♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.200 フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」 by ワルベルク&ケルン・ギュルツェニヒOr.;プライ他

子供の頃に親しんで読んでいたアンデルセンやグリムの童話。
グリム童話からフンパーディンク作曲のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」は兼ねてから
聴いてみたかった作品です。
ヘンゼルとグレーテルの父親役がプライということで
こちらのディスクを聴いてみました。
登場場面は少ないのですが存在感があります。



             フンパーディンク歌劇ヘンゼルとグレーテル」全曲
                            by
               ワルベルク&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

                 フンパーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』全曲

                父親ペーター:ヘルマン・プライ(Br)
                母親ゲルトルート:イルゼ・グラマツキ(Ms)
                ヘンゼル:オイゲン・ユーク(Bs)
                グレーテル:ブリギッテ・リントナー(S)
                魔女:エッダ・モーザー(S)
                眠りの精:ウルズラ・ロレフ(S)
                露の妖精:トーマス・フローン(Bs)
   
                  ハインツ・ワルベルク(指揮)
                  ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
                  ケルン児童合唱団
           
                    (録音:1973年 ケルン)



ヘンゼルとグレーテル」のように童話を題材としたメルヘン・オペラは
19世紀の終わりごろに隆盛したそうです。
ドイツ語圏のオペラハウスではクリスマスの定番演目とされるとのことです。


                      フンパーディンク
                 Humperdinck
                   Engelbert Humperdinck
                (1854年9月1日 - 1921年9月27日)


ドイツの作曲家のフンパーディンクは1854年9月1日(1921年9月27日没)に
ラインラントのジークブルクに誕生したそうです。
1879年にメンデルスゾーン基金を得てイタリアに行ったフンパーディンク
ナポリでリヒャルト・ワーグナーの信頼を得たとのことです。
そしてワーグナーに招かれてバイロイトに行き
1880年から1881年の間「パルジファル」の上演を輔佐したそうです。


ヘンゼルとグレーテル」の作曲は1890年から93年。
フンパーディンクは1890年に実妹のアーデルハイド・ヴェッテ夫人(1851.9.4-1916.9)
から夫の誕生日の家庭劇のために
彼女自身が脚色した「ヘンゼルとグレーテル」に歌を4曲作曲するように
頼まれたそうです。
この作品の作曲後に当時、オペラの作曲を計画していたフンパーディンクは
台本を書き直しを依頼して 同年末までにジングシュピールとして完成し
婚約者へのクリスマス・プレゼントにしたとのこと。

翌年に1年をかけて全曲に手を加えて全3幕からなる楽劇に仕上げたそうです。
オーケストレーションは自身の耳の病気や結婚などの諸事情により1893年9月17日に
序曲は11月22日に完成したとのことです。

初演は1893年12月23日にR.シュトラウスの指揮でワイマール宮廷劇場に於いて
行われたとのこと。
この初演では歌手が新人に変更されたり、序曲の楽譜が到着しなかったりと
ハプニングがあったそうですが結果は大成功だったそうです。
ミュンヘンやその他でも成果を上げて全世界に広まったとのこと。
日本では大正2年、帝国劇場に於いて「夜の森」と改題されて
一部だけが上演されたとのことです。


「ヘンゼルとグレーテル」の名前についてWikipediaに興味深い解説がありました。
以下に引用をさせていただきます。

 「Hänsel」は「男の子」で洗礼名ヨハネス(Johannes)の呼び名ハンス(Hans)を
  さらに縮小語尾-elをつけて「ハンスちゃん」風にした地方色のある子供向けの呼び名。
 「グレーテル(Gretel)」は「女の子」で洗礼名マルガレーテ(Margarete)の
  呼び名グレーテ(Grete)に縮小語尾-(e)lをつけて「グレーテちゃん」風にした
  同じく地方色のある子供向けの呼び名である。
  大人になればハンス(Hans)やグレーテ(Grete)と呼ばれる。

                                       (以上)

              (wikiドイツ)♪200ユッタリースでヘンゼルとグレーテルとエンゲルベルト·フンパーディンク
           フンパーディンクとヘンゼル&グレーテル(ユッタ―リース)

                        

【原作】グリム童話
【台本】アーデルハイド・ヴェッテ夫人
【構成】全3幕
【登場人物】
    ヘンゼル:箒職人の息子
    グレーテル:ヘンゼルの妹
    父親ペーター
    母親ゲルトルート
    お菓子の魔女
    眠りの精
    露の精
    お菓子の子供たち
    14の人の天使たち(パントマイム)
【時と場所】昔、或るところ。
      実際は中世北ドイツで魔女が住むと伝えられるブロッケン山のある
      ハルツ山脈の近くを想定。

【あらすじ】
  
   第1幕:ペーターの家の中

箒を作って生計を立てているペーターのみすぼらしい家の中では彼の二人の子供
ヘンゼルとグレーテルがせっせと働いている。
お腹が空いたのに貧乏のため食物は何もない。
そこで二人は「一緒に踊ろう」と踊りによって空腹を紛らわせようとする。
そこに母親のゲルトルートが帰って来る。
彼女は仕事をさぼり遊んでいる二人を懲らしめようとする。
そして、追いかけているうちに大切なミルクの壷を壊してしまった。
怒りが爆発したゲルトルートは二人の子供を森に苺を摘みにやらせることにした。
子供たちが渋々出ていくと、間もなくペーターが帰宅。
箒が高く売れたと上機嫌だったが子供が森に言ったことを聞いて大慌てをする。
森には魔女がいるからだ。
両親は慌てて子供を探しに出て行く。

