♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.221 シューマン:「ピアノ五重奏曲」 by デムス&バリリ四重奏団

少しづつシューマンの作品を聴くようになってきた昨今です。
とは言え自発的にどの作品を聴くか、ということはほとんど思い浮かばないのですが。
先日、コメントをお寄せくださった際にシューマンの「ピアノ五重奏曲」を
お勧めいただきました。
早速、聴いてみました。
ウェストミンスター・レガシーの室内楽シリーズから
イェルク・デムスのピアノとバリリ四重奏団で聴いてみました。
曲の開始から予想を遥かに超える魅力にすっかり虜になってしまいました。


           シューマンピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44

                 221シューマン: ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲 バリリ四重奏団、デムス(p)

                          (収録曲)

                 ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
                 ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47

                      イェルク・デムス(P)    
                      バリリ四重奏団

                       (録音:1956年)


          第1楽章:アレグロ・ブリランテ 変ホ長調 2分の2拍子
          第2楽章:イン・モード・ドゥナ・マルチャ 
                ウン・ポーコ・ラルガメンテ ハ短調 2分の2拍子
          第3楽章:スケルツォ モルト・ヴィヴァーチェ 変ホ長調 8分の6拍子
          第4楽章:アレグロ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 2分の2拍子

  

                221Robert Schumann – Lithografie aus dem Jahr 1839
                    シューマン 1839年のリトグラフ


作曲は1842年とのことですのでシューマンは30歳頃でしょうか。
スケッチは5日間で完成したとも言われているそうで
10月1日には完成したとのことです。
この年は室内楽曲の年と言われているとのことで
弦楽四重奏曲3曲を書き上げ続いて作曲されたのが
このピアノ五重奏曲だったそうです。

曲が完成した後の12月に私的試演でピアノを受け持ったメンデルスゾーンが
シューマンに忠告をしてこの曲に多々の手が加えられたそうです。

初演は1843年1月8日にクララのピアノでゲヴァントハウスで行われたとのことです。



明快な始まりの第1楽章。
曲が鳴り出した途端に魅了されるものを感じます。
お気に入りの作品になりそうな予感。
ピアノと四重奏団の明快で力強さを感じさせる第1主題。
第2主題の優美さ。
軽やかに、流麗に、優雅なピアノ。
躍動し時には力強さを感じさせるピアノ。
この楽章の主人公のピアノに聴き入ってしまいます。
曲の終わりでの高揚するピアノと弦楽器。
聴いていても気分が高揚してくるようです。

第2楽章は「行進曲のモード」との指定で葬送行進曲風だそうです。
また、この楽章のアジタートは私的試演の際に
メンデルスゾーンの忠告で生まれたとのことです。
弱音で出るピアノ、そして加わる弦楽器の静かな旋律。
独特な旋律が印象的なのですが、掴みどころがない?ような。
行進曲の主題を奏する第1ヴァイオリンの出現でやっとメロディが掴めるようです。
ゆっくり、ゆっくりと奏でられる調べ。
突如、鋭角的になるピアノ。
弦の刻むリズムも切れ味がよく活き活きとして。
この部分がメンデルスゾーンの忠告を受けたアジタートでしょうか。
再び第1ヴァイオリンとチェロが穏やかに刻む調べは魅力的。
そしてまた現れる第1ヴァイオリンの行進曲の主題には心なしか重々しさも。
ピアノで消え入るように終わるこの楽章。

活気があり明朗な旋律で始まる第3楽章。
この楽章はトリオを2つ持つとのことです。
ヴァイオリンが悠々とした調べを聴かせてくれる第1トリオ。
第2トリオでの躍動的な弦とピアノの刻むリズムの明るさ。
軽やかな踊りのようです。
ピアノと弦の活気のある掛合いに覇気のようなものを感じます。

第4楽章開始のピアノが奏する第1主題は勇壮で力強く感じられます。
壮大さや活気、明朗さに溢れ
第2主題の柔和な優しい調べ。
終始躍動的に大活躍をしているピアノ。
ピアノが奏する華麗さに彩られた楽章でしょうか。
第1楽章の第1主題の出現に親しみを感じるようです。
華麗で情熱的な趣を感じつつ迎えた曲の終わり。
聴き終えて清々しい気分になっていました。


