♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.238 マルチェッロ:「オーボエ協奏曲」 by ハインツ・ホリガー&イ・ムジチ合奏団

時々、とても聴きたくなるバロック音楽。
アルビノーニマルチェッロの有名な第2楽章アダージョ楽章を収録したディスクは
嘗ての愛聴盤でした。
ですが、作品の全曲を聴くこともなく
また、本来のオーボエの演奏で聴くこともなく
年月が過ぎ去りました。

アルビノーニマルチェッロそしてヴィヴァルディの作品が収録された
オーボエ協奏曲集を聴いてみました。
演奏はハインツ・ホリガーのオーボエ そして イ・ムジチ合奏団
懐かしい名前です。



                  マルチェッロオーボエ協奏曲

                オーボエ協奏曲集:ホリガー&い・ムジチ

                         (収録曲)


          アルビノーニオーボエ協奏曲ニ短調Op.9-2
                  2つのオーボエのための協奏曲ヘ長調Op.9-3
          マルチェッロオーボエ協奏曲ニ短調
          アルビノーニオーボエ協奏曲ト短調Op.9-8
                  2つのオーボエのための協奏曲ハ長調Op.9-9
          ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲ハ長調RV.446

                    ハインツ:ホリガー(Ob)
                    イ・ムジチ合奏団

                   (録音:1967-86年)

 
        第1楽章 アンダンテ・エ・スピッカート 二短調 4分の拍子
        第2楽章 アダージョ 二短調 4分の3拍子
        第3楽章 プレスト 二短調 8分の3拍子



ヴェネツィア生まれのアルビノーニマルチェッロヴィヴァルディ
アルビノーニの華麗で軽快な曲で始まるこのディスク。
どの作品も耳に快い旋律で爽やかさを感じさせてくれるようです。

3人の作曲家のオーボエ協奏曲を聴き
アルビノーニのような華麗さやリズミカルさとは対照的な趣を感じさせる
アレッサンドロ・マルチェッロの作品がお気に入りになりました。


              238:オーボエ協奏曲集 Alessandro Ignazio Marcello
                 Alessandro Ignazio Marcello
                (1673年2月1日-1747年6月19日)


このディスクの収録曲からマルチェッロを中心に。
原作者のアレッサンドロ・マルチェッロはヴェネツィア貴族の出身だそうです。
弟のべネデットと共に父であるアゴスティーノから
ヴァイオリンの教育を受けたとのことです。
彼は幼い頃から学問や芸術に才能を現したそうです。
いろいろな楽器を弾き、歌も上手であり、詩を書き、絵を描き、哲学や数学にも
造詣が深かったそうです
彼はヴェネツィアの自分の家で毎週、自作品の演奏会を催したとも
言われているとのこと。
その一部はエテリオ・スティンフォリーコという名前で出版されたそうですが
今日まで伝わる作品は実際に作曲された作品のごく一部にすぎないもの
と推測されるようです。

今更、改めて綴ることでもないのですが
このオーボエ協奏曲の第2楽章が映画「ヴェニスの愛」の主題曲として使われてから
広く知られるようになったとのこと。
映画を観たことはないのですが
この旋律は馴染み深く、久しくお気に入りになっています。

マルチェロの作品に最初に目を留めた一人がJ.S.バッハだったそうです。
この曲をバッハは調性を二短調に保ちチェンバロ独奏用に編曲したのが
BWV974 とのことです。
第2楽章に装飾音を豊かに加えたものだそうです。

この作品は演奏に際してハ短調 及び 二短調による両方があるそうです。
また作曲者名がアレッサンドロの弟のべネデット・マルチェロとされることも
あったようです。
この2つの事柄は作品が現代に甦るまで辿った複雑な経緯によるとのことです。
気に入った作品の誕生物語に興味を抱き、以下備忘録的に。

服部幸三氏の解説によると
この作品が協奏曲として世に甦る発端となったのは
1923年にボンのR.フォルベルク社から出版されたV.R.ラウシュマン校訂の
エディションであった、とのことです。
ラウシュマンは原作そのものを校訂出版したのではなく
バッハのチェンバロ独奏用のアレンジから辿り
それをオーボエ協奏曲に復元する試みを行ったそうです。
ラウシュマンの校訂版はオーボエ、弦4部およびチェンバロの構成に
なっているとのこと。
調性に関してラウシュマンは二短調からハ短調に移し
原作者をべネディット・マルチェロとして発表した、とのことです。
この校訂の結果、原作の調性と作曲者名についての混乱が発生したそうです。
1730年頃 及び 1717年頃の出版を通してこの混乱が鎮静し
原作の調性が二短調であり、作曲者がアレッサンドロ・マルチェッロであることが
疑いのない事実になった、とのことです。
因みに
調性をハ短調に移すことにより
弦の音色はやや暗くなるが、オーボエの表情は豊になる、とのことです。

