♪クラシック音楽 さんぽみち♪〜第1楽章:CD&MUSIC BIRD

クラシック・ビギナーのCD及びCS-PCM放送のミュージック・バードを主とした音楽便りです。 敬愛する作曲家はベートーヴェン。 古典派〜ロマン派を中心に聴いています。 時には日常の雑感も。また、時には家族のコザクラインコの話も。ゆっくり、のんびりと。

Entries

Op.262 ブラームス:「チェロ・ソナタ第2番」 by ロストロポーヴィチ&ゼルキン

まだ、ブラームスの音楽が心から遠く感じていた頃に聴いた2曲の
チェロ・ソナタ
いつ頃のことだったのかと・・・振り返ると2年前の春でした。
当時チェロ・ソナタ第1番を聴き
ブラームスが身近に感じられるようになったものでした。
それを契機に次第にブラームスの音楽に対する距離が縮まり
今では、お気に入りの作曲家のベスト3に入るようになりました。

当時、ブラームスチェロ・ソナタの第1番、第2番を聴いたのは
ピアティゴルスキー&ルービンシュタインの演奏でした。
今回、第2番をロストロポーヴィチゼルキンの演奏で聴いてみました。

                ブラームスチェロ・ソナタ第2番
              ブラームス・コンプリート・エディション より

                262:ブラームス:チェロ・ソナタ第2番

                        (収録曲)
                チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38
                チェロ・ソナタ 第2番 へ長調 Op.99
 
                ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
                 ルドルフ・ゼルキン(P)
   
                (録音:第2番 1982年7月 
                     ワシントン J.F.ケネディ・センター)                              


        第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ ヘ長調 4分の3拍子
        第2楽章 アダージョ・アッフェットゥオーソ 嬰ヘ長調 4分の2拍子
        第3楽章 アレグロ・パッショナート ヘ短調 8分の6拍子


作曲は1886年8月に書かれた晩年の作品だそうです。
ブラームス53歳の時でしょうか。
この年の11月に弟のフリッツが死去したとのことです。

ブラームスは1886年から1888年までの3年間
避暑としてスイスのトゥーン湖畔のホーフシュテッテンで過ごしたそうです。
このホーフシュテッテン滞在中にヴァイオリン・ソナタ第2番と相前後して
チェロ・ソナタ第2番が作曲されたそうです。

第1番の時に綴ったことと重複しますが
ブラームスはチェロとピアノ用の二重奏曲を3つ以上作曲したそうですが
現在、チェロ・ソナタとして残っているのは第1番と第2番の2曲とのことです。
この2曲はロマン派時代のチェロ・ソナタの代表的な傑作になっているそうです。


             262ロベルト・ハウスマン
                     Robert Hausmann
                (1852年8月13日-1909年1月18日)

私的初演は曲の完成直後にブラームスの友人であり詩人の
ヴィットマン宅で行われたそうです。
公開初演は1886年11月14日にウィーンにて
演奏はチェロ・ソナタ第1番の公開初演と同じく
ブラームス自身のピアノ、友人でチェリスト兼大学教授ロベルト・ハウスマンの
チェロで行われたとのことです。


チェロが勢いよく歌い出して始まる第1楽章。
第1主題の力強い情熱を感じさせる旋律。
明確ではっきりとした「線」を感じさせる主題でしょうか。
第2主題での軽快なチェロ、伸び伸びと明るさを感じさせるピアノ。
展開部になりピアノのトレモロ、チェロが奏する渋く暗い第1主題の動機が
心に刻まれるようです。
チェロとピアノが奏でる情熱的な旋律。
その激しさからは恰も2つの楽器の闘争のようにも感じられます。
コーダで取り戻される静かな調べに耳を傾けていると
再び高揚するピアノとチェロの応答の激しさ。
力強く終わる第1楽章。
躍動を感じさせるピアノとチェロが
この楽章で生き生きとした息吹を感じさせるようです。

チェロの低いピッツィカートとピアノの調べで始まる第2楽章。
ゆったりとしたチェロの調べに漂う儚さのような趣。
この旋律も心に残ります。
チェロに応答するピアノも暗い趣。
次第に力を増してゆく情熱的なピアノ。
再び静かに歌うチェロ。
チェロのピッツィカートとピアノに不気味な雰囲気が漂っているような。
静かで優しい調べが再びチェロに。
噛みしめるように一音一音を紡ぐチェロ。
瞑想的な趣を感じさせるチェロとピアノの語り合い。
静かに消え入るように終わる第2楽章。

