♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.232 シューベルト:歌劇「アルフォンソとエストレッラ」(1) by スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン;プライ、マティス、ディ-スカウ、シュライアー

聴くことが念願であったシューベルトのオペラ「アルフォンソとエストレッラ」。
この演奏で聴いてみたいというディスクに出合うことなく年月が過ぎてしまいました。
やっと出合えたディスク。
Brilliant Classics の廉価盤です。
指揮がスイトナー、歌手陣はプライディースカウシュライアー
エディット・マティス、テオ・アダム 他です。
願ってもない歌手陣。
これらのメンバーで「アルフォンソとエストレッラ」を聴くことができるのは
夢のようです。
作品と演奏に大きな期待をして耳を傾け
このディスクに出合うことができたことに嬉しい思いです。

今迄、聴いてきたシューベルトの幾つかのオペラ。
どの作品も美しい旋律や爽やかな印象でお気に入りになっています。
そして、この作品もまた美しい旋律が随所に散りばめられているようです。

今日は あらすじ を主に。
あらすじ だけでもかなり長くなってしまいそうですので。
続きは次回の予定です。


           シューベルト歌劇アルフォンソとエストレッラ」全曲

                『アルフォンソとエストレッラ』全曲 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン

                  Alfonso und Estrella D.732
 
                マウレガート:ヘルマン・プライ(Br)
                エストレッラ:エディト・マティス(S)
                レオン王の軍司令官:テオ・アダム(B.Br)
                フロイラ:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
                アルフォンソ:ペーター・シュライアー(T)
                乙女:マグダレーナ・ファレヴィッチ(S)
                若者:エーベルハルト・ビュヒナー(T) 他
               
                  オトマール・スイトナー(指揮)
                  シュターツカペレ・ベルリン
                  ベルリン放送合唱団
 
             (録音:1978年1月、2月 旧東ドイツ、キリスト教会)

作曲されたのは1821年9月から1882年2月とのことです。
シューベルトショーバーとともに彼の母方の親戚があるザンクト・ベルテンに
出かけたそうです。
その田舎の隠遁地にしばらく滞在している時に
共同でこのオペラに取り組んだとのことです。
ショーバーが1幕を書き上げるとシューベルトがそれに作曲し
ショーバーは次の幕を書き始めるという共同作業だったそうです。
その後、ウイーンでもシューベルトショーバーの家に寄寓し共同作業を続けたとのこと。

自筆譜には次のように書き込まれているそうです。
  冒頭に:1821年9月20日
  第1幕の終わりに:1821年10月16日
  第2幕の初めに:1821年10月18日
  第3幕の終わりに:1822年2月17日


               232シューベルト「アルフォンソとエストレッラ」
               Franz Adolf Friedrich von Schober
               (1796年5月17日-1882年9月13日)

台本はオーストリアの詩人、台本作家のフランツ・フォン・ショーバー
ショーバーはスペイン北西部の中世レオン・アストゥリアス王国樹立の歴史的背景を
もとにして正義と愛の勝利のドラマとして「アルフォンソとエストレッラ」を
描いているそうです。

シューベルトとショーバーが知り合ったのは1815年の秋。
シューベルトの歌曲に関心を寄せていたショーバーがシューベルトに連絡を取り
2人の親交は急速に深まり数年間生活をもとにするほどの間柄だったそうです。
シューベルトが苦境にある時には物心両面から支えたショーバーは
シューベルトの終生の忠実な友人であったとのことです。


以下、初演等についてのメモとして。

【初演】
    序曲:1823年12月20日ウィーン、アンデア・ウィーン劇場にて
       「ロザムンデ」の序曲として演奏されたそうです。
    全曲演奏は演奏会形式短縮版で1854年6月24日に 
    リスト指揮、ワイマールに於いて。
    舞台上演:1977年2月、イギリスのセミプロ団体レディング大学オペラ部
         英語による上演とのこと。
    原語上演:1991年、グラーツ。
         指揮マリオ・ヴェンツァーゴ;監督:マルティン・シューラー