ラウシュマンの校訂版は音楽の世界に喜んで迎えられ
ステージを賑わすことになったそうです。


第1楽章から落ち着いた調べで始まり
ホリガーのオーボエも渋味を帯びた音色で素朴に歌っているようです。
そして有名な第2楽章。
何年経っても、何回聴いても印象に残る有名な楽章。
抒情性を湛えた哀愁の旋律は一度聴いたら忘れられず
心に刻み込まれる魅力がありますね。
第3楽章では躍動感をもって歌い出すオーボエ。
終始軽快に奏され曲の盛り上がりを感じさせる楽章でしょうか。


アルビノーニ、ヴィヴァルディの作品も魅力的。
かの指揮者、ベルンハルト・パウムガルトナーは
アルビノーニの研究でも知られているそうです。
パウムガルトナーは優れたオーボエ協奏曲が書かれたことについて
当時、ヴェネツィアに優れたオーボエの名手がいたためだろう、と
推測をしているとのことです。
アルビノーニ、ヴィヴァルディやべネデット・マルチェッロに限らず
この時期のヴェネツィアの作曲家たちはオーボエのために優れた作品を
多く残しているそうです。


3人のヴェネツィアの作曲家の作品を聴き
思い浮かべるのはいつも通る公園の一コマです。
この時期、美しく咲いている色とりどりの花々の傍で
幼い子供が砂場で戯れる姿が目に入ります。
各作品はその一コマに似つかわしい作品たちでしょうか。
特にアルビノーニはピッタリの雰囲気のように感じられます。

室内にこれらのオーボエ協奏曲が流れていると
音符たちが楽しげに踊っているようで
気分も軽やかになるようです。

ホリガーが紡ぎ出すオーボエの音色は表情豊かに耳に届いてきます。
オーボエを見事に引き立てているイ・ムジチ合奏団
聴いていて清々しい演奏。
日常、流れ行く時間に彩りを添えてくれる作品たちであり
演奏のように感じられます。 


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Comment

Re: お久しぶりです

rudolfさま、こんばんは~。
コメントをありがとうございます。嬉しく拝読させていただきました(^^♪
私などrudolfさまの記事を拝読しては興味あるディスクをショップの
お気に入りに入れたり、カートに入れたりしておきながら・・・読み逃げを
することが多くて、すみません。

楽器を演奏されていらっしゃるrudolfさまのブログを
拝読させていただいたりしている年月の経過とともに
音楽の聴き方(?)に変化が出てきたように感じているこの頃です。
楽器についてはまったくの無知なのですが・・・。
木管楽器に耳をそばだてて聴くことが多くなってきました。
木管楽器が主人公の作品にも以前よりは聴くことが多くなってきました。

ホリガーの演奏するこちらのディスクがとてもお気に入りになりました。
他の演奏にも耳を傾けてみたい願いを抱き始めました。
氏は今でも現役とのこと、ご高齢になられていらっしゃるのでしょうね。
お元気で長生きをされ、素敵な音楽を届けてくださることを願わずにはいられませんね(*^_^*)
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.04/23 19:47分
  • [Edit]

お久しぶりです

luminoさま お早うございます〜

拙ブログにいつもコメントくださり、本当にありがとうございます。m(_ _)m

なかなかこちらには訪問できずに、申し訳なく思っていました
書けるタイトルもあったのですが〜爆〜

ホリガーさんは演奏者としては、オーボエという楽器に留まらず、ピアニスト、ヴァイオリニストとも比肩できる、大天才だと思っています(確か、いまだに現役だと〜)

どうしたらあの声のような息遣い、ニュアンス、味わいが出てくるのかと、私も相当数のCDを持っていますよ
まったく参考には出来ませんが〜 爆〜

アルビノーニ、マルチェロなどの曲、実に素晴らしいですし、素晴らしい演奏ですね
ミ(`w´彡)
  • posted by rudolf2006
  • URL
  • 2014.04/23 09:10分
  • [Edit]

Re: ホリガー&イ・ムジチ、良いですねぇ

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

やはり、こちらのディスクもお持ちだったのですね。
本当に心が和む演奏ですね。
マルチェッロ以外も良かったです。
大切なディスクの仲間入りをしました。
「ヴェニスの愛」の映画のあらすじを探して読んでみたのですが
映画を観つつ、この第2楽章が流れてきたら・・・鬼の目にも涙で
涙、ぽろぽろになりそうな。
「ヴェニスに死す」も観たことがなくて・・・。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.04/21 19:56分
  • [Edit]

ホリガー&イ・ムジチ、良いですねぇ

マルチェッロとアルビノーニの協奏曲は僕もホリガー&イ・ムジチで持っていますが、良いですねぇ。
古楽器のバロック演奏も良いですが、こういう昔ながらの演奏も心が和みますね。
マルチェッロの第2楽章はほんとに魅力的ですね。
《ヴェニスの愛》は僕も観たことがありません。ヴィスコンティの《ヴェニスに死す》ならDVD持っているんですけど・・・
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.04/20 20:22分
  • [Edit]

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