♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.228 ブラームス:「クラリネット三重奏曲」 by ウラッハ、クヴァルタ&ホルチェク

昨夏にブラームスクラリネット五重奏曲を聴いて以来
気になっていたクラリネット三重奏曲
半年が経ってしまいましたがクラリネット三重奏曲を聴いてみました。
ウェストミンスター・レガシーの室内楽コレクションからの一枚です。

           ブラームスクラリネット三重奏曲 イ短調 Op114

                 228ブラームス:クラリネット三重奏曲

                          (収録曲)

             シューマン: おとぎ話
             メンデルスゾーン:2つのコンツェルトシュテック第1番ヘ短調
                         2つのコンツェルトシュテック第2番ニ短調                   
             ブラームスクラリネット三重奏曲イ短調

                     レオポルド・ウラッハ(Cl)
                     フランツ・クヴァルタ(Vc)
                     フランツ・ホルチェク(P)

               (録音:1952年 ウィーン・コンツェルトハウス
                         モーツァルト・ザール)



            第1楽章:アレグロ イ短調 2分の2拍子
            第2楽章:アダージョ ニ長調 4分の4拍子
            第3楽章:アンダンティーノ・グラツィオーソ イ長調 4分の4拍子
            第4楽章:アレグロ イ短調 4分の2拍子(8分の6拍子)


ブラームスのクラリネット三重奏曲はクラリネット五重奏曲と同じ時期
1891年に作曲されたそうです。
この2曲は同時期に双子のように着想されて同じ月に完成した作品とのこと。
ブラームスの表現によるとクラリネット三重奏曲はクラリネット五重奏曲の
「双子の片割れ」になるそうです。

以下、クラリネット五重奏曲を聴いた昨年の文章を自分の復習として
再度掲載になりますが。

「クラリネット五重奏曲が完成した年、1891年の3月に
ブラームスは芸術上の友人であったマイニンゲンのゲオルク公夫妻を訪問した際
マイニンゲン宮廷楽団の優れたクラリネット奏者であった
リヒャルト・ミュールフェルトと知り合ったそうです。

                    リヒャルト・ミュールフェルト
            201ミュールフェルト
                      Richard Mühlfeld
                (1856年2月28日-1907年6月1日)

ミュールフェルトは初めヴァイオリン奏者として宮廷楽団に入り
後にクラリネット奏者に転じたとのこと。
ヴァイオリンの奏でる豊かな表情をクラリネットでも同じように表現しようと
努力をしていたそうです。
ブラームスは彼の演奏するモーツァルトなどの「クラリネット協奏曲」を聴き
彼のクラリネットの音色と妙技に深く心を動かされたとのことです。
ブラームスはミュールフェルトのことを「クラリネット嬢」或いは
「優しいナイチンゲール」などと呼び
ブラームスが死ぬまで交友があったそうです。

1891年の5月には遺言書の作成準備に取り掛かったブラームスだったそうで。
そのような彼がその年に室内楽曲の傑作を続けて作曲。
1曲はクラリネット、チェロ、ピアノの「クラリネット三重奏曲」
次に「クラリネット五重奏曲」を書き上げることに。
前作の「クラリネット三重奏曲」が書き上げられた時に祝辞を述べる友人の
マンディチェフスキーにブラームスは

  「実はこの作品のほかにもう1曲『愚作』に取り掛かっている。
   この三重奏曲はその双子の片割れなのだ」と。

以上、引用が長くなりました。


1891年3月にマイニンゲンの宮廷の訪問をしたことが
クラリネットを含む室内楽曲を4曲作る契機となったそうです。
4曲の中では、このクラリネット三重奏曲が最初に完成したとのこと。
この年の夏、イシェルに落ち着いたブラームスは7月12日頃にこの作品を完成。
7月14日にはマンディチェルスキーに草稿を送り批評を求めたそうです。
短期間に作曲された曲とのことです。

クラリネット三重奏曲についてシュタインバッハの見解は
 「第5交響曲」に対する野望の表れであり
 第1楽章の冒頭主題は交響曲用として意図されたもの
とこのとです。

初演は1891年11月24日、マイニンゲンの宮廷において
ミュールフェルトのクラリネット、ブラームスのピアノ他により行われたとのことです。
公開初演は1891年12月12日、ベルリンにおいて。
クラリネットはウィーンから来たシュタイナー、ブラームス自身のピアノ
友人のハウスマンのチェロで行われたそうです。


