♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.202 モーツァルト:「クラリネット五重奏曲」 by ウラッハ&ウィーン・コンツェエルトハウス四重奏団

前回と同じディスクです。
ウェストミンスター・レガシーの室内楽コレクション より
ブラームス「クラリネット五重奏曲」とのカプリング曲で
モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」を聴いてみました。


            モーツァルトクラリネット五重奏曲 イ長調 K.581

                (HMV)モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲 レオポルト・ウラッハ、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

                  レオポルト・ウラッハ(Cl)
               ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
                  アントン・カンパー(第1Vn)
                  カール・マリア・ティッツェ(第2Vn)
                  エーリッヒ・ヴァイス(Vla)
                  フランツ・クヴァルダ(Vc)
 
              (録音:1951年 ウィーン・コンツェルトハウス
                        モーツァルトザール )



             第1楽章:アレグロ イ長調 4分の4拍子
             第2楽章:ラルゲット ニ長調 4分の3拍子
             第3楽章:2つのトリオ(1.イ短調;2.イ長調)
             第4楽章:アレグレット・コン・ヴァリアツィオー二
                    イ長調 2分の2拍子


この「クラリネット五重奏曲」はクラリネット及びバセット・ホルン奏者の
名手であったアントン・ポール・シュタドラーのために作曲されたとのことです。
書簡の中でモーツァルトはこの作品を「シュタドラー五重奏曲」と呼んで
いたそうです。

作曲の完成は1789年9月29日にウィーンで。
自筆譜は散逸しているとのこと。
オリジナル稿ではシュタドラーが考案した
バセット・クラリネットのために書かれたそうです。

モーツァルトが作曲した管楽器と弦楽器のための五重奏曲は
1782年の「ホルン五重奏曲」K.407
および1789年作曲の「クラリネット五重奏曲」K.581
の2作品だそうです。


                 202Anton Stadler
                     Anton Paul Stadler
                (1753年6月28日-1812年6月15日)



シュタドラーはロシア大使ガリツィン伯に仕えていたそうですが
1773年にウィーン音楽家教会の演奏会でデビューをし
独奏者として活躍をしたとのことです。
モーツァルトと親交があった優れたクラリネット奏者であり
クラリネットの改良に大きな貢献をしたことでも知られているそうです。

初演は1789年12月22日にウィーン宮廷劇場(ブルク劇場)にて
ウィーン音楽芸術家協会のコンサートで。
シュタドラーのクラリネットで行われたそうです。

   

前回のブラームス「クラリネット五重奏曲」にも名前が登場しており
重複しますが。
当時、クラリネットはオーケストラで用いられ始めた楽器で
ニュルンベルクの楽器製造者のヨハン・クリストフ・デンナーが
クラリネットの発明者とされるとのことです。

             202Johann Christoph Denner
                  Johann Christoph Denner
               (1665年8月13日-1707年4月20日)



クラリネットの音色をシューバルトは
「愛の中で溶けた感情」と表現したそうです。
クラリネットの魅力と真価はモーツァルトによって表されたとのこと。
モーツァルトはロンドンやミラノ他でクラリネットに接したそうで
さまざまな作品でクラリネットを用いるようになり
オペラでは繁雑に用いたとのことです。


演奏者はブラームスの「クラリネット五重奏曲」と同じで
クラリネットはレオポルド・ウラッハ
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団です。


曲が鳴り始めた途端に惹かれるものがあります。
第1楽章冒頭の第1主題の優美で爽やかな旋律。
ドイツの音楽史家であったヘルマン・ヨーゼフ・アーベルト(1871年-1927年)は
この冒頭について「雲のない春の朝」と表現されたそうです。
正にその表現にピッタリの旋律のように感じられます。
一貫して端麗なこの楽章。
ヴァイオリンとクラリネットの優しげな対話には心が和みます。

第2楽章もまた魅了されます。
クラリネットが奏でる穏やかで美しい調べの始まりに思わず虜に。
続くヴァイオリンとの長閑とも言える語り合いは
静かな趣を湛えているようです。
子守歌のような安らぎの世界に誘ってくれるようです。
ゆったり、ゆったりと流れて行く時間。
静かな穏やかな楽章でお気に入りになりました。

第3楽章はイ短調とイ長調の2つのトリオで構成されているとのことです。
主題は晴々とした明るさ。
クラリネットと弦楽器が伸び伸びと歌うトリオⅡ。
弦楽器のピツィカートが愛らしく響き
クラリネットは楽しい旋律を奏で気分も弾みます。

第4楽章は主題と4つの変奏から構成されているとのことです。
明るく軽やかな調べが心地良く伝わります。
第1変奏の明るい伸びやかさ
第2変奏の軽やかに踊るようなヴァイオリン
第3変奏の穏やかな弦楽器の調べに流麗な趣を添えるクラリネット。
第4変奏はクラリネットの技巧が展開される技巧楽句だそうです。
明快で爽やかさを残してくれる楽章でしょうか。

ブラームスに続いてモーツァルトのクラリネット作品を聴き
豊かな表現力のクラリネットの音色に惹かれるようになってきました。

夏の暑さの中で聴くモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」。
清涼飲料水のような爽快さに気分が一新されるようです。
また、のんびりとした寛ぎの楽しいひと時をも味わわせてくれました。


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Comment

Re: ウラッハは良いですねぇ

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

「クラリネット五重奏曲」でバセット・クラリネットでのディスクがあるのですね。
この曲もお気に入りになりましたので機会がありましたら聴いてみたく思います。

「クラリネット協奏曲」の方はCDを持っていなくて。
この楽器に関心が湧いてきましたので聴いてみたくなりました。
先ずはCDを求めなくては・・・ですね。




  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.07/29 19:22分
  • [Edit]

ウラッハは良いですねぇ

ウラッハのクラリネットは良いですねぇ。
聴き惚れてしまいます。
モーツァルトのクラリネット協奏曲も絶品ですよ。

モーツァルトのクラリネット五重奏曲では、バセット・クラリネットを使用したナイディック&ラルキブデッリの演奏も面白いです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.07/28 19:53分
  • [Edit]

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