♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.223 ドヴォルザーク:「ヴァイオリン協奏曲」 by パールマン;バレンボイム&ロンドン・フィルハーモニーOr.

相変わらず今以ってブラームスのヴァイオリン協奏曲に魅了され続けています。
パールマンでブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴きたく求めたディスクの
カプリング曲が、昔懐かしいドヴォルザークヴァイオリン協奏曲
LP時代のお気に入りの作品でした。
パールマンが演奏するブラームスも気に入りました。
またドヴォルザークヴァイオリン協奏曲も悦に入り耳を傾けている数日来です。


          ドヴォルザークヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53

                 223ドヴォルザーク                        
                        
                          (収録曲)
            
               ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77
                (パールマン;ジュリーニ&シカゴ交響楽団)
               ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調 op.53
 
                   イツァーク・パールマン(Vn)
                   ダニエル・バレンボイム指揮
                   ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

               (録音;1974年7月9日-10日 ロンドン
                   トゥーティング、オール・セインツ教会)


          第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ イ短調 4分の4拍子
          第2楽章 アダージョ・マ・ノン・トロッポ ヘ長調 8分の3拍子
          第3楽章 アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ イ長調 8分の3拍子


ドヴォルザークはピアノ、ヴァイオリン、チェロのために
各々、一曲づつ協奏曲を残したそうです。
このヴァイオリン協奏曲は初期のピアノ協奏曲と
後期のチェロ協奏曲の中間に位置しているとのことです。

作曲は1879年7月から9月にかけて、2ヶ月間で完成したそうです。
かのヨーゼフ・ヨアヒムがドヴォルザークの「弦楽六重奏曲」と「弦楽四重奏曲」を
演奏しドヴォルザークの才能に注目し
ヴァイオリン協奏曲の作曲を勧めたとのこと。
故郷にいたドヴォルザークはヨアヒムに作曲を勧められ
早速、作曲に着手をしたそうです。
ドヴォルザークは完成した原稿を携えベルリンのヨアヒムのもとに行き
意見と批評を求めたそうです。
そしてヨアヒムから受けた忠告を容れ作品を修正し
1880年5月に完成したとのことです。

ヨアヒムのもとへ完成したスコアと献辞を共に送り
添えられた献辞は「心からの尊敬の念をもって、偉大な巨匠ヨーゼフ・ヨアヒムへ」
というものだったとのこと。
事情は不明ながらヨアヒムはこの作品を公開の場で演奏することはなかったそうです。

初演は1883年10月14日に首都プラハに於いて。
ヴァイオリンはドヴォルザークの賛美者であり
同郷であったフランティシェック・オンドルシ―チェックとのことです。

いつもの余談です。
ドヴォルザークについて備忘録的に。
門倉一朗氏の記述を引用させていただきます。

「19世紀中葉のボヘミアでは政治的独立を求める民族主義的運動のなかにあって、
 音楽においてもその豊かな民族遺産の再評価がおこなわれ
 1862年にプラハに創立された国民劇場のためにスメタナが
 多くの民族的なオペラを作曲していた。
 青年ドヴォルザークは創立以来11年間、同劇場のヴァイオリン奏者を務め、
 1866年にその楽団の指揮者となったスメタナから親しく教えを受けるに及んで、
 少年時代からボヘミアの民謡に親しんでいた彼は、
 民族音楽の作曲家として決定的な歩みを踏み出したのである。」


                   223ドヴォルザークヴァイオリン協奏曲
                     Antonín Leopold Dvořák
                   (1841年9月8日-1904年5月1日)


久し振りを通り越して云十年振りに
この作品にじっくりと耳を傾けることができました。

第1楽章の主題は一つだけで展開は簡潔で
再現も極度に省略されているそうです。
オーケストラの勇壮な力強さを感じさせる序奏で始まる第1楽章。
続いて独奏ヴァイオリンが奏でる主要主題。
この主題に何とも言えない情緒を感じます。
楽章全体がこの主題の展開と変容で構成されているとのことです。
情熱的な主要主題から対照的な副主題の出現に
憂愁の想いに捕らわれてしまいます。
この楽章を聴いていると回顧的な想いが膨れ上がるようです。
耳は旋律を聴きつつも、心は昔を向いてしまいます。
初めてLPでこの曲を聴いた時の感動も鮮やかに甦ってきます。
当時の状況までが鮮明に心に描き出されます。
当時とは何もかもすべてが変わった現在。
変わっていないものは唯一つ、レコード・プレイヤーだけです。
それともう一つ。音楽が好きな自分。
旋律と思い出が見事に一致してしまいます。
オーケストラの重々しさ
そしてヴァイオリンの繊細さを耳にするうちに
気障な表現ですが・・・心の中で一つの 思い出物語 が作り上げられるようです。
さて、楽章の終わりに近づきテンポが遅くなり
ヴァイオリンの静かな哀愁を帯びた調べが心に染み入ります。