【時と場所】スペイン北西部、中世のレオン・アストゥリアス王国
【登場人物】
   マウレガート(Br):レオン王
   エストレッラ(S):その娘
   アドルフォ(B):レオン王の軍司令官
   フロイラ(Br):追放された元レオン王
   アルフォンソ(T):その息子
   警備隊隊長(T):乙女(S):若者(T) 他

【あらすじ】
      第1幕

 (第1場):フロイラとその家来が隠れ住む森の渓谷

村人たちが祝いの準備をし、元レオン王フロイラの徳を称え感謝の気持ちを歌う。
フロイラが登場。
彼はレオンの王だったが敵対する王マウレガートのために位を追われ
この渓谷に20年間、隠遁し豊かな自然と村人たちの愛に囲まれて幸せに暮らしている。
村人たちの望みに押されてフロイラは勇敢な息子アルフォンソに村の支配権を委ねるが
アルフォンソは渓谷の外の空気が吸いたい。
フロイラは人々がこの渓谷から出ることを禁ずる掟を定めているので
渓谷を出ることのできないアルフォンソは外界への憧れを歌う。
フロイラは機が熟せば王位を奪った隣国の専制者を倒す日が間もなく来ることを告げ
その約束の印としてアルフォンソに「オイリヒの鎖」を与える。

  (第2場):オビエドにあるマウレガート王の城内の大広間

侍女たちの狩り喜びの合唱とは裏腹に、王女エストレッラは意気消沈し孤独な不安を歌う。
その理由は勝利をマウレガートにもたらした軍司令官アドルフォが
その武勲に対しどのような望みも叶えようというマウレガートの言葉に
エストレッラとの結婚を要求しているのである。
結婚を迫るアドルフォにエストレッラは愛は力づくでは得られないと拒絶する。
拒絶されたアドルフォはマウレガート王に願い出て戦勝の報奨として
エストレッラを要求する。
王は希望するものを取らせると誓った以上、後へは引けない。
エストレッラの拒絶の気持ちを知った王はアドルフォに
王冠とすべての財宝を譲ると言うがアドルフォはエストレッラ以外は
何もいらないという。
マウレガート王とエストレッラは窮地に追い込まれる。
王は古の王家から伝わるオイリヒの鎖を取り戻した者だけがエストレッラと結婚できる
という言い伝えを思い出しエストレッラとアドルフォに告げる。
エストレッラは希望に胸躍らせるが、アドルフォは怒り復讐に燃える。

      
      第2幕:フロイラたちの住む森の峡谷
 
 (第1場)フロイラとその家来が隠れ住む渓谷付近

フロイラは息子アルフォンソに山中の乙女とそれを虚しく追う若者の話を
歌って聞かせる。
感動したアルフォンソは屋敷に帰らず山中を逍遥する。
この時、狩りの途中で道に迷ったエストレッラに出会う。
彼女を一目見て魅了されたアルフォンソはその喜びを歌う。
二人は互いの素性も知らぬまま愛情を感じエストレッラは策略と暴力の蔓延る城に
帰らなければならない悲しみを歌う。
アルフォンソはこの楽しいひと時の思いでにと
父から預かっているオイリヒの鎖を彼女に与える。
 
 (第2場)マウレガートの城付近

謀反人たちとアドルフォが「復讐」を合言葉に城門に集合する。
アドルフォはオイリヒの鎖を必死で探しまわるが
鎖を探すよりマウレガートを倒す方が手っとり早いと考え
他の隊長たちと共に夜中に廃墟に集まって陰謀を計画する。
舞台は緊迫した雰囲気になる。

 (第3場)マウレガートの城

一方、マウレガートはエストレッラが帰ってこないのでとても心配している。
欺瞞と裏切りに取り囲まれた王座についている自分にとっては
娘のエストレッラだけが慰めだと歌う。
ようやく帰って来たエストレッラの胸に輝くオイリヒの鎖を見たマウレガートは
誰からその鎖をもらったのか、と尋ねる。
エストレッラは知らない若者からもらったと答え
名も知らぬアルフォンソの姿を懐かしんで歌う。
マウレガートはそれが聖オイリヒの「金の鎖」であることにすぐ気付く。
この時、アドルフォ謀反の知らせが伝えられマウレガートとエストレッラは動揺する。
マウレガートはもはやこれまでと皆に逃亡を促すが
エストレッラは勇敢にも戦おうと主張する。
謀反人たちの「復讐だ!」という合唱が聞こえてくる中
皆で勇気と愛によって勝利を目指す。


