♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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OP.222 シューマン:「ピアノ四重奏曲」 by デムス&バリリ四重奏団 

前回のシューマンピアノ五重奏曲とのカップリング曲で
シューマンピアノ四重奏曲を聴いてみました。
演奏も前回と同じくデムスバリリ四重奏団です。

2曲とも初めて聴いた作品。
ピアノ五重奏曲は曲が鳴り始めた瞬間から惹きつけられるものがあり
お気に入りの作品になりました。
ピアノ四重奏曲は初めて耳にした時には単純に「良い曲」との印象でした。
今ではピアノ五重奏曲同様のお気に入りになりました。



            シューマンピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47

                 221シューマン: ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲 バリリ四重奏団、デムス(p)
                  
                       イェルク・デムス(P)    
                       バリリ四重奏団

              (録音:1956年 ウィーン
                  コンツェルトハウス、モーツァルトザール)

      第1楽章:(序奏)ソステヌート・アッサイ 変ホ長調」 4分の4拍子
            アレグロ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調2分の2拍子
      第2楽章:スケルツォ モルト・ヴィヴァーチェ 変ロ長調 4分の3拍子
      第3楽章:アンダンテ・カンタービレ 変ロ長調 4分の3拍子
      第4楽章:ヴィヴァーチェ 変ホ長調 4分の3拍子


作曲の完成は1842年11月とのことです。
ピアノ五重奏曲を書き上げたシューマン
すぐにこのピアノ四重奏曲に着手したそうです。
変ホ長調はシューマンの好みだったとのことでピアノ五重奏曲と同じく
この作品も変ホ長調。


                  222
                   シューマンとクララ 1847年

シューマンはクララ・ヴィークと結婚をした1840年以降から
古典的なジャンルに意欲的に取り組むようになったそうです。
1842年には室内楽曲を集中的に作曲したとのこと。
先ず、弦楽四重奏曲を3曲、次にピアノ五重奏曲を書き上げ
最後に手掛けられたのがこちらのピアノ四重奏曲になるそうです。



第1楽章は弱音で開始される弦の瞑想的な趣が漂う序奏。
荘重にゆったりと紡ぎ出される調べの静けさ。
第1主題の出現で明快で優しい歌を感じさせる旋律に。
流れるようなピアノは華やかでもあり、優しくもあり、でしょうか。
明朗さと親しみやすさに口ずさみたくなる旋律です。
この主題には3つの違った動機的要素が含まれているそうです。
1つ目は弦とピアノで力強く歯切れよく出される和音の動機。
2つ目の動機はピアノの滑らかで軽快な動き。
3つ目は上記の二つの動機が繰り返され歌うように出される、とのことです。
主題の変わり行く移ろいが魅力的で耳を奪われているうちに
歯切れよく楽章の終わりに。

流動的なピアノの旋律で始まる第2楽章。
ピアノも続くチェロもスタッカートで忙しげに駆け回っている?ようなスケルツォ主題。
この楽章はトリオを2つ持つ形をとっているそうです。
第1トリオの主人公はピアノでしょうか。
滑らかに流れるようなピアノと弦楽器たちの会話も束の間。
第2トリオでは柔和なピアノと弦楽器。
再び登場するスケルツォ主題。
聴いていて目まぐるしい動きに急き立てられるような印象も。

第3楽章の始まりはチェロの抒情的で荘重さも感じさせる調べ。
加わるヴァイオリンの静かな語りかけ。
素朴に優しく響くチェロ。
チェロの周りをヴァイオリンは優雅に舞っているような調べです。
次に加わるピアノは簡潔な可憐さを漂わせているようです。
柔和に音を紡ぎ出すピアノ。
夢見るかのように楽器たちが奏でる調べに魅了されます。
長閑な田園風景を彷彿とさせられる旋律。
ヴィオラとヴァイオリン、そしてピアノの調べに
美しい三重唱を聴いているような気分になります。
心に強く刻み込まれる旋律。
耳を傾けているうちに訳もなく懐かしい想いに浸ってしまいました。
チェロの調べには心を惹き付けてやまないものがあります。
そっと静かに終曲。
この曲の中では最も耳に残る楽章です。
繰り返し、いつまでも聴いていたいと思う楽章になりました。