第1楽章、開始のチェロが奏でる第1主題は静かな寂寥を帯びた調べです。
チェロに加わるクラリネット。
穏やかな趣のチェロとクラリネットに加わるピアノの力強さと活気。
情熱的な激しさも感じられるようです。
チェロが奏する第2主題の現れで優美な旋律に。
明るく弾むような3つの楽器たち。
再び暗い静けさに。
速度も緩やかになりクラリネットとチェロにピアノが加わり
穏やかに終わる第1楽章。
「明」と「暗」の対比の激しい楽章に感じられます。

牧歌的なクラリネットが奏でる主題で印象的に始まる第2楽章。
受け継ぐチェロ。
ピアノも穏やかに伴奏を。
クラリネットとチェロの静かな調べに暫し耳を奪われます。
チェロとの穏やかな調べから優美さを加味したような旋律に。
クラリネットとチェロ、ピアノが悠長な語らいをしているようです。
しみじみとした調べで3つの楽器の対話に惹かれ和みの気分になります。
ピアノがクラリネットとチェロの対話を妨げないようにゆったりと歌っているようです。
静かに終わる楽章。
クラリネットが印象的であり心に残る楽章です。

第3楽章はクラリネットの優雅な旋律での始まり。
ピアノも加わりチェロも静かで優雅な調べを。
親しみを感じさせられる旋律です。
突如、独特な面白いリズムを刻むピアノに乗って
クラリネットとチェロは伸び伸びと対話を交わしているようです。
いつしかピアノも穏やなリズムになり
クラリネットがおおらかに歌っているようです。
3つの楽器は穏やかに語らいを。
聴いているうちに親しみが湧いてくるような旋律です。
ピアノが可憐な音を紡ぎ静かに閉じられる楽章。

軽快に明るさを漂わせチェロが奏する第1主題で始まる第4楽章。
チェロの調べを反芻するクラリネット。
軽やかなチェロとクラリネットそしてピアノ。
クラリネットとピアノは活気を感じさせるようです。
時としてクラリネットはユーモラスな趣もみせてくれるようです。
この作品では最も明快さを感じさせてくれる楽章でしょうか。
速度を上げ力強く情熱的に迎える終曲。


この作品を聴き始めた時には混沌とした印象しか抱くことができませんでした。
いつものパターンですが繰り返し聴くうちに
親しみが湧いてきました。
個人的にはクラリネット五重奏曲に親しみを感じていますが。

クラリネットのレオポルド・ウラッハはウィーン・フィルの
首席クラリネット奏者だったとのことです。
曲を聴いているとクラリネットの表情の豊かさを再認識させられるようです。

ブラームスのクラリネットの作品では
このクラリネット三重奏曲から3年後に作曲された
未聴の2曲のクラリネット・ソナタも聴いてみたい思いも抱き始めました。


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Comment

Re: クラリネット三重奏曲は聴いたことありませんが

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ウラッハのクラリネット・・・そうですよね、本当に良いですね。
聴いていて和むようなホッとします。
burleskeさまがお持ちのディスでクウラッハ&デムス盤と
私が聴いているディスクは同じもののようですね。
クラリネット・ソナタと共にホルン三重奏曲も収録されていました。
コメントを拝読させていただき早速、ホルン三重奏曲を先に聴いてみました。
とても、とても気に入りました。
この曲に耳を傾けて本当に良かったです。ありがとうございました。
もう少しじっくりと聴いてから綴ってみたくなりました。
クラリネット・ソナタは「例によって取っ付きは悪い・・・」とのことで
改めて時間をかけて聴き込んでみることにしますね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.01/27 19:31分
  • [Edit]

クラリネット三重奏曲は聴いたことありませんが

ブラームスのクラリネット三重奏曲は聴いたことありませんが、2曲のクラリネット・ソナタはウラッハ&デムスで持っています。
例によって取っつきは悪いですが、聴き込むにつれて味わい深さを増す作品ですね。
ウラッハのクラリネットは良いですね。
クラリネット三重奏曲も是非聴いてみたいと思います。
クラリネット・ソナタのウラッハ&デムス盤にカップリングされているホルン三重奏曲も良いですよ。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.01/26 19:50分
  • [Edit]

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