこと。
演奏はブラームス自身とリストの高弟で14歳の時にワイマールにリストを訪ね
師事した後に演奏旅行にも同行した当時、新進気鋭のポーランド出身のピアニスト
カール・タウジッヒだったそうです。

                 
             Carl Tausig
                      Carl Tausig
               (1841年11月4日-1871年7月17日)
 

「2台のピアノ・ソナタ」の初演もまた大した反響がなく
ブラームスは改訂の必要性を感じたそうです。
ブラームスはクララから7月22日に
「作品は素晴らしいが2台のピアノのためには内容から無理で、変更したらどうか」
との主旨のに手紙を受け取ったとのこと。

クララの忠告 および 友人のヘルマン・レヴィの忠告により
ブラームスは曲をピアノ五重奏の形に書き直したそうです。
10月にウィーンに帰る前に完成したとのこと。
推敲を重ね、形態を変えつつ苦心の末に完成した作品のようです。


ブラームスの作品は今でも取っ付きにくさを感じてしまい
気軽にディスクに手を伸ばすことは少ないのですが
ブラームスの作品の中ではお気に入りの最たる曲になりました。

初めて耳にするこの作品。
第1楽章からやはり取っ付きにくさを感じてしまいました。
繰り返し聴くうちに妙に親しみを感じ始めました。
力強さ、壮大なシンフォニックな趣。
昔からの愛聴曲のような錯覚すら抱きます。

第2楽章の穏やかで抒情的な趣には懐かしさを感じます。
解説によると柔和な抒情性はシューベルト風でさえある、と。
冒頭の主題はシューベルトの「冬の旅」より≪休息≫の旋律に似ているとのことです。

第3楽章では第2楽章の趣から一転して精彩を放つ生き生きとしたリズム。
勇壮さを感じさせるピアノの打鍵の強靭さに耳を奪われます。
この作品で素晴らしい牽引役を感じさせるルービンシュタイン。
豊かな表情を感じさせるピアニズムと
ルービンシュタインに優るとも劣らないグァルネリ四重奏団の演奏の
虜になってしまいました。

仄暗さの感じさせる第4楽章の序奏ではブラームスに対する先入観が芽生えましたが
次に現れるリズミカルな旋律にまた耳を奪われます。
またハンガリー風な旋律がとても魅力ある調べとして心に残ります。


ルービンシュタインの豊かな表現と相成りグァルネリ四重奏団
この曲に精彩を与えているように感じられます。
繰り返し聴いても飽きることを感じさせない魅力的な
作品であり演奏であるかと思います。
この作品の愛聴盤になりました。

聴き込むうちに次第に魅力を増してくる作品。
初めて耳にした時には特に印象的なものを感じることがありませんでした。
次に聴いた時には第1楽章と第2楽章に共感するものが芽生えました。
繰り返し聴き続けているうちに全曲が魅力溢れる作品に。
ブラームスの作品で全曲に惹かれたことは初めてのような気がします。
ピアノ三重奏曲、ピアノ四重奏曲がますます楽しみになってまいりました。


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Comment

Re: ブラームスの室内楽は・・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ルービンシュタイン・コンプリート・アルバム・コレクションに収録されていることを教えてくださり本当にありがとうございました。

> ブラームスの室内楽は最初は取っ付きにくいのですが、段々親しみがわいてきますね
今回のピアノ五重奏曲で本当にその通りだと感じました。
親しみが湧いてきて飽きずに聴き続けたくなっています。
お気に入りになると、またまた他の演奏を聴いてみたくなりました。
お挙げくださいましたポリーニ&イタリアSQ、ゼルキン&ブタペストSQも機会がありましたら是非、聴いてみたくなりました。

クラリネット五重奏曲・・・聴いたことがありませんでした。
開梱しただけで聴いていないBoxのディスクを探してみたら嬉しいことに収録されていました。
ウラッハ&ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団です。
どうなのでしょうね、この演奏は?
早速、聴いてみますね。いつもありがとうございます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.07/07 20:03分
  • [Edit]

ブラームスの室内楽は・・・・

ブラームスの室内楽は最初は取っ付きにくいのですが、段々親しみがわいてきますね。
このピアノ五重奏曲も今ではすっかりお気に入りの作品になっています。
ルービンシュタイン&グァルネリは豊かな表現力が魅力ですね。
明快なポリーニ&イタリアSQ、渋くて味わい深いゼルキン&ブタペストSQ、そしてお気に入りの田部&カルミナQと共に愛聴しています。

ブラームスの室内楽では他にクラリネット五重奏曲も名曲ですよ。
機会があれば聴いてみてください。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.07/07 19:32分
  • [Edit]

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