明快で活気さを感じさせる第4楽章。
ピアノ、ヴァイオリンそしてヴィオラでの始まり。
繰り返される第1主題は活き活きと弾み活気に満ちているようです。
少し顔を出す第2主題を奏でるチェロが印象に残ります。
各楽器が伸び伸びと織りなす旋律の連続。
天衣無縫に姿を変える第1主題の面白さ。
曲中では最も明るい楽章でしょうか。
力強く結ばれるこの作品。


デムスバリリ四重奏団の演奏はピアノ五重奏曲と同様の感想を抱きました。
第3楽章は殊更に耳を奪われる演奏を聴かせてくれるように思います。
しっとりと心に染み入る味わい深さを感じます。

ピアノ四重奏曲には聴き進むうちに虜になる魅力があるようです。
ピアノ五重奏曲に勝るとも劣らない魅力を感じます。
主題が多彩に変容する姿には耳も心も占領されてしまいました。
またピアノ五重奏曲に比べこちらの作品からは「歌」が聴こえてくるようです。

この2作品を聴くうちに
前回、シューマンのピアノ五重奏曲を聴き
身近な作曲家になったとの思いを抱きました。
今回、ピアノ四重奏曲を聴いてますます身近な作曲家になってきました。
少なくとも室内楽を聴いた限りなのですが。

できれば弦楽四重奏曲も聴いてみたい思いに駆られてきました。
とは言えディスクをもっていないので調達をしなければ。
この曲のお気に入りになった第3楽章を聴いていると
年の瀬ということも忘れ、持ち前の のんびり が増長されるようです。
弦楽四重奏曲は年明けの楽しみになりそうです。

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Comment

Re: ごめんなさい。また間違えました

タカーチSQのディスクに関しまして、ありがとうございました。
先程から昨夜に続いてシューマンの弦楽四重奏曲全集を探しておりました。
ディスクが少ないですね。
執念深く探し続けてみますね。

ピアノ四重奏曲のアルゲリッチ&カプソン兄弟のディスクはセット物なのですね。
これからショップ・サイトに行ってみます。
ディスク探しの旅・・・楽しんでいます。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.12/15 20:11分
  • [Edit]

ごめんなさい。また間違えました

タカーチSQのシューマンの弦楽四重奏曲、全集じゃなくて第3番だけでした。アムランとのピアノ五重奏曲とのカップリングです。

ピアノ四重奏曲は、アルゲリッチ&カプソン兄弟他の演奏もあって、これが名演でした。
ルガノ・フェスティバルのセットの中に収録されていたので、つい見逃していました。
ちゃんと確認してからコメントしないで、すいませんでした。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.12/15 19:59分
  • [Edit]

Re: シューマンの室内楽も良いですね。

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

シューマンのピアノ五重奏曲の鑑賞をお勧めいただいたお陰で
ピアノ四重奏曲も聴くことができました。
ありがとうございました。とても、とても気に入りました。
デムス&バリリのディスクしか持っていないのですが聴き比べをしたい作品になりました。
burleskeさまは他のディスクでもご鑑賞をされていらっしゃるようですが
演奏者は今井信子しか知らなくて・・・。

弦楽四重奏曲全集も探し始めているのですが。
お持ちでいらっしゃるライプツィヒSQ、メロスSQ、タカーチSQ の3種は
どの演奏も聴いてみたくなりました。
特にライプツィヒSQは聴いてみたいです。

本当にシューマンの室内楽も素晴らしいものだったのですね。
遅ればせながら今頃になって気付きました。
これほど魅力のある作品ばかりだとは思っていませんでした。
キッカケを与えてくださいましたのはburleskeさま
本当にありがとうございました!
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.12/15 19:42分
  • [Edit]

シューマンの室内楽も良いですね。

シューマンのピアノ四重奏曲は五重奏曲ほど親しみやすくないですが、聴き込むと魅力的ですね。
デムス&バリリ盤、久しぶりに聴きましたが良いですね。
他にはラヴィノヴィチ&シュヴァルツベルク、今井信子、グートマン盤くらいしか持っていませんが、これもなかなか素敵な演奏です。

弦楽四重奏曲は全集をライプツィヒSQ、メロスSQ、タカーチSQ盤で持っていますが、どれも名演だと思います。
この作品も取っ付きにくいですが、聴くほどに魅力を増すみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.12/15 17:22分
  • [Edit]

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