スコダのピアノもバリリ四重奏団
過多な表現はなくすべてが自然体の演奏のように感じられました。
一体ととなって楽しくまた聴き惚れてしまう演奏でした。

シューマンの作品では今まで一番のお気に入りがピアノ協奏曲でした。
このピアノ五重奏曲を聴いてお気に入りのトップになりました。

曲の開始から魅了されるものがあり終始、耳を奪われてしまいます。
明快、明朗で疾走感に溢れているようです。
親しみやすい曲とのことですが
実際、初めて聴いてみて親しみを抱くことができ
楽しく耳を傾けておりました。
お寄せいただきましたコメントのお陰で出合うことができた曲。
コメントに感謝をしています。

カプリング曲のピアノ四重奏曲も初めて聴く作品ですが惹かれ始めています。
ピアノ五重奏曲に続いて、じっくりと聴いてゆきたいと思います。
嘗ては遠い距離があったシューマンとブラームス。
ブラームスに続いてシューマンも身近な作曲家になりつつあるような気がします。


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Comment

Re: シューマン・ピアノ五重奏曲

龍さま、こんばんは。
コメントをお寄せいただきありがとうございます。

龍さまのお気に入りの演奏はゼルキン&ブッシュQだそうですね。
私のお気に入りの手持ちのBoxでA.ブッシュ&ブッシュQのワーナー録音全集があります。
聴いてみたく収録曲を調べたのですが残念ながら入っていませんでした。
You Tube でゼルキン&ブッシュQ の演奏が偶然に見つかりました。
全曲ではないのですが、聴いてみました。

コメントを拝読させていただきまして、この曲を改めて聴き直してみたくなりました。
第2楽章で特に龍さまがお気に入りのパートを聴いてみたいと思います。

旋律に呼び覚まされる想い出。
曲には各人の想い出の物語があるのでしょうか。
私も作品を聴いていて或る旋律に想い出が甦ることが多々あります。
楽しく幸せな想い出であればあるほどに、二度と戻らない時間を想い
旋律に哀しさを反映しつつ耳を傾けることがあります。

ショップ・サイトでゼルキン&ブッシュ四重奏団のディスクがあったのですが
「入荷日未定」との表記になってしまっていました。
龍さまのお心に迫る演奏とのことですので、いつか是非、全曲を聴いてみたく思っています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2016.12/12 19:40分
  • [Edit]

シューマン・ピアノ五重奏曲

 こんにちわ

 3年前の丁寧なご解説を拝読しました。
私の心に迫る演奏は、ゼルキンとブッシュSQです。
録音は古いですが音質は悪くはありません。透き通るような音よりもセピア色のようでシューマンらしさを感じます。
特に好きな箇所は、第2楽章のヴァイオリンがポルタメントをかけてうたうミレーーミレミファレドミレーー(移動ド)と泣いているかのようなメロディーです。
ここの部分にきますと、二十数年前に娘と多摩川河川敷を散策した思い出がよぎります。
今となっては叶わないことですが。
哀しみをこの演奏は癒してくれます。
  • posted by 龍
  • URL
  • 2016.12/11 15:32分
  • [Edit]

Re: 五重奏曲、気に入っていただけましたか

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ピアノ五重奏曲、とても気に入りました。
ご紹介をしてくださいまして本当にありがとうございました!
ピアノ四重奏曲は聴くうちに次第に味わいが感じられるような・・・。
目下、繰り返し聴く時間が多くなっています。

burleskeさまもスコダ&バリリの演奏をお聴きになられていらっしゃったのですね。
お気に入りの中でゼルキン&ブダペストでも聴いてみたいです。
レヴァインの演奏もお聴きになられたそうですが
私が初めてレヴァインのピアノを聴いたのはつい最近のことで
シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」でした。
レヴァインのピアニズムも良いですよね。

改めていつも本当にありがとうございます。
シューマンの世界が広がってきましたし、楽しく耳を傾けられるようになりました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.12/08 19:34分
  • [Edit]

五重奏曲、気に入っていただけましたか

ピアノ五重奏曲、気に入っていただけたみたいでなによりです。
シューマンの室内楽は渋い作品が多いのですが、ピアノ五重奏曲は親しみやすくて良いですよね。
僕のお気に入りはゼルキン&ブタペストSQ、田部京子&カルミナSQですが、スコダ&バリリQも自然な語り口が良いですね。
最近聴いたレヴァイン&ラサールSQも気に入っています。
たしかにレヴァインのピアノは上手いですね。

ピアノ四重奏曲の方は五重奏曲ほど馴染みがないのですが、こちらもじっくりと聴いてみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.12/08 12:21分
  • [Edit]

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