第3楽章の開始はグイグイ押し進むピアノが熱い感情を込めているようです。
加わるチェロも情熱的な力を感じさせるようです。
第1部でのこのチェロの旋律は印象的です。
上昇していくようなチェロ。
ピアノもまた上昇するかのように。
2つの楽器の白熱するような応答。
第1部の終わりはドラマテッィクさを感じさせるチェロとピアノ。
一転して伸びやかに始まる第2部。
チェロの奏する調べは田園的で長閑さを感じさせてくれるようです。
ゆったりと伸びやかなチェロの調べ。
休みなく応答するピアノも美しく。
再び第1部の回帰で情熱的に対話をするチェロとピアノ。
この第2部はチェロの長閑な歌のように響いてきます。
この曲での一番のお気に入りになった楽章であり調べです。
白熱するチェロとピアノで力強さを伴って終わる第3楽章。

第4楽章になりチェロは流れるように主題を。
ピアノもまた流れるように。
軽やかで親しみやすい旋律を奏するチェロ。
その旋律を繰り返すピアノ。
明るさも感じられる親しみやすい主題。
前楽章での白熱の旋律の余韻が心に残る中
ホッと和ませてくれる主題のように感じられます。
切れの良いチェロの伴奏にピアノが軽快且つ快活に。
対してチェロは哀愁を帯びた調べをゆっくりと奏で始め
暫くは静かな調べを歌うチェロ。
流麗に花を添えるかのようなピアノ。
チェロのピツィカートを伴奏にピアノが奏する主題には
愛らしい雰囲気も漂っているようです。
愛らしさから次第に力を増してゆくピアノとチェロ。
活気のある2つの楽器の応答。
躍動的な力強さを伴って迎える終曲。


曲が終わると、大作を聴いたような充実感に包まれるようです。
いつまでも聴いていたくなる第1番の第1楽章とは趣を異にしつつも
情熱的で高揚感のある第2番。
ピアノとチェロの切れの良い演奏。
旋律の線がくっきりと鮮明に眼に見えるかのような印象も抱きました。

ロストロポーヴィチゼルキンの演奏は
凛々しさのようなものを感じさせてくれるように思います。
殊に第3楽章は白熱の演奏とでも表現したい気迫を感じます。
チェロは歌う個所では心に響く歌を聴かせてくれ
ピアノも推進力や愛らしさを自在に感じさせてくれるようで
作品、演奏ともに終始、耳を奪って離さない魅力があるようです。


                  にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
関連記事

Comment

Re: 思わぬ掘り出し物が・・・

burleskeさま、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

ブラームスのチェロ・ソナタは確かに第1番の方が馴染み易いですよね。
第2番よりも第1番の方がお気に入りなのですが・・・第1番とは別の魅力もあるようですね。
フルニエ&フィルクシュニーを改めてお聴きになり、とてもお気に入りになられたそうですね。
思い出して聴き直し、その演奏が気に入るのは本当に嬉しいことですよね。
あくまでも私の勝手な想像なのですが、フルニエ&フィルクシュニーの方がロストロポーヴィチ&ゼルキンよりもソフトな演奏でしょうか。
是非、一度、聴いてみたいと思いショップでディスクを探している最中です。
  • posted by lumino
  • URL
  • 2014.11/10 20:21分
  • [Edit]

思わぬ掘り出し物が・・・

ブラームスのチェロ・ソナタは第1番の方が馴染みやすいように思えるのですが、第2番もじっくりと聴くと良いですね。
ロストロポーヴィチ&ゼルキン盤は僕も持っていますが、さすがに見事な演奏ですね。
他の演奏では、ビルスマ&オーキス盤とイッサーリス&ハフ盤がお気に入りだったのですが、改めて聴いてみて良かったのがフルニエ&フィルクシュニー盤です。
実はこの演奏、フルニエのBOXセットに収録されていて、長らく聴いていなかったのですが、luminoさまのこの記事を拝読して思い出して聴いてみて、すっかりお気に入りの演奏になってしまいました。
おかげさまで嬉しい掘り出し物に出会えました。
ブログに感謝ですね。
  • posted by burleske
  • URL
  • 2014.11/09 20:40分
  • [Edit]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

左サイドMenu

プロフィール

lumino

Author:lumino
音楽が日々の活力源になっています。
特に音楽知識のないクラシック・ビギナーに等しいのですが、「ただ、ひたすらに」をモットーに鑑賞をしています。
日々の生活に無くてはならないのが音楽と本です。
また2羽の小桜インコの兄弟は大切な家族です。

最新記事

lumino

右サイドメニュー

♪ こんにちは ♪

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

ブログ内検索