  
   第2幕

森の中を歩きながら
ヘンゼルとグレーテルは「小人が森に立っている」という民謡を歌っている。
歩き疲れた二人はその場で一休み。
摘んだ苺もそこで食べてしまった。
あたりはもう真っ暗。
二人が恐がっていると、そこに袋を背負った小人が登場する。
彼は眠りの精で、袋から砂をを出して振り撒くと二人は眠くなってくる。
兄妹は夕べの祈りを捧げてから、眠りに落ちていった。
やがて光が射してきて、無言劇の場面になる。
そこでは、14人の天使が光り輝く衣装をまとって降りてくる。
そして、二人の眠りを静かに見守る。


   第3幕:夜明け

次第に明るくなってくるがヘンゼルとグレーテルはまだ眠っている。
そこに露の精が現れ二人にその雫を振りかける。
露の精が去ると、先ずグレーテルが目を覚ます。
兄を起こし夢に見た14人の天使たちのことを語り合う。
朝露が消えると近くにお菓子でできた家があるのを見つける。
お腹の空いた二人は喜んで、そのお菓子の家の隅を壊して食べ始めた。
すると、中から声がして魔女が現れた。
最初は甘い言葉をかける魔女だが二人が逃げようとするとヘンゼルに魔法をかけ
檻に入れた。
太らせてから食べようという魂胆だ。
それとともにグレーテルを家の中で働かせようとしている。
暫くしてどの位太ったかとヘンゼルに指を出して見せるように言うが
彼は細い棒を使って巧みに騙した。
グレーテルは必死に魔女の魔法を覚えようと努め
やがて覚えたての術を使ってヘンゼルの魔法を解く。
そして二人は魔女が竈の蓋を開けた時に後ろから押してその中に押し込んでしまった。
扉を閉め、大喜びして踊る二人。
そのうち魔女がいる竈は爆発し、その中から魔法を解かれた多くの子供たちが出てくる。
皆が踊っている時、二人を探すペーターとゲルトルートが到着。
お菓子になった魔女を囲んで、一同は感謝の合唱を歌う。
                          (幕)


さて、
子供のためのオペラ・・・とのことですが
どうして、どうして、序曲が鳴り始めた途端に 子供のためのオペラ とは
思えません。
牧歌的な趣で始まる序曲から虜になります。

印象に残ったのはヘンゼルとグレーテルが歌う幾つかのドイツ民謡です。
ヘンゼル役のオイゲン・ユークのボーイ・ソプラノと
グレーテル役のブリギッテ・リントナーのソプラノで歌われる二重唱には
聴き惚れてしまいます。
瑞々しさ、初々しさを感じさせる二人です。

また第3幕の「お菓子の家」の前奏曲で冒頭の「お菓子の家の動機」も
民謡からだそうです。
このようにドイツ民謡が多く取り入れられているようで親しみを感じられます。
オーケストレーションも聴き始めると途中で止められない魅力があります。
全3幕、約1時間半の演奏時間がとても短く感じられました。

特に印象深く心に残ったのは第3幕の終わりの部分、第5場です。
魔女に依ってお菓子にされた子供たちがヘンゼルの魔法の呪文で
自由になるところからは 聴いていてとても楽しく感じられます。
子供たちが歌う『喜びの合唱』の歌声を聴いていると愛らしい合唱に心が和らぐようです。

また、ヘンゼルとグレーテルを探しに来た両親の登場になり
父親のペーターが
「こんな不思議なことはない。すべて神様がお助けくださったのだ」
と歌うプライの歌唱からは力強さが伝わってくるようです。
そして全員で感謝の祈りを。
踊りまわる子供たちの場面がとても楽しい音楽として伝わってきました。


楽しさに満ち溢れた雰囲気で終わります。
聴き終えて清々しく気分も一新されるようです。
日常生活で忘れていたメルヘンの世界に心が和むオペラでした。



                  にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: 「ヘンゼルとグレーテル」は一応持っていますが・・・

burleskeさま、こんばんは。

「ヘンゼルとグレーテル」のオーケストラ組曲があることを初めて知りました。
聴きたく思いショップ・サイトで探してみました。
ケンぺの編曲になるのですね。
オーケストレーションが歌よりも面白く感じました。
優しいワーグナー・・・そうですよね、優しく(易しくも?)そのような感じですね。
機会がありましたらオーケストラ組曲を聴きたいと思います。
情報をありがとうございました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.07/15 19:47分
  • [Edit]

「ヘンゼルとグレーテル」は一応持っていますが・・・

「ヘンゼルとグレーテル」はケンペ指揮のオーケストラ組曲を持っています。
親しみやすいメロディーで、優しいワーグナーと言った雰囲気でしょうか?
大人も充分楽しめる作品ですよね。
オペラ全曲はBSで録画したものがあるのですが、一回観ただけです。
改めてじっくりと観なおしてみたいと思います。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.07/15 11:21分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索