      第3幕

 (第1場)フロイラたちの住む森の峡谷

激しい戦闘で幕が開く。
アドルフォはエストレッラを捕え彼女に父マウレガート王の屈服を告げ
自分と結婚するか死かの選択を迫る。
エストレッラの悲鳴を聞いてアルフォが狩人たちと現れエストレッラを救出し
アドルフォを捕える。
エストレッラがレチタティーヴォで父を思い出すと
アルフォンソは彼女の父がレオンの王であることを知る。
彼は彼女の父を救うことを約束する。
アルフォンソは兵を集めるために、あたりを逃げまどう兵士たちに呼びかける。
兵士や狩人たちはアルフォンソに士気を鼓舞され、やがて彼のもとに集まる。
フロイラは敵方の娘と知るが、もはや復讐心はなく
息子アルフォンソの行為を認めエストレッラを隠れ家に匿う役を引き受ける。

  (第2場)フロイラの隠れ家付近

かろうじて謀反の兵から逃れたマウレガートは落ち武者となり山中をさ迷い
意気消沈し栄枯盛衰の儚さを歌う。
そしてフロイラに出会うが幽霊だと思いかつて強奪した王冠を返すと差し出す。
フロイラは良心の呵責に苦しむマウレガートにもう充分に復讐は果たされたとし
許し盟約の証としてエストレッラを返す。
エストレッラが隠れ家から現れて父娘は再会を喜ぶ。
そこにアルフォンソが凱旋してくる。
英雄アルフォンソを讃える兵士と狩人の合唱の後
アルフォンソが勝利の剣をマウレガートに返す。
マウレガートは王はこの方だとフロイラを指差す。
全員がフロイラを王と認める。
フロイラがまだ生きていたことを喜ぶレオンの農民と戦士たち。
エストレッラはアルフォンソをオイリヒの鎖をくださったのはこの方だ、と父に紹介する。
マウレガートは言い伝えの実現と勝利の報奨としてアルフォンソと娘の結婚を許し
フロイラはレオン国の王座を息子アルフォンソに譲る。
アルフォンソとエストレッラを合唱が祝福し幕。

(あらすじ は主として井形ちづる著「シューベルトのオペラ」を参照、引用を
させていただきました)

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Comment

Re: シューベルトの歌劇は相変わらず・・・

burleskeさま、こんばんは。
インフルエンザに罹られてしまわれていたそうで大変でしたでしょうね。
コメントをお寄せいただくと嬉しいですし励みにもなりますが
どうか、ご無理をなさらないでくださいますように。
貴ブログの更新も途絶えていられたのでブログを閉鎖(私自身のことを棚に上げて)されてしまわれたのかと思ったりしていました。
ご回復をされ本当に良かったですね。

こちらの「アルフォンソとエストレッラ」の歌手陣は錚々たるメンバーですよね。
歌手のお一人お一人の持ち味が良く出ていると思いますし
アリアだけを聴いていても魅了されてしまいます。
シューベルトのオペラでは合唱がとても好きですので
このオペラでも合唱にもまた耳を奪われています。

「夜と夢」、お聴きくださったのですね。
本当に落ち着いた曲ですよね。
まだ気温の変化も大きい時期ですし、どうぞご自愛をなさってくださいね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.02/24 19:28分
  • [Edit]

シューベルトの歌劇は相変わらず・・・

luminoさま、前回コメントさぼって申し訳ありませんでした。
じつはインフルエンザにかかってしまいまして。
ようやく回復いたしました。

シューベルトの歌劇は相変わらず縁遠いです。
聴けば面白いとは思うのですが、なかなかそこまで手が回らないですねぇ。
この「アルフォンソとエストレッラ」のディスクは演奏陣の粒が揃っていて、楽しめそうですね。
機会があれば聴いてみたいのですが・・・

「夜と夢」はディースカウ&ムーアで聴いてみました。
落ち着いた雰囲気で、なんか病み上がりに良いですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.02/23 20:41分
  • [Edit]

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