♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.234 ブラームス:「クラリネット・ソナタ 第2番」(ヴィオラ編曲版) by スーク&パネンカ

ブラームスの室内楽曲作品をできるだけ多く聴いてみたいとの思いを抱きつつ
求めたディスクの中の一枚「ヴィオラソナタ」。
「クラリネット・ソナタ」の編曲とは露知らずに
まったく別の作品と思っていた おめでたさ です。
ディスク購入後、手に取ることもなく数ヶ月間が過ぎてしまいました。

つい先頃、ブラームスの2曲の「クラリネット・ソナタ」に耳を傾け
親しみやすい曲でお気に入りになりました。
早速、「ヴィオラソナタ」のディスクを取り出し聴いてみました。
原曲のクラリネット・ソナタも気に入り
ヴィオラに編曲された演奏の方もすっかりお気に入りになりました。
特に第2番は繰り返し聴いています。
今日は「ヴィオラソナタ」第2番を。


        ブラームスヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 作品120-2

                234ブラームス:ヴィオラ・ソナタ
 
                     ヨゼフ・スーク(vla)
                     ヤン・パネンカ(P)

                (録音:1990年 プラハ
                  スプラフォン・ドモヴィーナ・スタジオ)
 

          第1楽章:アレグロ・アマービレ 変ホ長調 4分の4拍子 
          第2楽章:アレグロ・アパッショナート 変ホ短調 4分の3拍子
          第3楽章:アンダンテ・コン・モート 変ホ長調 8分の6拍子


原曲のクラリネット・ソナタについて以下、簡単に。
1894年夏にイシェルで2曲とも書き下ろされたそうです。
残されているスケッチによるとイシェルに行く前から
作曲方針を立てていたと推測されるようです。

この2曲のクラリネット・ソナタはブラームス最晩年の作品になるとのことです。
最後の室内楽曲であり、また最後のソナタ。
また変奏曲作曲家としてソナタ第2は最後の変奏曲を含むものになっているとのこと。
最晩年の作品とのことですが聴いてみると
2曲とも明るく親しみやすく魅了される作品です。

初演は1895年1月7日 ウィーン音楽芸術協会の演奏会において
ブラームスのピアノ、ミュールフェルトのクラリネットで行われたそうです。

クラリネット・ソナタ2曲を
ブラームスはヴィオラとピアノのソナタ
及びヴァイオリンとピアノのソナタにも編曲をしているとのこと。


柔和で優しい旋律で始まる第1楽章。
この第1主題で優しい歌を歌うようなヴィオラの調べに寄り添うピアノ。
明るい愛らしさも感じます。
口ずさみたくなるような親しみやすさ。
抒情的で聴いていてホッとする寛ぎの調べ。
ヴィオラの流れるような歌にピアノが時として情熱的な色合いを添えているようです。
ヴィオラが静かに語りつつ
ゆっくり終わるこの楽章。

第2楽章は流麗なヴィオラが奏する主題での始まり。
ピアノは力強く激しさを垣間見せ
活き活きとした雰囲気に。
中間部を繰り返し聴くうちに・・・いつか、どこかで聴いたような。
ピアノが紡ぎ出す調べとヴィオラに懐かしさを感じてしまいます。
郷愁のような、哀愁にも似た趣に惹かれます。
転じて3部では第1楽章と同様に活き活きとした親しみやすさを感じさせられつつ
穏やかに迎える楽章の終わり。

第3楽章は5曲の変奏曲とコーダからなる変奏曲形式とのことです。
ブラームスにとっては生涯最後の変奏曲に。
ゆったりと歩むようなヴィオラとピアノの主題で始まるこの楽章。
簡潔で素朴とも感じられる旋律です。
第1変奏ではヴィオラ、ピアノの調べから愛らしさが伝わってくるようです。
第2変奏で愛らしさに抒情性が加わったようにな趣に。
歌うヴィオラに呟くようなピアノの応答でしょうか。
第3変奏になり雄弁なヴィオラとピアノからは活気が伝わってくるようです。
第4変奏で再び静かな調べに戻りピアノの落ち着いた伴奏に
ヴィオラがしっとりと歌いかけるような調べが印象的です。
第5変奏でテンポが速くなり激しさを感じさせる2つの楽器。
各変奏の七変化に耳を奪われてつつ
軽快、且つ 力強さを示しつつ迎える終曲。
 

ヴィオラに編曲されたこちらの演奏を聴き
益々、この曲がお気に入りになってきました。

ブラームスに付きまとう「諦観」がこの作品にも影を落としているとのことです。
が、私には寂寥感が時折、感じられるだけです。
聴いていて親しみやすい明るさからは情熱や憧れも感じてしまいます。
窓を通して射し込む春の柔らかな陽射しと暖かさ
そのような印象を抱いた作品でした。
特に印象的な想いを抱いたのは
歌を歌い続けるかのようなヴィオラです。

スークパネンカの演奏は
まるで親しい友が連れ添って散策をしつつ親しく語り合っているような。
聴いていてホッとする演奏に感じられました。

今迄ヴィオラを主体とした作品に耳を傾ける機会がほとんどなかったのですが
この演奏を聴いてヴィオラに親しみを感じるようになりました。
とてもお気に入りになった作品ですので
ヴァイオリンとピアノに編曲した演奏も聴いてみたい思いが募ってきました。


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Comment

Re: ヴィオラは親しみやすくて、良いのですが・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

こちらのディスクをやはりお持ちだったのですね。
本当にヴィオラが魅力的ですね。
スーク&パネンカではベートーヴェンのヴァイオリ・ソナタ全集も良いとのことですね。
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は
できる限りいろいろな演奏者で聴いてみたいですので早速、ショップのカートに入れてきました。

ブラームスのクラリネット三重奏曲の時でしたでしょうか
お寄せいただきましたコメントにてクラリネット・ソナタのことを拝読したのが、今回聴くキッカケになりました。
ありがとうございました。
とてもお気に入りの作品になりました。

ヴィオラの名曲をお挙げくださいましてありがとうございます。
近代、現代の音楽ではヴィオラが主役(?)の作品があるのですね。
burleskeさまがお察しのように私には苦手な作曲家ばかりで・・・。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.03/10 19:41分
  • [Edit]

ヴィオラは親しみやすくて、良いのですが・・・

このスーク&パネンカ盤は僕も持っていますが、良いですねぇ。
ヴィオラの音色が何とも言えず心地よいですね。
スーク&パネンカはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集も良いですよ。

ヴィオラの落ち着いた響きは親しみやすいのですが、ヴィオラの名曲となると、ベルリオーズの《イタリアのハロルド》とかバルトークやヒンデミット、ショスタコーヴィチ、武満徹とかの作品など、どうもluminoさまの趣味には合わなさそうな作品しか思い付きません。
編曲ものの方が良いかも知れませんね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.03/09 20:54分
  • [Edit]

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