♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

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Op.256 シューベルト:「華麗なるロンド」D.895 by マルツィ&アントニエッティ

先月からマルツィの演奏を聴き始めたのも束の間。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲に続いて
聴いていたシューベルトの「華麗なるロンド」。
この曲を聴いている最中にブログが休止状態になっていました。
約1か月振りの更新になります。

今迄、何の変哲もない日常が貴重で充実した日々であることを
身を以って感じるこの1ヶ月来です。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲の大好きな第2楽章や
クンツの歌声ばかりに耳を傾け
力になってくれたような気がします。
気分的には一段落が付いたものの、まだ当分は・・・。
今迄のように変哲のない日常に戻りたいものです。

心機一転?心の復活? のスタートは、やはりシューベルト
頓挫をしていたシューベルトの「華麗なるロンド」から改めて聴くことにしました。
ヨハンナ・マルツィのBoxからです。

カプリングは同じくシューベルトの「ヴァイオリンとピアノのための幻想曲」D.934。
メニューインで聴いた「幻想曲」に魅了されたのは
つい先日とばかり思っていたのですが
すでに半年が経ってしまっていました。
マルツィの演奏する「幻想曲」も楽しみにしつつ
今日はヴァイオリンとピアノのためのロンド「華麗なるロンド」を。


             ヨハンナ・マルツィ~EMI&DG録音全集より
                シューベルト:「華麗なるロンド」D.895


                Johanna Martzy

                         (収録曲)

                        シューベルト
           ヴァイオリンとピアノのためのロンド「華麗なるロンド」
                                   ロ短調 D.895
           ヴァイオリンとピアノのための幻想曲 ハ長調 D.934

                     ヨハンナ・マルツィ(Vn)
                     ジャン・アントニエッティ(P)

                  (録音:1955年11月9-12日
                       ベルリン エレクトーラ・スタジオ)


作曲は1826年10月とのことですので
「ピアノとヴァイオリンのための幻想曲」よりも
先に書かれている作品になるのですね。
シューベルト29歳でしょうか。

1827年前後のシューベルトの作品を聴いている時
殊更に脳裏から離れないのが1827年3月26日という日付けです。
ベートーヴェンが死去された日。

この時期、1826-7年のシューベルトの作品に耳を傾けつつ
ベートーヴェンを敬愛していたシューベルトの心に
想いを馳せずにはいられなくなります。
勝手な思い入れに過ぎないのでしょうが。
この「華麗なロンド」はベートーヴェンが亡くなる5か月前
そして1828年初めに書かれた「幻想曲」の方は
ベートーヴェンの死後に書かれたことに。

そのようなことを想いつつ
ベートーヴェンの死を挟んで書かれたシューベルトのこれら2つの作品。
ベートーヴェンの死の前に書かれた「華麗なるロンド」はリズミカルな軽快さ。
死後に書かれた「幻想曲」には美しさの中に漂う寂寥感。
2つの作品がとても対照的に感じられます。
やはり・・・単なる自分の思い入れかも知れませんね。

「華麗なるロンド」の初演は1827年、早春とのこと。
友人の出版業者D.アルタリアの別荘において「幻想曲」と同じく
ヨーゼフ・スラヴィークのヴァイオリン
カール・マリア・フォン・ボックレトのピアノで行われたとのことです。

スラヴィークとボックレトについてですが
スラヴィークについては過日、綴った「幻想曲」の時の文章と重複しますが改めて。


               (256)Carl Maria von Bocklet
                    Carl Maria von Bocklet
                (1801年1月30日-1881年7月15日)

ボックレトはボヘミアのピアニスト兼ヴァイオリニストで
作曲家でもあり音楽教育者でもあったそうです。
また彼はベートーヴェンとも交際があったとのことです。
1820年以来、ウィーンに住んでいたボックレトと
シューベルトの出会いがあったそうです。

              245シューベルト:ヨーゼフ・スラヴィーク
                       Josef Slavík
                (1806年3月26日-1833年5月30日)

ボックレトを通じてショパンやパガニーニが賛辞を贈った巨匠的なヴァイオリニストが
スラヴィークとのことです。
彼もまたボックレトと同じボへミヤ生まれで
スラヴィークは1826年にウィーンに来たとのことです。
ボックレト、スラヴィークともにシューベルトの友人であったそうです。
               
