♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.247 ブラームス:「ハイドンの主題による変奏曲」 by アバド&ベルリン・フィル;トスカニーニ&NBC交響楽団

ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」 懐かしい作品です。
昔々、カセット・テープにエア・チェックをして聴いていたお気に入りの曲でした。
いつかこの曲のディスクを求めたいと思いつつ・・・云十年。
すっかり曲を忘れかけていました。
アバドベルリン・フィルトスカニーニNBC交響楽団
懐かしい想い出と共に聴いてみました。


              アバド・ザ・シンフォニー・エディションより
              ブラームスハイドンの主題による変奏曲 


                240:クラウディオ・アバド ザ・シンフォニー・エディション

                        (収録曲)

            ブラームスハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
                    悲歌 Op.82
                    交響曲第4番 Op.98

                    クラウディオ・アバド指揮
                    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

                     (録音:1990~1991年)



             トスカニーニ・コンプリートRCAコレクションより

                247ブラームス「ハイドンの主題」トスカニーニ・コンプリートRCAコレクション
                       (収録曲)

              ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
                      ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
                      悲劇的序曲 Op.81

              (録音:1952年2月4日 カーネギー・ホール)


曲の構成をメモとして。
括弧内は56b のピアノ4手曲の速度。

主題:アンダンテ 変ロ長調 4分の2拍子
第1変奏:ポーコ・ピウ・アニマート(アンダンテ・コン・モート) 変ロ長調 4分の2拍子
第2変奏:ピウ・ヴィヴァーチェ(ヴィヴァーチェ) 変ロ短調 4分の2拍子
第3変奏:コン・モート 変ロ長調 4分の2拍子
第4変奏:アンダンテ・コン・モート(アンダンテ) 変ロ短調 8分の3拍子
第5変奏:ヴィヴァーチェ(ポーコ・プレスト) 変ロ長調 8分の6拍子
第6変奏:ヴィヴァーチェ 変ロ長調 4分の2拍子
第7変奏:グラツィオーソ 変ロ長調 8分の6拍子
第8変奏:プレスト・ノン・トロッポ(ポーコ・プレスト) 変ロ短調 4分の3拍子
終曲:アンダンテ 変ロ長調 2分の2拍子


作曲は1873年の夏。
この夏、5~8月にブラームスはミュンヘンの南にあるシュタルンベルク湖畔の
トゥッツィングで夏を過ごしたそうです。

             247ブラームス「ハイドンの主題」Starnberger See
                      Starnberger See

その滞在中に2曲の弦楽四重奏曲とこの作品が書き上げられたとのことです。
変奏曲はブラームスの得意とする分野であったそうですが
この曲において変奏の技法を緻密で無駄のない独自の表現に到達したそうです。

ブラームス40歳のこの年から大規模なオーケストラ曲を
平均して2年に1曲のペースで作曲したとのこと。
前年の1872年には父ヤーコプが2月11日に死去。
その秋にブラームス自身はウィーン楽友協会の芸術監督に就任したそうです。

この曲には作品番号56a と 56b があるそうですが
最初に書き上げられたのが 作品56b で2台のピアノのための4手曲。
後に書き上げられた 作品56b が管弦楽曲。
56b のピアノ4手曲もよく演奏されるとのことです。

構造は56a、56b とも同じだそうですが
速度その他に多少の違いがあるとのことです。
カルベック、エールマン他の説によると
ピアノ曲が完成してから思い付きで管弦楽曲に直したのではなく
初めから管弦楽曲として考え、中途でピアノ4手曲としてまとめたそうです。

門馬直美氏によると
この曲の主題が本当にハイドンの創作かどうかはかなり疑わしいとのこと。
ハイドンが古い讃美歌からとったものと思われ
「讃美歌、聖アントーニ」と記してあるそうです。
もとはハイドンの「管楽器のためのディヴェルティメント」(オーボエ、ホルン、バスーン各2本)の第2楽章に出てくるとのことです。

ブラームスはハイドンのその主題をおおかたそのまま取り入れ
9つの変奏を付けたそうです。
そのうちの8つには「変奏」として番号が付いており
最後の9は特に「終曲(Finale)」と記してあるそうです。
変奏はそれぞれに独立的な性格をもっており
全体が性格変奏曲となっているとのことです。

初演はピアノ4手曲としては完成すると間もなく演奏されたそうです。
管弦楽曲としての初演はブラームス自身の指揮で
作曲された年、1873年の11月2日にウィーンの音楽協会ホールでの
フィルハーモニー音楽会第1回演奏会で行われたそうです。
この初演は大成功だったとのこと。


云十年振りに聴くこの曲。
忘れかけていた旋律が思い出されてきました。

アバドベルリン・フィルの演奏では
主題の始めから穏やかな感じを湛えた演奏でしょうか。
全体的に抒情的で細やかな感情が込められているように感じられます。
大らかで、ゆったりとした趣
落ち着いた風格を感じる演奏のように思われました。

トスカニーニNBC交響楽団の演奏を聴き
昔々、初めてこの曲を聴いたときをの感銘を思い出していました。
当時聴いた演奏家が誰であったのか記憶が定かではないのですが
こちらのトスカニーニの演奏に通じるものがありました。

躍動感があり起伏に富んだ演奏。
第3変奏で聴かせてくれる美しい歌。
第4変奏の穏やかさ。
第5変奏での明るく快活な躍動感。
第6変奏での覇気と強靭さ。
第7変奏では長閑な調べの歌を。
そして最後の「終曲」での力強さと華やかさ。
華やかな色彩を添えているトライアングルが印象的。
性格変奏の楽しさ、面白さを如実に伝えてくれる演奏のように感じられました。
生き生きとして耳を奪われる「ハイドンの主題による変奏曲」のように思われます。
個人的にはお気に入りの演奏になりました。

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Comment

Re: 『ハイドン変奏曲』も・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

そう言えば最近、「オマケ」的な曲の登場が多くなっていますね。
聴いてみると本当に良い曲なんですよね。
トスカニーニ盤がお気に入りとのことで、曲想が生きているような演奏ですよね。

往年の巨匠の演奏に惹かれるものがあるように思われるとのことで
私はまだ今回のアバドとトスカニーニ(カラヤンは時間切れ?で聴かずじまいでした)で聴くだけでしたが、お挙げくださいました往年の巨匠では特にフルトヴェングラー、クレンペラーを聴いてみたく思います。
ぜひ聴きたく思ったのがシャイー&ゲヴァントハウスです。
トスカニーニを現代風にした感じ、とのことで興味津津、演奏を想像しています。
ピアノ4手版は私も関心を抱きました。聴いてみたいものですよね。
また、この曲のもとになったハイドンのディヴェルティメントも機会がありましたら聴いてみたくCD探しをしたりしています。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.06/22 19:35分
  • [Edit]

『ハイドン変奏曲』も・・・

『ハイドン変奏曲』もブラームスの交響曲のオマケみたいな感じで聴いてしまうのですが、改めて聴いてみたら素敵な作品ですよね。
トスカニーニ盤は僕もお気に入りです。
この作品はワルター、フルトヴェングラー、クレンペラー、ベーム、クナッパーツブッシュ等、往年の巨匠の演奏に惹かれるものがあるように思えます。
最近の録音では、シャイー&ゲヴァントハウスo盤が、トスカニーニを現代風にしたような感じで面白かったです。
ピアノ4手版も聴いてみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.06/22 14:04分
  • [Edit]

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