気が付けばアタッカで第2楽章に。
冒頭の第1主題の美しく静かなヴァイオリンの調べ。
物憂い趣も漂わせて。
この楽章は2つの対照的な主題を中心とする三部形式とのことです。
第1主題の憂鬱なスラブの気分
第2主題のジプシー風の情熱
この2つの主題がが対照的に扱われているそうです。
耳に残るのは第1主題の旋律です。
静かに音を紡ぎ出すヴァイオリン。
また特に印象的なフルート。
木霊を連想させるかのように遠くから響いてくるようなフルート。
楚々とした透明な音色に神秘的な趣が添えられているように感じられます。
この楽章でのパールマンのヴァイオリンは殊更に繊細さを感じます。

第3楽章はロンド形式とのことです。
全曲中では最も民族的色彩が強いものになっているそうです。
民族舞曲のフリアントを主としてドゥムカも取り入れられているそうです。
冒頭でヴァイオリンの奏する愛らしい旋律。
第1、第2ヴァイオリンそして独奏ヴァイオリンの明朗な快活さ。
リズミカルに刻まれる旋律。
独奏ヴァイオリンは活き活きと
オーケストラも伸び伸びと闊達に。
親しみ易さを感じさせれる楽章です。
昔々、初めて耳にした時から長い間、心に焼き付いている楽章。
第2主題でのヴァイオリンが柔和な舞を感じさせる調べ。
主題の愛らしさも印象的です。
一転して第3主題で顔を出すヴァイオリンとオーボエが奏する憂愁の調べ。
各楽器が歌い次ぐこの主題も耳を離せないものがあります。
独奏ヴァイオリンが華麗な歌を歌い始めて迎えるコーダ。
全合奏で力強く高揚し激しさのうちに迎える曲の終結は
息つく間もないようです。


演奏が終わり、大きく深呼吸をしてしまいました。
パールマンのヴァイオリンは多彩な表情を見せてくれるようです。
初めてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第2番・9番を聴いたのが
パールマン&アシュケナージの演奏でした。
LP時代のことになります。
その当時から今日に至るまでパールマンに特別な印象を抱くことがありませんでした。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲でのパールマンに開眼(?)の至りに。
そしてカプリング曲のこのドヴォルザーク。

この演奏を聴きつつ
ボへミヤの香りが漂よう曲・・・と言いたいところですが
ボへミヤに行ったこともないので分かるはずもなく。
この曲に限らず、ドヴォルザークの作品を耳にしていると
未知の地、ボへミヤに夢を馳せてしまいます。


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Comment

Re: ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲、意外と名盤が多いですね

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

burleskeさまの記事を拝読させていただいた頃、ちょうどCDでドヴォルザークとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴きたく思っていました。
以来、9カ月目になるでしょうか、やっとドヴォルザークを聴くことができました。
LP時代の愛聴曲でしたがCDを手にして聴いているうちに改めて「良い曲」との思いが募ってきました。
名盤が多いとのことで・・・メニューインも良いそうですね。嬉しくなりました。
注文をしておりましたメニューインのグレートEMIレコーディングスが3日後に届く予定です。
届きましたら早速、ドヴォルザークから聴いてみることにしますね。
名盤、名演とかにはまるきり疎いのですが、今のところパールマンが気に入っています。
burleskeさまがお挙げになられていらっしゃる、スーク、ミルシティン、スターンも聴いてみたくなってきました。
ムターはどのようなドヴォルザークを聴かせてくれるのでしょうね。
私も興味が出てきました。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2013.12/22 19:52分
  • [Edit]

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲、意外と名盤が多いですね

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲はチェロ協奏曲より知名度は低いのですが、名盤は多いですね。
以前紹介したスーク、ミルシティン、ファウスト、フィッシャーの他に、マルツィ、メニューイン、スターンも良いですよ。
ムターが最近発売になって、気になってはいるのですが、購入していません。
パールマンも聴いたことないのですが、良さそうですね。
luminoさまの記事を拝読して、ムターとパールマンも購入してしまいそうです。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2013.12/22 17:32分
  • [Edit]

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