さて、この「華麗なるロンド」。
「幻想曲」と同様に途切れることなく演奏される単一楽章で
ともに長大な作品とのことです。
「華麗なるロンド」の方は713小節、演奏時間約19分(マルツィは約16分少々)だそうです。
構成要素からみると12の部分から構成されいるとのこと。
ロンド主題の回帰を中心に 導入部-A-B-A-C-A-終結部 の構成になっているそうです。
音楽内容としては協奏曲的形式を踏んでいるとのこと。
協奏曲に近い理由としては
ヴァイオリンに非常に技巧的なパッセージがあり
華麗さが要求され
長い導入部をもっていること
以上の3つが挙げられるそうです。

この曲も「幻想曲」と同じくシューベルトの友人であり初演をした
スラヴィークとボックレトのために書かれたとのことです。


曲の導入部は厳粛さを感じさせる重々しいピアノの打鍵での始まり。
加わるヴァイオリンも緊張感を伴っているかのようです。
やがてヴァイオリンが柔和な調べを奏し始め
穏やかな表情を見せるヴァイオリンとピアノ。
ピアノの流れるような伴奏に乗り
暫し続くヴァイオリンの和やかな歌に魅了されます。
急転して始めの旋律が再び現れ
力強いピアノの打鍵、緊張を帯びるヴァイオリン。
速度が速くなりアレグロに。
ロンド主題が現れると曲が活き活きとしてくるようです。
軽快でリズミカルな旋律。
親しみ、懐かしさも感じる調べ。
変化する主題も聴いていて楽しいもの。
交互に現れる「静」と「動」の対比にも耳を奪われるものがあります。
「静」ではヴァイオリンが歌う抒情的な調べに魅せられ
「動」ではリズミカルな明快さに懐かしさを感じたり。
歌い続けるヴァイオリンとピアノ。
時には煌めくかのようなピアノの音色。
口ずさんでみたくなる親しみやすい旋律。
ステップでも踏みたくなるリズミカルな明るさ。
聴いているうちに昔からの愛聴曲のような気分になってきます。
喜び弾むようなヴァイオリン
飛び跳ねるかのような溌剌としたピアノ
ダンスをするかのようなヴァイオリンとピアノの調べ。
溌剌とした躍動感のうちに迎える終曲。


曲が終わっても暫くの間、主題が頭の中で歌い続けているのが聴こえるようです。
愛おしさを感じさせる曲。
長らく会うことのなかった旧友に突然再会し
「元気だった?! 逢えて嬉しいね!!」と
手を取り合って喜ぶ情景が想い浮かびます。

「静」と「動」の対比が生命力を感じさせるこの曲。
マルツィのヴァイオリンに新鮮さを感じます。
アントニエッティのピアノも表現豊かで
特に躍動感が印象に残り好感を抱きました。

以前にメニューインで聴いて以来
大のお気に入りになった「幻想曲」の魅力に勝るとも劣らないものを感じます。
マルツィ&アントニエッティの「幻想曲」にも
これからじっくり耳を傾けたく思います。
 
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Comment

Re: おひさしぶりですね

burleskeさま、こんばんは。
本当にお久しぶりです。ブログの更新が生存確認?みたいな、ですね。
更新をするにしても皆さま、それぞれにご都合やご事情がありますものね。
ご都合のよろしい時に・・・ご更新されるのを楽しみにさせていただきますね。

「華麗なるロンド」は表題から勝手に曲を想像して余り気乗りがしなかったのですが、聴いてみると表題からの思い込みの間違いに気付かされました。
そうですよね、「幻想曲」同様に惹かれるものがある素敵な曲ですね。

マルツィのシューベルトで4曲のソナタも素敵な演奏とのことで
早速、ディスクを取り出してみました。
4曲のヴァイオリン・ソナタは嘗てゴールドベルク&ルプーで聴き
気に入っていた曲です。
愛らしい曲との印象があります。
早速、マルツィで聴いてみますね。
第1&2番を綴ることができたら・・・と思っています。

> マルツィのシューベルトを聴いていると、心がリフレッシュされるみたいですね。
本当にそうですよね。清々しい気分にしてくれるようですね。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.09/15 19:55分
  • [Edit]

おひさしぶりですね

luminoさま、お久しぶりでございます。
僕の方もブログの更新を長らくサボって申し訳ございません。

シューベルトの「幻想曲」も良いですが、「華麗なるロンド」も素敵な作品ですね。
マルツィの演奏は聴き惚れてしまいますね。
マルツィのシューベルトでは他に4曲のソナタも素敵な演奏です。
マルツィのシューベルトを聴いていると、心がリフレッシュされるみたいですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.09/14 21:22分
  • [Edit]

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