♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.13 フリッツ・ヴンダーリヒのCD(2)~ラスト・リサイタル

                                           bd:コスモス
  

フリッツ・ヴンダーリヒ
    稀有のテノール
    20世紀最大のテノール
と評するのは過言・・・でしょうか。
遺された数々のCDを聴くうちに、
    20世紀最大のテノール・・・と評するのは決して過言ではない
と思うようになりました。

最近、シューベルト美しき水車小屋の娘」をいろいろなテノール
また、いろいろなバリトンで聴き始めました。
それらの中で、一番光り輝いているのがヴンダーリヒの「水車小屋」です。
「水車小屋」に限らず、鑑賞をするCDのすべてが輝いています。

オペラ、リートは勿論のこと、
イタリア民謡からポピュラーに至るまで
ヴンダーリヒは「歌」そのものに変身をしているようです。
彼の存在、そのものが「歌」 。
このような素晴らしい歌唱の持ち主との出会いは初めてです。


ヴンダーリヒ、エディンバラ音楽祭でのライヴ・レコーディング
    そして
最期のリサイタルとなった一枚のディスクに出会いました。

               ヴンダーリヒ:ラスト・リサイタル
  
              ヴンダーリヒ:ラスト・リサイタル

             
                     <収録曲目>
     *ベートーヴェン 1 アデライーデ
                2 諦め
                3 うずらの鳴き声
                4 五月の歌
                5 くちづけ
     *シューベルト
                6 一人住まい
                7 夜曲
                8 リュートに
                9 双子座に寄せる船人の歌
                10 シルヴィアに
                11 ます
     *シューマン* 
              12-27 歌曲集『詩人の恋
                28 蓮の花
    
      シューベルト   29 『美しき水車小屋の娘』から第7曲「焦燥」 
      R.シュトラウス  30 私は恋を抱いて
      シューベルト   31 音楽に寄す          
          (1966年9月4日 アッシャー・ホールに於けるライヴ・録音)


フリッツ・ヴンダーリヒ 
1930年9月26日 生誕。
1966年9月17日 歿。 35歳

このディスクに収録されたのは
ヴンダーリヒが亡くなる2週間程前の
1966年9月4日 エディンバラ音楽祭でのリサイタル。
生前、最期のリサイタルとなったものだそうです。

ここでの、ヴンダーリヒの歌唱について次のように評価されています。
          
       ヴンダーリヒの歌唱は、いつもの気品に満ちた美しい声に、
       実演ならではの高揚感が伴ったみごとなもので、
       その情感表現の真実味、心の底からの喜びや憧れ、
       悲しみや諦めの表現の純度の高さは比類の無いものです。

この評は、CDを聴いた自分自身の気持ちそのものでした。
ヴンダーリヒのピアノ伴奏のフーベルト・ギーゼンとも呼吸がピッタリです。
歌唱とピアノの一体化から生まれ出る「歌」の数々。
どの作品もヴンダーリヒの歌唱により
存在感が増し、光を放つ「歌」に生まれ変わるようです。

美しい声の持ち主は、数多く存在するでしょうが
ヴンダーリヒは美しい声だけに留まらず
曲想に合わせ変幻自在に歌いこなしてしまいます。
テノール・リリコ、時にはリリコ・スピントを思わせる歌唱も。
情感の豊かさは天性。

このディスクにも収録されているシューマンの歌曲集『詩人の恋』。
日常、素通りをするだけの『詩人の恋』でしたが、
ヴンダーリヒの歌唱で初めて、『詩人の恋』に胸を締め付けられる感動を覚えました。

また、このCDに寄せられたヴンダーリヒの末娘、バルバラ嬢のコメントがライナー・ノーツに記載されています。
『父が最期に公衆の前に現れたアッシャー・ホールでのリサイタルは特別なもの・・・』 と書き始められ、
最期のリサイタルでのヴンダーリヒについて語る、バルバラの母の言葉や
ピアノ伴奏者のフーベルト・ギーゼンが語った言葉など、
感慨を抱きつつ読みました。

こちらのCDをヴンダーリヒ、最期のリサイタルと思って聴くせいでしょうか、
殊更に胸の奥に染み入るようです。
入手可能な限りのディスクを手にして、聴き入りたいテノールです。
唯一の・・・素晴らしいテノール。
存在する彼の歌唱のすべてがCD化されることを願って止みません。



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Comment

コメントありがとうございました!

rudolf2006さま こんばんは。

思いがけないご訪問でとても嬉しく、またコメントをありがとうございました!
本当にありがとうございます!

>ヴンダーリッヒさんの歌声は、非常に貴重なものですよね
>ちょっと他では聴けない声
 そうなのですよね。
ベートーヴェンの歌曲集をお持ちとのことですが、 やはりrudolfさまもヴンダーリヒに「特別」なものをお感じになられていらっしゃるのですね。
同じ作品でもヴンダーリヒで聴くとドキッとするものがあるようで。
『詩人の恋』も、またこのCDには収録されていませんでしたが、ベートーヴェンの「君を愛す」を他の声楽家で聴いても特に心に残らず流れ去ってしまっていたのですが、ヴンダーリヒで聴き、初めて素晴らしさ(これは私が鈍感なだけだと思いますが)に気付きましたり。
本当に「素晴らしい歌唱」ですね!(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2009.11/12 19:46分
  • [Edit]

こんにちは

luminoさま こんにちは

拙ブログに訪問、コメントありがとうございます〜。

ヴンダーリッヒさんの歌声は、非常に貴重なものですよね。甘い声でありながら、声に張りもありますよね〜。ちょっと他では聴けない声ですよね〜。ベトベンの歌曲集も、私も持っていますが、いずれも素晴らしい歌唱だと思っています。

きれいなブログですね〜。八分音符が動いているのが凄いです〜。
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2009.11/12 16:09分
  • [Edit]

コメントありがとうございます

>burleskeさま
コメントを、いつもありがとうございます!

ヴンダーリヒは「大地の歌」にも!ですか。
マーラーは苦手ですけれど、ヴンダーリヒに免じて?是非とも聴いてみたいと思います。
これを機会に、マーラーの作品が少しでも身近になると良いのですが。

ヴンダーリヒ賛歌をだいぶしてしまいましたが・・・。
「水車小屋」は、私もやはりディスカウ(三大歌曲集を)でLP時代に初めて聴きました。
CDになり、LPからの買い替えは差し控えていたのですがディスカウの三大歌曲集だけは例外でした。
シュライアーで三大歌曲集を聴きました当時、シュライアーがベスト!と感銘を受け。
ですが、最近ヴンダーリヒで「水車小屋」を・・・ベスト盤になりました。
「水車小屋」をヴンダーリヒは三回録音していたようですね。
名声?を馳せる前の1957年そして、1964年、いづれもモノだそうです
私が聴いたのは1966年の録音でした。
他の2枚も聴いてみたくて仕方ありません・・・どうも、発売延期の運命のようですが。
是非とも、三大歌曲集を遺して欲しかったです。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2009.11/09 19:58分
  • [Edit]

こんばんは

シューベルトの歌曲はフィッシャー=ディースカウしか持っていません。luminoさんの記事を拝読するたびに気にはなっていたのですが。せめて「美しき水車小屋の娘」くらいはヴンダーリヒで聴いてみたいです。
私の持っているヴンダーリヒのCDはクレンペラーの「大地の歌」くらいです。早速改めて聴いてみようと思います。

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特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
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